Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

Vege a Table CAFE TOPINAMBOUR→Salon de TOPINAMBOUR→秩父へ旅は続く

旅する植物料理研究家YOSHIは、食文化と風土の多様性を愛し、ベジタブルを愛し、そのきらめきとときめきを料理に、レシピに、食卓へとつなげていきます。

2018年春、国立→秩父へ拠点移動中 タミパン&料理ワークショップ・料理制作等々、プライベートグループへの出張も随時行っています。 お問い合わせください。

アジアごはんの夕べ

2006-03-28 | Weblog
日曜日にと、急遽決まった恒例の緑ハイツイベント、アジアごはんの夕べ。
農作業を終えていい顔をした「種の森」グループやご近所のお友達が集まりました。
推定20人の参加者で、緑ハイツは決して広くはないので、キッチンから奥の部屋の様子を一度も伺うことができなかったくらいの混雑で、皆さんもごくろうさま。
久しぶりに会った人や、初めて会う顔、私は炎の料理人になっていたので、ほとんど誰とも話しができなかったなあ。
今度マンツーマンで一人一人と会って話したいです。
そんなときは静かに外でお茶がいいですね。料理していたらそっちの方ばかりが気になって。

今回はアジアということで、ナンプラー(魚醤)、カピ(海老味噌)、魚介類を使用したメニューがいろいろ。だけど密かに完全ベジメニューもあったのだ。

さあ、想像して、想像の中で食べてみて!
メニューをご紹介。


揚げ春巻き


ベトナム産ライスペーパーに菜花のみじん切り、筍のシュレッド、人参のシュレッド、炊いた高きび、戻してみじん切りにした糸寒天を巻いて。
塩、こしょう、粉からしでアクセント。
じっくり弱めの火で揚げるのがかりっと仕上がるコツだと知りました。お好みのたれをディップして。


生春巻き


自分で巻いて食べようキャンペーン。
春雨、人参、セロリ、セロリの葉、モヤシ、ツナ、レンコンのお肉風ソテー、芋がらの甘辛煮、えごま味噌、香味野菜&ハーブいろいろ。
「種の森」から収穫してきたばかりのハーブの差し入れもこの春巻きに巻いて完売してしまった。


バナナの花のサラダ


アメ横のアジア食材店に買出しに行って求めた、バナナの花。見たことあるかしら?
ピンク紫色をしている紡錘形の美しい容貌に反して、この人はアクが強いので、薄くスライスしたらすかさず酢水にさらし、おまけに何度も水を替えてあく抜きします。
そんな労力の後には、しゃきしゃきとした未知の食感、クセのない味。
春菊の葉、人参の極細切り、紫たまねぎのスライスと一緒に和えて、塩、こしょう、レモン汁でシンプルに味付け。
仕上げにゴマとピーナッツの砕いたのをたっぷりめにふりかけて。


大根と人参の浅漬け


向こうでポピュラーな甘酢漬け。これがあると食が進む。
ついつい邪心が働いて、日本の正統派純米酢にコーボン(味醂みたいな発酵甘味料)で漬けたら、日本的な味になってしまったー。
これに刻んだ赤唐辛子とニンニクを入れて。
本当はナンプラーも入れるとそれっぽい、そして調味料は普通のお砂糖、あれば、あっちのクセのないホワイトビネガー、そっちが本物っぽい。


ほうぼうのカンボジア風スープ


アメ横の魚売り場で、しばし悩みました。あのなまずを買って帰ろうかって。
でも結局ほうぼうにしました。頭も丸ごと使います。ぶつ切りにして、片栗粉をつけて揚げます。
人参と大根も大きめに切って煮て、長ネギのスライス、レモングラス、バイマックルー(コブミカンの葉っぱ)の千切り、タマリンドのペースト(東南アジア、インドでは必須の甘酸っぱい豆系保存食品)を入れてまた煮込む。
揚げたお魚も入れて、しょうがの千切りは鍋の表面が埋まるほどたっぷり、そしてナンプラーを入れて、トマトの乱切り酸味のある薬味がたっぷり利いた魚のスープでした。


豆腐と野菜のココナツレッドカレー


なんとレッドカレーペーストを自ら手づくりしてしまいました!!
さすがの手づくり、シャロット、にんにく、レモングラス、海老味噌にやし砂糖・・・複雑なアロマがいかにもで堪りませんなあ。
ココナツミルクとカレーペーストの赤が交じり合って煮える感じが堪りませんなあ。
椎茸、厚揚げ、八つ頭、ブロッコリがごろごろ。最後にココナッツクリームをトッピングして。


白ごはんと玄米ごはん


どちらも完食。


パッタイ


パッタイはタイの焼きそば。タイにいるならまずこれ、何度食べてもまた食べたくなる国民食。
今回は太目のクイティアウ(お米からつくった平麺)で。
もやしとにらと卵と海老。オイスターソースとナンプラー、そして唐辛子ペーストの辛味が利いて、懐かしいーとの歓声が挙がって、胸をなでおろしました。
パクチーを好みで入れて、ピーナッツフレークをかけて、レモン汁をかけていただきます。


黒米のプディング


群馬の「ぷらっと農園」からもらっていたくず黒米(割れてたり、他のお米が混じっていたりというだけ)を蒸しあげて、パンダンリーフという香りのいい草の葉っぱを入れたシロップで、おかゆ状にやわらかく煮ます。
ココナツクリームをふんわりかけて食べる。それだけ。だけどとっても美味。

”庭から食卓へ”~今里佳子のベジタブルクッキングの法則~

2006-03-24 | Weblog
次週の土曜日に開催される、ベジトークは、こちらJOGA(日本オーガニックガーデン協会)さんの主催。
私のもと仕事場である、阿里山カフェのイベントスペースで開催されます。

ぼちぼち定員に達しつつあるようで、はなしオンチの私としてはキッチンに逃げ込みたいような心境になってきました。
でも、お伝えしたいことを伝えられる、そんな場がある。
ありがとう、あいちゃん、ありがとう、JOGAさん、です。

協会の代表である曳地ご夫妻は、ナチュラルな雰囲気が素敵な、植木屋さん。
私が働いているときもよくカフェの方にお買い物に顔を見せてくださってたんです。
カフェのデッキに覆いかぶさるあのもごもごの繁みも、いつか風の通る空間にしてもらえないかしら。(独り言)
有機農業というものがだいぶ市民権を得てきている昨今ですが、庭木の手入れとなると、害虫や病気なんか発生しようものなら、血眼になって、スプレーとかしちゃうでしょう?
そうじゃなくって、そのトラブルをつくっている相手を知ろうよ、原因を知ろうよ、と啓蒙活動をしておられる団体さんです。
(私なりの解釈ですが、合ってるのかな)

アジアから帰ってきて、定職もないし、思いのままにキッチンでの試作、ブレインストーミングに遊んでいます。
はたから見ると、朝寝坊したり、夜更かししたり、昼寝したり、ノートなぐり書きしてたり、パソコンの前でうだっていたりという、怠惰な感じなんだろうけど。

おかげで、アジアンビューティーを漂わせるメニューが生まれてきましたよ!!
小川町の金子さんから分けていただくお野菜とのコラボということもあり、楽しみです。今回も、一期一会のメニューになりそうだ。
資料には、レシピもつけちゃうぞー、太っ腹。

当日のお食事に、乞うご期待。

近くの公園のソメイヨシノも、ぷっくりつぼみがピンクです。

マリファナじゃないのよ

2006-03-22 | Weblog
体にいいタバコと、素敵な逃避と癒しの喫煙スペース。

タバコを吸うとき、人は
深呼吸がしたいのよ。
ある人はそれをため息をつく行為だと言ったっけ。

ならばため息の後に、深呼吸の後に、
体が軽くなるような、気持ちが優しくなるような、
アロマの葉っぱはないかしら??

オリーブオイルでトリップしていた

2006-03-18 | Weblog
食の国際見本市、FOODEXの4日間が終わりました。

私は当然のことながらアリサンの出店ブースにいて、そしてずっとアメリカのエイミーズ社冷凍ピザの試食マシンになってましたよ。
私にとってこの見本市はご無沙汰している人たちに会える場でもあるし、自然食品のおいしい食べ方を提案する場でもある。
しゃべりすぎて喉が痛いです。

南仏のあるブースで、草のようなフレッシュなオリーブオイルの香りを嗅いできました。ついでに生産者のジャン・レネさんに小さなサンプルボトルをいただきました。
「シャトー・ドゥ・モンフラン」
プロヴァンス地方のラングドッグから。

気分的には、1ヵ月半のカンボ・タイでチャージしたエネルギーをこのFOODEX4日間で十分使い果たしたので、正直もっと寝ていたいんだけど、何か食べようと起きてみたら、そのオリーブオイルがテーブルの上で呼んでいました。

近所のレストランシェフからいただいたライ麦風味のパンをスライスしてカリっとトーストして、エキストラヴァージンのオイルをたっぷりめにかけて。

クリーミーで素敵な口どけ感。
スパイシーさもくどくなく、滑らかに胃の腑に落ちていく自然さ。

そんなブランチをとりながら、ふと去年フランスのベルジュラック地方のあるシャトー(葡萄農家)にお世話になったときの朝ごはんの情景を思い出しました。

同じ村の友人がやっているパン工房で買ってくるのは顔よりも大きいカンパーニュ。
全粒粉が程よく入っていて、外の皮のハードな無骨さ、そしてほんとにベストな酸味具合。スライスしてトースターにかける。パンのくずは庭にまいて小鳥のごはんにする。
バターは無塩と有塩の2種類を用意して、手づくりのコンフィチュール(ジャム)を用意して、抹茶茶碗にブラックコーヒーをなみなみついで、今日はどんな作業をするか、ぽつりぽつり話しながら、パンを食べる。

余ったパンは紙袋に戻し、木綿の布でくるんで台所のパンかごに置いていく。
お昼にも、夜にも、このパンをその都度スライスして食べる。
野菜もチーズも、涼しい部屋に置くから、冷蔵庫にはあまりものが入っていない。

そろそろ、葡萄畑は芽吹きを控えて大地と空気がざわざわし始めている頃か。
あのおいしい空気と、おいしいパンに会いに、飛んで行きたいなあ。



ベジトークに来ませんか??

2006-03-17 | Weblog
日本オーガニック・ガーデン協会主催

”庭から食卓へ”
?今里佳子のベジタブルクッキングの法則?

料理人は「チャネラー」だ!
素材の言うことによーく耳を澄ませて従うと、お百姓と自然、料理人と火、そし
て食べる人とその胃袋の一期一会のコラボレーションアートが生まれる。
素材の個性を引き出して、食べる人に笑顔と拡がりがあるような料理をつくって
きたいな。
そんな「yoshiベジ」の基本と、おいしさの具体的な方法について、キッチンパー
マカルチャーや旅の体験談を交えながら話していきます。

講師:今里佳子氏(元阿里山カフェシェフ)
   長崎生まれ。リマ・クッキングスクールでマクロビオティック料理、オー
   ストラリアでパーマカルチャーを学ぶ。伝統的な食文化の知恵と多様性、
   自然と人間の関わりあい方のヒントを探しに、和の食材をバックパックに
   詰めて世界各地を旅するのが趣味。

日時:2006年4月1日(土)16:00?19:00
場所:阿里山カフェ2F イベントスペース
   埼玉県日高市高麗本郷185-2
   TEL:042-982-4812/4823
   最寄は西武池袋線高麗駅徒歩7分(池袋より1時間)
地図:http://www.alishan-organic-center.com/jp/find_us_j.html
参加費:一般 3,500円 JOGA会員 3,000円
(庭のフレッシュハーブと小川町金子さんの有機野菜を使用したベジプレート付)
定員:約20名
主催:日本オーガニック・ガーデン協会
申込:要予約
締切:3月25日(土)
問合・申込先:阿里山カフェ 担当:森川
   TEL:042-982-4812/4823 FAX:042-982-4813
   info@alishan.jp
関連HP:http://www.alishan-organic-center.com/jp

久々のにっぽんは春の空気ね

2006-03-12 | Asia&Cambodia
いやはや、昨日の朝には成田に着いているはずだったんですけど。。。
思い余って、私は飛行機のチケットを破り捨てて。。。

ということではないんだけど、エアインディア306便は出発予定時刻を約9時間遅れで飛んだんですね。
お陰で短時間ではありましたが、空港直結のアマリホテルに部屋と食事が用意され、ビュッフェで1ヶ月半ぶりの白ワインを流し込み、今回の旅で泊まっていた宿とは対極にあるようなラグジュリアスな部屋で仮眠をとり、なかなかスペシャルな事件でした。
同じ境遇にある大勢の日本人旅行者も、飛行機は大幅に遅れたのにもかかわらず、笑顔があふれ、異口同音に一番いい宿だ、と盛り上がっている。その頭には、記念に買ったのであろう菅笠もちらほら。。。きっと大学生の春休みの旅行シーズンなんですね。平和なにっぽん、と同行のゆうき君と顔を見合わせて笑いました。

事件といえば、事件続きなカンボジアでした。
ふん、あまり触れたくもないね、正直なとこ。
食べ物には倒れるし。
リハビリにとエスケイプした先のビーチで、同行のカナダ人のバッグの中身が私の目の前でかわいい子供2人組にやられてしまい、警察に、犯人探しに、と奔走し重いリゾート滞在に転落してしまいました。
責任を感じ、自分のカメラを貸し出したので、それからはカメラなしで過ごしたんですが、これはこれで身軽で快適です。
その後訪ねた、カンボジアとの国境近くの町、タイのトラートの落ち着いた町並みや、町を愛している人たちの暮らしぶり、そして豊富な食べ物を写真でお見せできないのは残念だけど。

いろいろとあったんですけど、ぞうり姿のままで無事に日本に帰国しました。
昔は車椅子で飛行機を降りたこともありましたが、それに比べちゃ軽い軽い。

体が復活した後に食べるタイのご飯はあまりにもおいしかったし、また生活も快適で、本当言うと、まだ心はバンコクあたりに置いてきてしまっているような空っぽな感じ。
こっちにいると、それに持病の鼻炎もアレルギーも肩こりも冷え性も消えるのも魅力だし。
現地の友人の仕事に同行してカンボジアのスラムの生活や子供たちの状況を目の当たりにして、今、何をどうしたらいいのか、考え続けることの必要。。。
フランス語の方は相変わらずスローな上達。
アジアに滞在しなければいけない言い訳ならば、いくらだってある。


とはいえ日本の春の空気は清清しく、何度も深呼吸。
そして春の野草を探しに野に出たいな。
東南アジア料理の会を、解体を控える我が緑ハイツで開きたいな。

今週は14~17日の幕張メッセ、FOODEX JAPANにて皆様にお会いできるかな。