goo

「むらさきのスカートの女」今村夏子さんを読んでの感想

「むらさきのスカートの女」今村夏子さんを読んでの感想です。
芥川賞受賞作ということ。まあ面白く読めました。
この小説は「わたし」が見たことを描写している。ずっと「わたし」が「むらさきのスカートの女」を追いかけて「わたし」が見たことを書いている。
普通、小説は主人公を見ている人は現わさない。上から登場人物をながめているような視点で客観的に描かれるのでこの作品は新しい小説の書き方かな。
僕の他人事メソッドの実況アナウンサーがこの小説の「わたし」かなと思いました。

内容はおもしろいけれどちょっと冷たい「わたし」が「むらさきのスカートの女」を見たことを書かれている。
それでも初めはやさしい好意的な視線で書かれていて、ユーモアもあり僕も喜んで楽しんだ。
「むらさきのスカートの女」の行動を応援して、そして心配もして、そしてある意味覗き見するように読んだ。
でも途中から冷たい批判的な視点に変わってしまったように僕は感じて残念だった。
読み終わった感想として、面白かったけれど薄い。まあ新人作家の作品として仕方ないのかなと思いました。

僕の本を読むペースが上がって来た。気象の勉強もして、英語の勉強でTedも聴き始めた。これから僕の本格的な浦河の生活が始まるのかな。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

浦河流当事者研究

昨日はニューべてるで当事者研究がありました。ベテランさんが苦労を話してみんなが感想、アイデアを出し合う。でもこの前も同じ話だったように僕は思いました。
僕の住居の人が悩んでいるのを僕は知っていて、その人が来ていたのですがその人は話せずに終わってしまいました。
僕は生良先生に今日住居ミーティングがあるので出来たら来てくださいとお願いしました。
すると生良先生が2リットルのジュースと大きな2袋のポテトチップスを持って赤いジャンバーを着て住居ミーティングに来てくれました。
話は直接の問題には行かずに、その人の話に沿って進んで行く。
僕は話がずれて来ていると感じていましたが無理して問題解決に行かずに感想を話し合う。そうしている内にその人も笑顔になる。
ニューべてるでの当事者研究でもそうでしたが、僕はこれが浦河流の当事者研究かなと思いました。
生良先生が最近言っている「ただ話す」。問題は解決しなくても解消している。みんなが困っている人の話を聞いて話し合う。
質より量というかみんながその人のことを一緒に考え合うのが大切なのかなと。
そしてその人もまあいいやと思うのかな。それが和解かなと思いました。
僕が浦河に来て9か月ぐらい。いろいろあるけれど学びがあります。
ただ千葉の実家にコロナ蔓延で帰れず庭の草が心配です。

写真のルピナスの丘はご夫婦が整備されています。今日はお話しする機会がありました。
枯れたルピナスは抜いているとのことで、そのおかげで他の花が映えているのだと分かりました。
今日は曇の天気でより花がきれいでした。感謝です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

浦河流当事者研究

昨日はニューべてるで当事者研究がありました。ベテランさんが苦労を話してみんなが感想、アイデアを出し合う。でもこの前も同じ話だったように僕は思いました。
僕の住居の人が悩んでいるのを僕は知っていて、その人が来ていたのですがその人は話せずに終わってしまいました。
僕は生良先生に今日住居ミーティングがあるので出来たら来てくださいとお願いしました。
すると生良先生が2リットルのジュースと大きな2袋のポテトチップスを持って赤いジャンバーを着て住居ミーティングに来てくれました。
話は直接の問題には行かずに、その人の話に沿って進んで行く。
僕は話がずれて来ていると感じていましたが無理して問題解決に行かずに感想を話し合う。そうしている内にその人も笑顔になる。
ニューべてるでの当事者研究でもそうでしたが、僕はこれが浦河流の当事者研究かなと思いました。
生良先生が最近言っている「ただ話す」。問題は解決しなくても解消している。みんなが困っている人の話を聞いて話し合う。
質より量というかみんながその人のことを一緒に考え合うのが大切なのかなと。
そしてその人もまあいいやと思うのかな。それが和解かなと思いました。
僕が浦河に来て9か月ぐらい。いろいろあるけれど学びがあります。
ただ千葉の実家にコロナ蔓延で帰れず庭の草が心配です。

写真のルピナスの丘はご夫婦が整備されています。今日はお話しする機会がありました。
枯れたルピナスは抜いているとのことで、そのおかげで他の花が映えているのだと分かりました。
今日は曇の天気でより花がきれいでした。感謝です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

北海道浦河ルピナスの丘 夏の朝

久しぶりに朝から晴れたのでルピナスの丘に行きました。
最近曇が多くていい写真が撮れなかったのですが、今日は良かったです。
べてるの家の活動も一進一退、3歩進んで2歩下がるですがやる気を持って暮らしています。
先週からグッズチームに入れてもらおうと思い刺繍の練習を始めました。僕は手先が不器用ですが夢中に成っておもしろいです。はりあいがあります。
いつか作品を残したいです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

原田マハさん「本日は、お日柄もよく」を読んでの感想

原田マハさん「本日は、お日柄もよく」を読んでの感想です。
すごくおもしろくて、そして励ましてもらいました。
原田マハさんは文章に温かみがあってすごく好きです。
おもしろくて冒頭から僕は食いつきました。おもしろくてわくわくしながら読んでいる。
読むのがもったいない。少しずつ読もう。僕はこういう本が好きなのだな。おもしろいな、今日はこのへんにしておこう。
そんな風に読みました。
僕が落ち込んでいる時に読んですぐ元気に成りました。
「まっすぐに」いいなと思いました。
僕もスピーチを聞いて英語の勉強を再開しよう。
オバマ、ケネディー、キング牧師を聞いてみよう。
時には言葉の力で世界を変えることもある。
僕もまたスピーチの勉強やってみるかな。
僕のすごく好きな本に成りました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

地道な歩み

今日は居場所に1週間ぶりに行った。
苦手な人に会った。迷ったけれど「おはようございます」と言ったら「おうおはよう」と返してくれた。
今までずっとあいさつを返してくれなかったので意外だった。
わずかな進歩だけれどよかった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

奥田知志さんの説教、講演を聞きました

今日は迷ったけれど思い切って浦河教会に行って来ました。今日は北九州から奥田知志さんが来てくださり礼拝の説教と講演を午前、午後としてくださった。
午前中の礼拝の説教ではイエスさまを売り渡した弟子のユダでも誰でもみんなイエスさまは天国に連れて行ってくださるという話。
午後の講演ではウクライナの戦争について話されて、敵の為に祈るのは絶望した人が出来る。絶望した時に神が働く。人には出来ないけれど神には出来る。
と僕なりに要約するとそう話された。その後に質問したい人と聞いてくれたので僕も質問しました。
僕は苦手な人が出来てべてるに行かれなくなってしまいました。どうしたら敵を愛するような信じることが出来ますか?と僕の一番の問題を質問しました。
すると奥田さんは1000人合う人がいれば1000人合わない人がいる。2000人全員に好かれようとしていませんか?
3食のうち1食夕飯がおいしければ満足。
3人のうち2人合わなくても1人と付き合えばいい。
と現実的なシンプルな話をしてくれてそれを聞いて僕は楽に成りました。
後になり今思い出して考えると皆を愛せよ敵も愛せよと言うのと矛盾しているようにも思いますが、僕も楽に成るので何人かの合う人と付き合うのを大切にしようと思います。
また生良先生が回復して来ると苦手な人が出来て来ると話してくれました。
それから他の人の質問で経験者の言葉は強力。「俺は今日笑っていただろう」と当事者が過去を振り返ってから話したと言われました。
また今上手く行かなかった人とも天国で全員会う。お花畑で会えると話されていました。
帰りに話しかけてくれたメンバーに火曜日から行きます。よろしくお願いしますと話して帰って来ました。
雨に傘をさしてこの雨は浦河でもウクライナでもプーチンにも北朝鮮にも降る。神さまの下でみんなに降るのだなと今日の奥田先生の話を思い出しました。
翌日の今は疲れが出ました。でも僕は失うものは無い。ゆっくり居場所で座っていようと思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「ポトスライムの舟」津村記久子さんを読んでの感想

「ポトスライムの舟」津村記久子さんを読んでの感想です。
この本を読んでいて僕も工場で働いていたな。食品工場のラインでも働いたな、僕もよくやったなとあの頃の僕を思い出しました。
工場労働者の閉そく感を感じる。僕もそんな気持ちで働いていたな。
そこでナガセは世界一周の募集ポスターを見た。僕はブルース・スプリングスティーンのライブに行こうと思った。
ナガセも僕もそのことを漠然と考えながら働いた。それが救いと成っていた。
僕は食品工場で働いていた頃を思い出しました。あの頃まさにナガセのように考えて僕は生きていました。
それでも話の終わり方がよかった。わずかな希望が湧いた。
そして僕も頑張ろう。積乱雲の向こうを思いました。

読み終わってじわっと浮かんで来ました。
そして僕もいろいろな人たちに会ったな。
今その人たちはどうしているか分からないけれど感謝だな。
がんばってまっすぐ進めば道は開けるのだ。今までそうだった。これからもそうだと思う。

追記
文庫本の津村記久子「ポトスライムの舟」に載っていたもう一つの話「十二月の窓辺」を読んでの感想です。
大変だな女性だけの事務仕事。閉ざされた感、無力感が膨大。それを上手く書くな。
こちらの話は前作の「ポトスライムの舟」のような何となくの希望も無く終わった。
この作者は仕事が嫌いなのかな。いや好き過ぎて仕事にアラを見つけるのかな。僕は「おつかれさまです」と言いたくなった。
いや巻末を見たらこの「十二月の窓辺」の方が先に書かれている。
作者は何かしらの希望を求めて「ポトスライムの舟」の後半部分を書いたのだろうと僕は思いました。
小説は書く人が書き加えながら作品を完成させていくのだなと思いました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ブルース・スプリングスティーンのアメリカツアーに始動

長らく待ったブルース・スプリングスティーンのアメリカツアー日程が発表に成った。
僕は予定していた通りにライブ会場近くの歩いて帰れるホテルを予約した。
今回とりあえず4か所確保した。このうちチケットが取れた会場だけ行き、他はキャンセルする。
スムーズに出来た。今までの経験が活きた。
あとはライブチケットが取れれば観に行けるのだけどこれが難関。
でも何とかなると思う。
今回が僕がアメリカに行き彼らのライブを観るのは最後に成ると思う。
今までの経験を活かして頑張って来よう。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

「べてるの家の本 和解の時代」を読んでの感想

べてるの家の本 和解の時代」
この本は幻の本と僕は思っていた。べてるの家の当事者研究を学ぶ者にとって聖典のような本。それをべてるの家の本拠地、北海道浦河の図書館で見つけて貴重な遺跡を調査するような気持で読みました。でも僕は現実の実際の今のべてるとは違うでしょと思いながら読みました。

活気やる気を感じる。これから活動していこうと。そして安らぎもあると感じる。べてるの家にはいろいろな人がいる。
ありのままの自分で愛されるんだ。背伸びするのではなく。
感情を正直に出す。それが人と接する中で大切。人と人との関係で成り立つ。

そして僕はこの記述にはっとしました。
「私は同じ病人同士なのに病気の違いや人との違いを気にしている」
僕は知的障害のある人とは一緒にやって行けない。あの人とは合わないと言い訳をしていたと気が付きました。
自分に正直に生きる。
同じ列車の旅行者同士。合わない人がいても楽しく旅行したい。
お互いの役割を認め合っている。べてるでは。
ダメな者にも使いようがあるのだな。
怒りを出すのがべてるの人は上手い。怒りを出さないと恨みになる。
べてるに居ると安心して弱いありのままでいることが許される気がする。

30年前、1992年発行。
当時のやる気活気を僕は感じました。でも今は違うよと時おりツッコミを入れながらですがいいなと思って読みました。
あとがきに、弱い自分を素直に認め、自分以上の自分になろうとする生き方を軌道修正しますと書いてありました。僕もそうだな僕も無理していたなと素直に思いました。

そして僕はもっと自分を出していこう。みんなに自分の弱さも強さ(エゴも)出してみよう。変に空気を読まないで。
べてるの家はみんなが弱さを出す所。僕も素直に自分を出そう。
僕もべてるでは子供になろう。素直に自分の気持ちを出そう。

でも僕は素直にこの本がよかったと思えませんでした。30年前と今ではべてるの家は違ってしまったと思いながら読みました。
それが2022年7月の僕の感想です。
1年後ぐらいにまた浦河図書館でこの本を借りて読み返したら感想は違うかもしれない。でも僕はそれまで浦河に居られるかな?
そんな複雑な気持ちを持ってこの「べてるの家の本」を読みました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ルピナスの丘で気象観測

北海道浦河のべてるの家に再び来て2か月。グループホームを引っ越してルピナスの丘の近くに住むようになりました。
毎朝ルピナスの丘に登り気象観測をしています。雨の日は玄関前で済ませるいい加減な観測ですが。
写真は7月4日です。上空晴れていましたが霧が海から流れて来ていい感じの写真が撮れました。
新しいグループホームはアパート型でそれぞれ部屋で生活して夕飯の時にみんな集まってなごやかに話しながらご飯を食べます。
おだやかな人たちで安心して生活しています。
2022年7月4日7時10分 晴 9St(層雲) 3Ci(巻雲) 21℃ 74% 南よりの風1.2m/s 霧が海から流れて来た
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

「世界の美しさを思い知れ」額賀澪さんを読んでの感想

「世界の美しさを思い知れ」額賀澪さんを読んでの感想です。
僕も読んでいて旅行に行きたく成りました。
でも何か文章自体がおもしろくない。内容は興味深いけれど。
面白味が文章に無い。事柄だけを書いている。
事実がストーリーがおもしろいから読んでいるけれどおもしろい作り話だな。

そうだな僕もワシントンDCもニューヨークも行った。僕もよく行ったよな。
ワシントンDCやニューヨークに行く話に僕も行ったのだなと話に引き込まれる。でもやっぱり浅いんだな文章が。
結構話を読ませるけれど事件をプロットしてそれをつなぎ合わせるだけの文章に感じる。文章が事務的なのだ。文章が生きていないと感じる。
そうだ僕は西加奈子さんの「舞台」を読み返そうかなと思う。ニューヨークに旅行に行った青年の話をもう一度読み返そうと思う。

僕もワシントンDCもニューヨークも昼間だけど新宿にもよく行ったな。なつかしい思いがした。
でも結局すごく深い話のはずなのだけど僕はすごく浅い本に感じました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

グループホームを引越しました

北海道浦河のべてるの家に復帰して2か月。グループホームを引っ越しました。
今度は浦河教会の隣の隣です。
アパートの一室に住んで夕ご飯をみんなと一緒に食べる。僕にちょうど良い距離感です。
なごやかな話や苦労の話をしながらご飯を食べます。
人間至る処青山有り。いろいろあって順調です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )