Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

Vege a Table CAFE TOPINAMBOUR→Salon de TOPINAMBOUR→秩父へ旅は続く

旅する植物料理研究家YOSHIは、食文化と風土の多様性を愛し、ベジタブルを愛し、そのきらめきとときめきを料理に、レシピに、食卓へとつなげていきます。

2018年春、国立→秩父へ拠点移動中 タミパン&料理ワークショップ・料理制作等々、プライベートグループへの出張も随時行っています。 お問い合わせください。

朝パンケーキ

2006-10-26 | Cafe Topinambour
朝はパンがないときは大抵パンケーキをつくって食べる。
なぜかといえば、

簡単。
早い。
残り物利用。
あとでおやつにもなる。

そんな複合的なわけがありまして。

「お昼ごはん何にしようか」「ホットケーキ!!」となると、
予め母が配合しておいた粉と、ミルクとお砂糖と卵を混ぜて、ホットプレートにいろんな大きさやいろんな形を描いて焼きながら食べる、という子どもの頃の幸せな食卓のシーンが思い出される。
そっかシアワセだったんだなあ、とか、そっか小さくてかわゆいときがあったんだなあワタシ、と今頃になって気づいたりして。
ファーストフード屋やファミレスのパンケーキもすっかり定着しているけど、おうちでパンケーキ、というのには、誰もがなにかしらあったかくなる思い出とツインになっているものなのかもしれない。
みんなのパンケーキメモリーはどんなですか??

朝パンケーキはいたってシンプル。
あるものを適当に合わせてつくる。
おいしい味の組み合わせを発見することにもつながるので、あたりをつけたら迷わず配合!
昨日の朝はかぼちゃの裏ごしペーストが余っていたのとはったい粉。
前の晩のご飯やお豆のゆでたのや、フルーツや・・・
お好み焼きってことですねえ。

卵は家にないことが殆どなので、入らない。
ミルクは家にないことが殆どなので、豆乳で。
膨らし粉には、ベイキングパウダーか山芋パウダーか重曹を使う。
それもないときはゆるーい生地にしてクレープっぽく焼くといい。

写真のある日のパンケーキは、黒豆をゆでたもの、うずら豆をゆでたときのゆで汁、コーンフラワーと山芋パウダー入りでした。
しっとりとして食べやすかったのは山芋や豆のゆで汁の力と、ふたをして蒸し焼きにしたから。

ふるさと産の夏みかんマーマレードと、雑穀のひえでつくったクリームを添えて、感激の美味でした。

お野菜の横顔 10月編

2006-10-26 | 季節の横顔・お野菜の横顔
ヨシベジワークショップやイベントで使うために、送ってもらったお野菜たち。
そのいくつかを紹介しましょう、じゃーん。

まず、ハートのじゃがいも。
デストロイヤーという品種です。
ルージュ色の風船みたいにふわふわと飛んでいきそうです。
お味はやっぱり飛んでいきたくなるほろ、とろ、とした美味さです。
いえいえ、すべてのデストロイヤーがこんなハート型をしているというわけではあ、ありません。
このハートは未だに使えなくて、高台の器に飾ったまま。


タイ品種のうりのようなさっぱりかぼちゃ。私の顔よりでっかいんです。


熱田農園の冬瓜。白い粉がしっかりと張っています。とにかくでっかくて、重いんです。
後ろにいるのはやっぱりでっかい茂士山農園のたまねぎさんと、真っ白でつるつるなロッペンにんにく。


冬瓜の解剖図。種を包む綿は白く、ふわふわで、きらきらの雪景色なんです。


ふるさとから送ってもらった唐辛子。こんだけあったら、ペペロンチーノに、アラビアータに、アジアン各種に・・・情熱にかられていっぱいつくってしまうよー。





ヨシベジワークショップ情報

2006-10-18 | ベジタリアン料理・タミパン・クッキングクラス
10月下旬にとお知らせしていましたが、時間の都合上今月はワークショップ、ありません。ごめんなさい。
11月&12月のワークショップスケジュールをアップしましたので、こちらにかなりご期待くださいませ!
実りの季節、そして年の瀬、と気合と盛り上がりは最高の時季であります。。。

パンフレットも手づくりでようやくできました。
ご希望の方は、希望部数とご連絡先を明記して、
kashinomori@gmail.com 
までご連絡くださいませ。

ヨシベジ 11月&12月

2006-10-18 | ベジタリアン料理・タミパン・クッキングクラス
Yoshi Veggie Workshop  スケジュール

11月

ヨシベジ ワークショップ
ほっこり、ボリューム 里山の秋レシピ

おイモにカボチャに木の実に新米!実りの季節のにぎやかな恵みを満喫し、出盛りの野菜を使いこなすヒントをいっぱい盛り込んでみたいと思います。

11(土)、12(日)
21(火)、22(水)、23(祝)

時間 10:30~14:00  

参加費 4000円  

定員 5名様


12月

ヨシベジ ごはんの会
クリスマスのごちそうベジ・ターブル

年に一度、やっぱりわくわくしてしまうクリスマスを、とびきりのベジディナーで過ごしたい。ベジタリアンもノンベジも、ともにおいしい喜びを分かち合える、ベジの包容力を体験するフルコースディナーです。レシピのお持ち帰り付き。デザート、コーヒータイムにレシピの解説、質疑応答を行います。エプロンは必要ありません。

9(土)、10(日)、11(月)、12(火)

時間 昼 12:00~14:00  夜 18:00~20:00
12(火)は昼のみ行います。

参加費 7000円  
ご夫婦・カップルでご参加の場合、13000円です。
 (レシピは1名様分のみ差し上げます)

定員 6名様


ヨシベジ ワークショップ
年末年始のおもてなし料理

あわただしく時を駆ける師走。それでも新年を迎える料理は、心を込めてこしらえたいと思うのです。今年はベジで簡単ひと工夫、いつものおせち料理に新メニューを加えてみませんか。

21(木)、22(金)、23(祝)

時間 昼 10:30~14:00  夜 17:30~20:00
23(祝)は昼のみ行います。

参加費 4000円  

定員 5名様

Yoshi Veggie 2006

自然食ビュッフェ つじつじレポート

2006-10-16 | Cafe Topinambour
国立コミュニティの濃さを実感した「つじつじの辻まつり」、私が担当した自然食ビュフェパーティは無事終了しました。

予約ですでに定員30名が埋まってしまいました。飛び入りの希望参加者のみなさまにはちと残念でしたが、またの機会にぜひ。

家族連れの参加者が多く、会場レインファームの生成り色の空間で思い思いにお食事やお菓子を楽しんでいる様子は、パッタイの鍋を振るのに必死の私にも伝わってきて、ひと安心。

気負わず、気取らず、自然なものを自然にお料理で表現したいし、またそのような何気なさでいろんな人に食べてもらいたいなあ、と思いながら、徹夜で仕込んだ料理は、次のようなメニューでした。

 
つじつじの辻まつり メニュー

 
七分搗き新米とミレットのかまど炊きごはん

丸麦、キヌワ入り

 
季節野菜のうまみクリアスープ

たまねぎ、キャベツ、にんじん、干ししいたけ、高野豆腐、しょうゆ

 
じゃがいも「デストロイヤー」とオーガニックフジッリのジェノベーゼ

長崎山茶花ファームのじゃがいもと埼玉小久保ファームのフレッシュバジルをたっぷり使って

 
季節のグリーンと大根のサラダ、胡麻ショウガしょうゆドレッシング

長崎山茶花ファームのクセの強いルッコラ、からし菜、コブタカナ、シマサンチュを取り合わせて

 
いろいろな豆のマリネ、ラッキョウ甘酢バルサミコドレッシング

ひよこ豆、とら豆、白花豆、紫花豆、揚げナス、きゅうり、トマト、トマピー、たまねぎのカラフルなマリネ

 
カボチャと九条ネギのベイク、ソイミレットベシャメルソース

タイ品種の皮がやわらかいウリカボチャ(山茶花ファームから)と千葉熱田農園の九条ネギ、埼玉産もちあわとポピーシードのとろとろクリームで

 
冬瓜と車麩のナンプラー八角煮込み

熱田農園の大きな冬瓜と野菜昆布、素揚げした車麩を一緒に煮込んだアジアンチャイニーズの風味

 
ニラ玉パッタイ、たっぷりのピーナッツフレークで

玄米ビーフン、熱田農園の台風に負けなかったニラをもやし、ウリカボチャとともにオイスターソースと自家製旨みソースで。

 
大豆ミートのおかず味噌

大豆たんぱく「ジャックの豆ミート」を挽き肉に見立て、野菜もたっぷりのごはんのトモとして

 
おやつ風フルーツパコーラ、シナモン風味

バナナ、さつまいも、りんごを小麦粉、大豆粉、上新粉を合わせた衣でさっくりと揚げて

 
スイーツ

キャロブとカカオのケーキ、ひえと梨のクリーム添え

イナゴマメパウダーとカカオマスで風味を合わせ、デイツの甘みを散りばめたスポンジケーキ。卵乳製品不使用

 
カボチャのカスタードプディング、ココナッツソースとの2層で

カボチャの濃厚な風味を閉じ込めて蒸しあげ、塩味のココナツクリームで。卵乳製品不使用

 
スコーン2種(カボチャとくるみ、豆腐とカランツ)

バター量を控え、カボチャと豆腐でしっとり、さくっと焼き上げたスコーン、ひえと梨のクリームを添えて

 
酒粕風味のポップオーバーケーキ、黒米入り

カヌレ型で焼いた、愛嬌のある形のスポンジケーキ。麹の香ばしく懐かしい香り。卵乳製品不使用

 
飲み物

オーガニックコーヒー
オーガニックネパールティ
チャイ









早起きと紅茶とインドと

2006-10-09 | Weblog
早起き癖がすっかりついて、何が得しているかって、朝の空気です。
まだ汚されていない、夜の間に植物が再生してくれた空気をお腹いっぱいに深呼吸できる。
おもしろいことに、朝の空気は、地球のいろんな場所に擬似トリップさせてくれる。
ここ2ヶ月間で擬似トリップしたところといえば、
ハワイのワイキキの安ホテルのバルコニーから望む裏通り、晩秋のロンドン、軽井沢、バリのお供えの儀式が始まる前の路上、バゲットを大きなかごに積んで走るバイクを目で追う、プノンペンの薄暗い朝。。。
そう、まだ起きていない朝は、なぜか懐かしい場所の懐かしい空気と、同じ粒子が私の住むここで漂っているんです。
もちろんたまに(!)、今ここという場所と、空気がぴったりと一致して、どこにもトリップしない、というか、今ココにトリップしている、ってこともある。
旅の慢性ヤマイにかかっている私には、この早起き癖はほんとにクセになってるわけです。

先日友人のRさんが、インド北部にNGOのお仕事で旅立つ前に家に泊まっていってくれた。国境を超えている彼女の身と心の柔軟さが心地よくて、ずーっとおしゃべりをしていた。

インドも、最近よく早朝トリップする地のひとつ。
冬の、まだなんとなく薄暗い路地裏で、肌寒さを感じつつチャイ屋のベンチに腰掛けて、素焼きの茶碗に入ったチャイをすする。
チャイは思いっきり甘いのに、近くの屋台で売っているやはり甘い揚げ菓子や、サモサ(じゃがいもとグリンピースが入ったカレー風味の三角形の揚げ餃子のようなもの)やパラータ(ギーがたっぷり折り込まれた多層の平焼きパン)をお供にして朝食にする。
これで一日がすでに終わったような安堵感。いけない、いけない、これじゃ。

お気に入りの紅茶が昨日届いた。
雪をかぶって青白く輝いているヒマラヤ山脈の連なりを望みつつ、ダージリンからネパールへと国境越えをする道沿いは、一面、連綿と広がる茶畑。
その知名度から、インド・ダージリンティにはしっかりと値がつき、ネパール・イラム地方産の紅茶は影が薄い。
地形的にはあまり変わらないと思うんだけど、私が気に入っているこのお茶は、繊細なダージリンティではなく、ネパール側のオーガニック農場で育てられたお茶。

ネパリバザーロというフェアトレード団体が取り引きしている。
タンニンも香りもしっかりとしていて、1杯目はブラックで、2杯目はミルクティにして、と思うのに、その味と香りを味わっているうちにいつもブラックのまま飲み終えてしまう。

ネパリバザーロでは、後輩のI君も働いているから、なお嬉しい。
ちょうど国立のまちイベントで私が自然食パーティをする15日に、ネパリバザーロでも本拠地横浜で「ネパール・デイ」というイベントをやってるらしいです。