kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

鬼子母神が手にしている果実は何?

2010年10月26日 | 
東京で「ざくろ」といえば、しゃぶしゃぶ、ですよね。随分昔に行ったことあるけど・・・
今日は、そんな話ではない。

恐れ入谷の鬼子母神は、子を抱きながら、何と石榴(ざくろ)を右手に持っているのです。
そんなこと、実は、お釈迦様でもご存知ある、のですね。

その昔、子供が500人もいるのに、人の子をさらっては食べていた鬼子母神のことを知った釈迦は、その末子を隠してしまう。
悲しみにくれた鬼子母神に「あなたの食べていた子の母は、みんな同じように嘆き悲しんでいる」と諭したところ、自分の非を認めて帰依したという。
そして、どうしても人の子が欲しくなったら、これを食べなさい、と渡したのが石榴なのです。
割ってみると、実(子)がびっしり詰まってますね。
あの独特のすっぱさは、人の味? という俗説も、あながち否定できません。

一月の誕生石ガーネットを石榴石と書くのも、真っ赤な原石が、石榴の実のようだからなのですね。う~ん、なるほど。