ハッピースプラウト!
スプラウトは三大栄養素の他、ビタミン、ミネラルがいっぱい詰まった、完全栄養食品です。
休眠していた命の粒に水と光を与えて、もっとも成長エネルギーが高まった発芽・新芽となったところをまるごと新鮮なうちにいただくのですからね。
魚でいえば踊り食いってことでしょうか。
スプラウト栽培に適したものとしては、マスタード、ラディッシュ、アルファルファ、ブロッコリ、赤小麦、レッドクローバー、フェヌグリーク、緑豆など、チョイスもいろいろ。
スプラウトづくりは簡単。濡らした不織布(キッチンペーパー)を敷いたお皿にばら撒き、水で日に2回リンスして清潔さを保ちます。
窓辺など、直射日光ではないやさしい光が届くところで清潔さと湿り気を保って栽培します。
収穫時期はお好みで、ちなみに写真のフェヌグリークは3,4日後の双葉が出てきた頃のもの。緑豆は2日目くらいです。
葉緑素も生成されて、種子のもつ栄養が最大になった頃です。
種子は園芸店で、またオーガニックのものが
アリサン・テングナチュラルフーズで購入できます。
プラスティック製のスプラウト用トレイも市販されているので、インテリアも兼ねて利用するといいですね。
サラダにはもちろん、レシピのようにスープに、サンドイッチに、メイン料理の付け合せに、と幅広く使えます。
しゃきしゃきとした歯触りがなんともいいんですよね。
フェヌグリークのスプラウト
フェヌグリークはマメ科の植物。和名はコロハ。
ほのかな苦味とメイプルのような甘い香りが食欲を促します。
インドやネパールでは種子が香辛料として、また成長したものは野菜としてふんだんに利用されます。
近年糖尿病に効果があるとして健康補助食品としても注目されているフェヌグリーク。
血糖値を下げ、血管の脂肪を除去する効果があるといわれます。
また、分娩誘発、母乳促進作用があるため、妊娠中の方はもりもり食べるのはよしておきましょう。
緑豆のスプラウト
もやしや春雨の原料でおなじみの豆、緑色のささげです。
これも発芽が早く、とっても作りやすいスプラウト。気温にもよりますが、早ければ2日ほどで収穫できます。
発芽したばかりものをさっと炒めて、塩味をつけると、ナッツのようないいおつまみになります。
先日南インド料理の先生に発芽した緑豆を生でサラダにして食べる方法を教えてもらってから、そのおいしさにはまっています。
ほのかな豆の青臭さに最初少しだけ抵抗があったのですが、食べていると甘みがあって、歯ごたえがしゃきしゃきとして心地いい、生だからこその食べて体が浄化されているような感覚があります。
それに玄米食のお陰でそもそもよかったお通じが輪をかけていいようです。
実際南インドの先生も、消化がよくて、腹持ちもいいから常備しておいて朝食にしているということでした。
インドでは発芽したひよこ豆も生でスパイスソルトをつけて食べますが、私にはちょっと青臭くて上級編に感じました。
生食に抵抗があるなら、スープ、ピラフ、カレーなど、いろんなお料理の仕上げ間際に加えてみましょう。
このたび、タウンペーパー「国立TOPI!vol16」
(5月26日発行)のコラム「エディブルガーデニングの楽しみ」で紹介させていただいた関連記事です。
料理や材料についての質問も歓迎受付中でーす!!
Photo par Susumu Tomizawa