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奥田英朗「サウスバウンド」を読んでの感想

奥田英朗さん「サウスバウンド」を読んでの感想です。
浦河図書館でご自由にお持ちください。として置いてあったのを持ち帰り読みました。
奥田英朗さんは「空中ブランコ」が好きでした。やさしいユーモアが好きです。
いいな。僕の時代だな。分かる。東京の描写が僕にも分かってうれしかったです。
いい少年小説だった。
別れは淋しいことではない。出会えた結果のゴールだ。
いい楽しい少年小説だった。さわやかな読了感だった。
おもしろい。毎日少しずつ読もう。
おもしろいな。つらいことあったけど読んでいてほがらかに成った。
最後涙流して一気に読んだ。
そんな感想を持ちながら楽しみながら読みました。
さわやかな気持ちに成りました。ほがらかに成りました。
僕はこういう本が好きなのだ。
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上野千鶴子さん「男おひとりさま道」を読んでと講演会の感想

上野千鶴子さん「男おひとりさま道」を読んでと講演会の感想です。
浦河に上野千鶴子さんが来るということで僕は上野千鶴子さんの著書「おひとりさまの老後」と「男おひとりさま道」を読みました。
2冊読んで安心した老後を送るにはお金もだけど友人が大切と教わりました。
お金持ちより人持ち。さまざまなタイプのユルい友人を持っているといいとのことでした。

そして弱さの情報公開。僕はべてるに居ながら上手く出来ていないな。SOSは出しているけれど。
というかべてるで上手く出来ている人はいるのかなと思いました。
僕は弱者だから老いるのは上手いかも。
自分の弱さを許せないから相手を軽蔑しているのかも。
僕に必要なのは弱さの情報公開を上手くすることかなと思いました。

金持ちよりも人持ち。ユル友を多く作る。多様な友人がセーフティネット。同じ趣味の人たちの所に行く。
ひとりでいたくない時に誰かと一緒にいられること。
僕もいろいろな友人を作る機会はあると思う。
やはり弱さの情報公開だな僕に必要なのは。そして人持ちだなと思いました。

そういう思いを本を読んで感じてから上野千鶴子さんの講演2回、一つは浦河町民向け、もう一つは支援者向けの講演に参加しました。

上野千鶴子さんの話は少し僕には難しく感じました。
僕は僕がどう老後を暮らすかのヒントが欲しかったのですが、一人一人がどう国や地域に働きかけるかの話が中心だったように思いました。

問題から立ち去ることが出来ないのが当事者。
そして僕もコウモリ。鳥でも動物でも無いなと思いました。
当事者研究の説明として、わたしのことはわたしにもよく分からない。そこで自分自身でともに研究する。自分を研究対象にする。と話されました。

そして女性学でも当事者研究でも当事者だから分かる。当事者が学問を身に着けて学者に成る。
なるほど僕も当事者研究の学者に成れるのだな、成ろうと思いました。
それには現地語では伝わらない。翻訳が必要。何か僕も勇気をもらいました。

講演後僕は飛んで行って上野千鶴子さんにサインをしてもらいました。
僕の渡した名刺を見ながら丁寧にサインしてくれました。素敵な名刺ねと言ってもらいました。
でも僕はあわててしまい。ぎこちない話で終わってしまいました。

僕の次に上野千鶴子さんに話しかけたべてるの友人は上手く話していいアドバイスをもらっていていいなと思いました。

後でその友人は僕に自分のブログの話をしたらダメだよ。忙しいのだから。どう話したら良いかSSTしましょうと言ってくれました。
僕はそうか今回の上野千鶴子さんにサインをもらった状況は僕がブルース・スプリングスティーンにサインをもらった状況と同じだな。
短い時間でどうコミュニケーションを取るか。難しいなと思いました。

そして2日目の講演の後にまた上野千鶴子さんに話かけました。
講演で出たコウモリ、鳥でも動物でもない、僕もコウモリです。障碍者としっかりした人との間ですと話しました。
すると上野千鶴子さんは自由でいいでしょと話してくれました。そうだな僕もコウモリとして自分の特色を活かそうと思いました。

そして友人と僕と上野千鶴子さんで写真を撮らせてもいただきました。
友人と上野千鶴子さんは笑顔でしたが僕は少し涙目でした。
でもやることをやれた。満足です。これからこの経験を活かそうと思います。
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「おひとりさまの老後」上野千鶴子さんを読んでの感想

上野千鶴子さん「おひとりさまの老後」を読んでの感想です。
僕は一人きりで生きていくのが不安でべてるに来た。当事者研究を学ぶのと一緒に。
でも今も一人で不安。
それは友人がべてるにいないからでは。
おひとりさまで安心して生きていくには友人が必要。
僕も今まで出来た友人を大切にして、べてるでも友人を作っていこう。
それがべてるでおひとりさまで楽しく暮らす作法かな。
この本ではおひとりさまで安心して暮らすには友人が必要と何度も何度も繰り返し書かれていた。
この本はそれに尽きると思った。
僕も友人を大切にしよう。
20日後ぐらいに上野千鶴子さんが浦河に来られる。
僕はこの本を読んで何か質問しようと思っていた。
上野千鶴子さんに「友達を大切にしなさい」ときつく言われたように僕は感じました。
いろいろ書いてあったけれど、おひとりさまの老後には友人が必要だと、それだけが一番大事だと書いてあったと僕は思いました。
僕も友人を大切にします。
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ハーモニーで出会った人たち「同じ月を見上げて」新澤克憲さんを読んでの感想

ハーモニーで出会った人たち「同じ月を見上げて」新澤克憲さんを読んでの感想です。
東京世田谷にある作業所「ハーモニー」に僕たちは以前見学に行った。
僕たちの作業所をこれからどうしていくか?手探りで行った。
最寄り駅で降りてみんなでいつものように気分体調を伝え合ってから行ったのを覚えています。
ハーモニーは何か温かく感じました。メンバーが自信を持って話していたのが印象的でした。
そして新澤さんにも少しだけ話して僕が知り合った名刺会社の社長さんの会社で作ってもらった名刺を渡して帰って来ました。
その後その名刺に載せた写真が縁で、新澤さんが僕と同じくブルース・スプリングスティーンのファンだと知りフェイスブックの交流が細く長くつながっています。
今はもう僕たちの作業所は消えてしまいましたが、新澤さんの作業所は活動を続けています。
そしてハーモニーの活動、メンバーの話を新澤さんの体験を通して語られた本が出版されました。
アマゾンでも買えますがハーモニーのホームページから注文するとメンバーの工賃に反映されるとのことです。
ハーモニーから購入するとないしょのおまけも付きます。
ハーモニーの通販サイト(おまけ付き)
https://harmony1.theshop.jp

就労継続支援B型なのだなハーモニーは。当時はB型が良いらしいという話が出てみんなB型に移ったな。
まあ僕からすれば、これが最初のボタンのかけ違いだった。
この本ではいろいろな人の人生が新澤さんの見た姿で書かれている。
僕にも書いてくれる人いるかな。
本に書いてくれなくても覚えていてくれる人がいたらいいな。
やっぱり僕も誰かの記憶の中に入れたらいいな。

いろいろなメンバーと家族が描かれている。
それぞれにそれぞれの人生があったのだ。
僕もおばあちゃんの話をもっと聴けばよかったな。
関東大震災、東京大空襲で2度隅田川に入ったと言っていたな。
語り継ぐの大事だな。
そして僕の人生も誰かに継いでもらいたいな。

でも考えてみたら僕は今まで偏見差別を受けたと感じないで生きて来た。
新澤さんのようないろいろなこころある人たちに助けてもらったのだな。
「異なった者同士が隣り合いながら、互いのかけがえのなさとどうしようもなさにうろたえながらも、同じ場に居続けることはできるのではないか」
僕も僕の今の居場所もこれが大切なのかなと思いました。
僕にとってやさしい大切な本に成りました。

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「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス著 小尾芙佐訳の感想 

「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス著 小尾芙佐訳の感想 
僕は北海道浦河から千葉の実家に一時的に帰る時に薬を持って来るのを忘れて飲めずにいた。
眠れずぼおーとしてこの本を読んでいると主人公チャーリーに成った気持ちだった。
知的障害のチャーリーが書くけえかほおこくはひらがなや誤字も多かったのだけど僕はあまり苦労なくチャーリーに成って読んだ。

そのチャーリーが手術を受けてIQが急激に高く成った。
それはチャーリーが望んだことなのだけどチャーリーはIQが高く成って幸せに成ったか?
作業所の仲間からは「きょーよーを高めると古い友だちとしゃべれなくなるぞ」と言われていたけれどチャーリーはそのまま人体実験を受け続けた。
自分がかしこくなったらみんな離れてしまったのかな。
チャーリーは賢く成って今までのことが分かってしまった。気が付かなければ良かったのに。
読んでいてチャーリーは僕に思えて来た。ただのいい人だったチャーリーは知性と教養を身に着けてすっかり変わってしまった。
それでも楽しい女性フェイとの交流の部分は読んでいて楽しかった。

僕は知的障害者を嫌悪している。その一方で僕も精神障害者で同じ様に嫌悪されている。
そしてチャーリーが送られて行ったウォレン養護学校はべてるの家なのでは?生をあきらめている。将来の自分を見ているようでこわごわ読んでいる。

僕は賢く成ろうとべてるに来て孤立している。まるで僕を見ているようだ。
チャーリーは僕なのだという気持ちが強く成った来た。
僕は地元の仲間から離れてべてるに来て良かったのか?
僕は浦河の主治医に言われたように「勘違いして浦河に来た」のかな。
1つ思ったのが、チャーリーはIQが高く成る手術を受けたことを周りの人たちに話すことを禁じられていた。
でも僕は仲間に話してよかったのではと思う。僕ならそうしたかもなと思う。
そうすればチャーリーの環境も良く成ったのではと思う。

でもつらいな。チャーリーの不幸が僕に起こっているように感じた。
頭が良く成ることIQが高く成ることが何なのか?
僕は昔ばかだったけど幸せだったかもな。
読んでいる途中で他の人のことを思っていたけれどやはり僕のことが書いてあった。
本の帯に書いてあった宣伝文句「何回読んでも泣ける」などという感動する本ではなく、この本は僕を深く自分の生き方を再考させた。

この本を読んで僕はどうするかを問われているように思います。
人のいい、いい人の大矢さんで居た方が良かったのかな。
この本の中でチャーリーは引き返す選択が出来た機会もあったように思う。
でもチャーリーはそのまま続ける選択をした。
大矢君はどうするのかな?

僕はサンフランシスコに行った大成功の気分からすっかり変わってしまった。
べてるの家に居るのは僕にとって幸せなのかな?
ここはじっくり考えます。
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「永遠の仔」天童荒太を読んでの感想

「永遠の仔」天童荒太を読んでの感想です。
実家から持って来てもう一度読み返しました。
そしてサンフランシスコへブルース・スプリングスティーンのライブに行く時に文庫本を買って持って行きました。
この本を読んでいると安心する。暗い内容だけど自分が癒されて行くのを感じる。

小児精神科病院での少年2人と少女の話。
うそをついて自分達をごまかさなければ生きていけなかった。
「理想の家族」を空想で作り上げて何とか生きていた彼ら。
でも3人の友情。明神の森のクスの木の下で彼らは一晩語り合った。その思い出でその後生きて来られた。
全てを話して、全てを聞いて受け容れる。僕はあこがれる。
そんな青春小説の一面もあった。暗い内容、でも読んでいると安心した。

僕はサンフランシスコへブルース・スプリングスティーンのライブを観に行った。
この本を読みかけで持って行った。
僕は心配でいっぱいだったけれど、この本を読むと何とかなると思えた。
安心した。不思議な本だった。悲しいけれど温かい。深い慈しみを僕は読んでいて感じた。
僕の大切な本。ブルース・スプリングスティーンのライブと一緒にいい思い出に成りました。
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筒井康隆「カーテンコール」を読んでの感想

筒井康隆「カーテンコール」を読んでの感想です。
僕は筒井康隆を引きこもっていた時に夢中に成って読んだ。
奇想天外ハチャメチャなとんでもない狂気の世界に入り込んで現実を忘れて自由に成れた。
筒井康隆にとても助けられた。
部屋で一人イヒヒ、ケケケ、ダダダと笑い喜んで読んだ。
僕は狂って読むことで現実に狂いきれずに済んだ。
そんな筒井康隆さんが新刊書を出したと知り飛びついた。
なつかしかった。久しぶりに隠微な怪しい世界を見れた。
でも話がおもしろく成りこれからという所で話が終わってしまう。
もう少し続きを書いて欲しかったなと思いながらそれぞれの短編小説を読みました。
でも「ぷすぷすぱりぱりぶりぶりぷちゅぷちゅ」を読んで久しぶりにお腹が痙攣して笑いました。
それからじーんと来る話もあり、よかったです。

よく分からないけれど筒井康隆さんは断筆宣言をしてから、それまでの文庫本が本屋から無くなってしまった。
図書館にもよく分からないけれど全盛期の頃の本を僕は見つけられない。
そこで僕は実家に帰った時に部屋の押し入れから出して昔読んだ筒井康隆の本をイヒヒと言いながら読んでいます。
みなさん僕がお世話に成った人が最近亡くなっている。谷村新司さんも亡くなられた。
僕も60才に昨年成った。赤いフリースを着てみんなにお祝いしてもらった。
僕の人生もまとめの時期に成って来た。
やることやっていこうと思う。
やりたかったことも出来る限りやっていこう。
そんな思いをこの本を読んで思いました。
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「星の王子さま」を読んでの感想

「星の王子さま」サンテグジュペリ作 池澤夏樹訳 を実家から持って来て読みました。その感想です。
楽しいかわいらしい王子さま。でもさみしいな。
王子さまはそれぞれの星でいろいろな大人に会う。子供の目線がいいな。
王子さまの星に置いて行った花ははかないな、切なくなる。
「ぼくの星にはあの花がいた。いつも自分の方から話しかけてきた」
「星はきれいなのは見えないけれどどこかに花があるからなんだ」
「目に見えないんだ心で探さないとだめなのさ」
不思議な感覚がした。最後飛行士との友情もよかった。
いとおしい僕の大切な本に成った。
星に残して行った一本の花を大切に思う王子さま。
訳者のあとがきのように騎士道を感じる。僕もがんばろう。
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「ユダよ、帰れ」奥田知志先生」を読んでの感想 その2

「ユダよ、帰れ」奥田知志先生を久しぶりに読みました。
少しずつ思い出した時に読んでいるのでなかなか読み終わりません。それがいいのかなと思います。
今日読んだのは「放蕩息子の話」
僕の亡くなったお母さんが読んでいた聖書にひもをかけていた章です。
父親から分けてもらった財産を遊んで使い果たして父親の所に帰って来た息子の話。
ルカの福音書でルカは悔い改めた放蕩息子を父親が喜んだのを記したようです。
でも奥田先生の解釈は違う。
父親が喜んだのは息子が悔い改めたからでなくて、ただ息子が生きていて戻って来たのがうれしかったのだと。
放蕩息子は自分にはお父さんに会う資格が無いと言って戻って来たけれど、資格より命が大事、生きていることが大事だと言っている。

僕のお母さんも僕が戻って来て一緒に生きたのがうれしかったのかな。
僕もお母さんと最後一緒に生きて暮らして、お母さんを看取れてよかった。

コロナの時代。命の大切さが言われて来た。
ポストコロナの時代は資格よりも命が大事と言われて来た。
「やまゆり園」での障碍者殺人の話もだけど、今こそ生きているだけで素晴らしいのだと思いたいです。

最近僕はまた自分は何かやらなければ認めてもらえないと考えて来たけれど、また考え直したい。
べてるにもどうにも成らず皆を困らせている人がいるけれど、その人も生きて一緒に生活しているだけで良いのだ。生きているだけで素晴らしいのだ。
僕はそれを考えたいです。
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「幸せを感じる人間力の高め方」三枝理枝子さんを読んでの感想

新年1冊目。僕も内面を充実させて高めようと思います。
「幸せを感じる人間力の高め方」三枝理枝子さんを読んでの感想です。
元ANAの客室乗務員だった方の自己啓発書。僕はANAのスチュワーデスさんが好きなので興味を持って読みました。
必要なのは全て与えられて満たされているという「観点」か、欠けて不足していると不満に思うか。
「人生の見えざる根っこの部分」が大切
大事なのは何を学んだかでなく、どう考えてやってみるか。
目に見えない部分が実は人生の全てを作り出している。あらゆる問題は自分の心の中で生まれる。
気が付いたらいつの間にか没頭していて物事を達成していたというのが努力(まさに僕のブルース・スプリングスティーンの追っかけ、気象予報士合格がそうだな)
あるがままの自分を受け入れ、自分の中に拠り所、軸を意識し、自分を信じることから人生を開いていけたらいい。変人に成る覚悟で。

本当の良い行いとは自己満足や他人の評価にとらわれず、見返りを期待せず、ただただ良い行いを成すことが自分を高めると信じて自分の心を磨いていくこと。
成長するこそこそ成功。
失敗してもいい、次につなげようという気持ちで楽しんで障害物競走を歩み続けること、自己を尽くすことが大切。
失敗によって積み上げられた人間力こそ宝。

体と同じく心もきたえられる。
目に見えるものを動かしている根っこのエネルギーが大事。
日々の生活で何を選ぶかは心が決めている。
悲しみが訪れてもそれを感謝、喜びに変えられるか。
どのような心を使うかはその人なりに基準がある。それがその人の生き方。
でも人生を間違った方向に持って行ってしまう心のクセ、こだわりもある。
困難にぶつかった時こそ心を磨くチャンス。
心はあらゆるものを磨き草にして磨くことが出来る。
人は他人をゴシゴシ磨くことで自分自身を磨く。

〇省みる力 他責でなく自責で生きる。自分に克つ。独りを大切にする。葛藤して失敗を認めて「また頑張ろう」と思う 
〇惜しむ力 引いて引いて最後に残る光を磨く、誰かの為に惜しむ、親のように倹約
〇与える力 すでに多くのものを与えられて来た。(僕もお母さんに与えられた)自分から与えられるものは何であろう。世の中は鏡。自分が今どんな表情しているか
〇受け容れる力 「こうあってほしい」「こうあるべき」と自分のフィルターを通してしか見れないのではなく、「わがまま」な状態から下へ下へと降りて相手を敬う。そして我が身の修養に励む。
「困った」「不都合」だと考えるか「今こそ成功のチャンス」と考えるか、自分自身に向き合って素直に成る。起きてしまったことにこだわり過ぎない。困難なことが起きた時に、ありがたいと思えるか。
〇高みをめざす力 心はいつでも成長出来る。良いことを人知れずしていこうと努力する。自分はどうあるべきか。失敗しながら挑戦する。

(自分の内面を高める。失敗をエネルギーにして成長するのがいいのかな)
(世の中は鏡か。僕も嫌な顔をして相手を不快にさせていることがあるな)
(僕も自分の内面を磨こう)
僕は自己啓発書が好きだな。でも読んだだけで満足しないで実践実験しよう。
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「クリスマスの思い出」トルーマン・カポーティを読んでの感想

「クリスマスの思い出」トルーマン・カポーティ 村上春樹訳 山本容子画
を読みました。
居場所で何年か前に教えてもらい購入しましたが、大切なときに読もうと思ってそのままにしてしまいこの前実家から持って来て今日読みました。
少年とおばあさんと犬のささやかなやさしい物語。読み終わってこころがやわらかく成りました。
おばあさんが少年と犬と一緒にクリスマスの朝に神さまを見れた。よかったです。
何かアメリカの良心を見た気がしました。
僕は疲れていたけれどこの本を読んだら元気に成りました。
メリークリスマス
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西加奈子さん「くもをさがす」を読んでの感想

西加奈子さん「くもをさがす」を読んでの感想です。
西加奈子さんがカナダで癌に成り闘病生活を送ったことを記した本ですが、正直な所あまり良いと思わなかったです。
「ニシカナコ」さんはいわゆる勝ち組だな。認めたくないけれど僕はうらやましいと思いました。
カナダに移住して家族を持っていて友人もたくさんいて、カナダでもすぐ近所づきあい友達も出来る。
僕にはうらやましいです。
僕は近所の幼稚園に子供がうるさいと投書する孤独な老人なのだろうな。

でも西加奈子さんは必死で闘病記を書くことで癌への恐怖を克服しようとしていたのだろうと思いました。
文章を書きまとめながら自分のことを他人事にしているなと思いました。
それにしても本に登場する圧倒的な西加奈子さんの友人知人の多さに僕とは違うなと思いました。

西加奈子さんは絶えず死ぬことへの恐怖を感じていた。
でも僕は「もうこれで充分だ。よかった」と思って今死んでも後悔無く死ねる気がする。
別に自殺する気も無いけれど僕は死に場所を求めている。今亡くなれたら幸せかなと思ったりもしています。

ある意味闘病記は強さを求め続けるものなのかなと僕は思います。
それは治療をあきらめたら死んでしまうので必然的にそう成るのでしょうが、べてるの家で言う「降りて行く生き方」とは違うかなと思います。
そこに僕は違和感を感じたように思います。
僕も疲れてネガティブに成っているかな。まあ今現在の正直な気持ちを書きました。

それでも「日本人は情けを持っている。カナダ人は愛を持っている」と書いてありましたがなるほどなと思いました。
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池澤夏樹「真昼のプリニウス」を読んでの感想

池澤夏樹「真昼のプリニウス」を読みました。その感想です。
最近いろいろなことに惑わされていた僕に、僕の基本「熱くシンプルに」を思い起こしてくれました。
作り物でなく本物を求めよう。
様々に言われる行われる罠にからめとられないようにいよう。
人が考えた嘘や策略にからまれないで自分の本心を見ようと思いました。
そんなことをこの本は僕に思い起こしてくれました。
この本は理科系の文章で書かれていると感じた。
僕はこの本を読んで装飾された飾られた言葉、社会への反発と真の生き方への希望を見ました。そう書くと僕も言葉を飾っていますが。

ちょうど僕が今勉強している火山、マグマのことが火山学者頼子の話で出て来て分かった。理科系の知的好奇心を刺激してもらった。
その話の中で恋人が頼子へ書く手紙に、言葉は誤差が大きいという文章になるほどと思いました。
それでも昔の浅間山の噴火を記載したおばあさんの文章の科学的な描写に素敵だなと思いました。
そして人の思惑に左右されない科学的な話もいいなと思いました。
僕は考え過ぎると上手くいかない。熱くシンプルに動く。
そして頼子が登山しながら思う空気を求める肺や腿の筋肉の感覚がいいなと思いました。
僕も山に登ってみたいな今はルピナスの丘に登るだけだけど。
そして火星に行ってまだ言葉で汚されていない世界を歩いてみたいという言葉に僕は現代の言葉や嘘がまん延している世界への批判を感じました。
最近僕は村上春樹とか文章を練り上げる本をよく読んで来ましたが、真実を見通す言葉を読むのも必要だなと思いました。
僕はそんな新鮮な感覚を久しぶりに持てました。ありがたいです。
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「アンと愛情」坂木司さんを読んでの感想

札幌の本屋さんで平積みにしてあり、懐かしくて買って来て読みました。
「和菓子のアン」シリーズ3作目です。
デパ地下の和菓子店のアルバイト店員杏さんの経験する話。
うん。懐かしい名前の人たち。うれしく成りました。こういう女子トークいいな。
でも二番煎じ、三番煎じで目新しいものない。杏さんが友達と旅行に行って、読んでいる僕も楽しかったけれど。
楽しくはあったけれど何か再放送を観ているようでがっかりしました。
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「君たちはどう生きるか」吉野源三郎を読んでの感想

「君たちはどう生きるか」吉野源三郎を読んでの感想です。
さすがにいいこと書いてある。僕がもっと若い時に読んだらもっとよかったと思う。
でも今からでも遅くない。走れば間に合うかもしれないのだ。
この本はコペル君と叔父さんのノートを通しての対話集。叔父さんがコペル君の体験にコメントしている。
人間って本当に分子だね。宇宙の大きな真理、地動説がコペル君の由来。
人生は書物や話を聞いただけでは分からない。自分が生きて思って分かる。しみじみと感じたことをごまかしてはいけない。感じたことをよく考える。それが思想。

ニュートンのりんご。分かりきったことをどこまでも追いかけていくと分かりきったことと言えなくなる。考えていく。ニュートンとコペル君の粉ミルクがいろいろな人を通して必要な人に渡ると気が付いた発見は同じプロセス。りんごが落ちたことから宇宙まで考えた。いろいろな人の経験を言葉、文字でまとめ上げたのが学問。

相手のために何かしてあげればうれしい。人間らしい人間関係。お金が無くても尊い人がいる。その逆も。
消費ばかりしているけれどある大きな物を生み出している。社会のつながりかなと僕は思う。

ナポレオンは確かに偉大だけど人類の何十万年の営みに貢献しているか?僕も人類の進歩に少しだけでも貢献出来たらいいな。それが僕の生きる意義かな。

勇気を出す。自分のした事がその結果なら耐え忍ぶ。
なぜあの時こころに思ったことをやらなかったと残念後悔することがある。
その時その時に活かしきる。出来なかった思い出が自分の教訓に成る。
コペル君は友達の危機に自分が出て行けなかった。それをずっと後悔した。その苦痛のおかげで自分に気が付く。自分が過っていたことを認めてその為に苦しむのは人間だけがする。次はきっとやれる。友達っていいな。

人間は1人1人が分子。それが社会を形作っている。
君たちはどう生きるか。
僕は仲間と一緒に生きようと思う。
書物を通して昔からの知恵を伝えてもらえて感謝です。
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