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触媒の温度FA225

触媒の温度アンコール のつづき。

前回は触媒の温度管理、過燃焼を避けるために、エアー量をコントロールするのはなかなか難しいと書いたが、面倒がらずに小まめに管理してやると良いこともある。 それは薪の消費が少なくて済むってことだ。 と同時に、おそらく触媒の破損リスクが相当減ると思う。 まぁ料理と同じで、火加減ってのはとても大事ですね。

触媒の温度を知らないで焚いていたころは、とにかくズボラな焚き方だった。 て言うか、それが当然であって、ここまで細やかなコントロールをしなけりゃならないってことは、自分の薪ストーブを焚く観念としては、不本意なことだと今でも思ってるけどね。 でも、無駄焚きがなくなって燃費が良くなることは確かだし、これが本来の、て言うか、触媒機の理想的な焚き方なんだろうから、今までよりは可能な限りコントロールしてやろうと思ってたりもする(笑)

さて、特殊形状のバッフルを装備してる薪ストーブでは、炎や燃焼ガスが適当に撹拌、乱反射させられて、触媒の過燃焼をある程度プロテクトしていると思われ、なので、それを確かめることも含めて、焚付からの触媒の温度変化をバッフルを備えたFA225でも観察してみた。

バイメタル式のアバウトな触媒温度計でも、ダッチウエストの薪ストーブのように、最初から本体に備えていれば過燃焼を避けるための温度管理がしやすい。 そして、相当ルーズな焚き方をしてもバッフル効果なのか、今まで800℃超えの過燃焼はほとんど経験していない。

しかし、デジタルキャタリティックモニターで温度変化を見てみると、何と軽く800℃を超えてしまうではないか。 バッフルがある分、アンコールよりは少し到達スピードは遅いけれど、結局直ぐに900℃にまで達してしまった。 焚き方はいつもの要領なので、デジタルキャタリティックモニターの値が正しいなら、これまでいつもこんな温度で焚いてたことになる。

そこで、今度はモニターのセンサーを抜き、いつものバイメタル温度計を挿してみる。 なかなか針が動かなくてじれったいんだが、徐々に温度表示が上がり800℃あたりで動かなくなった。 そう、これならFA225の今まで通りのピークで全く問題ない。

もしかして、動きの鈍いバイメタルの反応を待ってる間に、触媒の温度が下がったのだろうか?

ふたたびモニターのセンサーと入替えてみると、いつものようにグングン温度表示が上がり始める。 そして何と950℃まで達して止まった。 どっちが正確なの? って、そりゃやっぱりバネ式バイメタルよりも、 正確にディスプレイ表示されるよう調整/表示較正 されたデジタルキャタリティックモニターの方が正確に決まってる。

800℃に対して950℃だから、その差150℃もの開きがある。 バネ式バイメタル温度計は、高温域になると誤差が大きくなるようだ。 前に比較した時、700℃あたりまでならば、せいぜい50~75℃程度の違いだったんだが、さすがに150℃の誤差というのは大きすぎるね。

ところで、この時の炉内温度はどのくらいなんだろう? ふと気になって、サイドドアを少しだけ開けてモニターのセンサーを入れて閉めてみた。 すると、モニターの数値は525℃を示した。 炉内(一次燃焼室)の温度は、ピークでも650℃くらいのものだから、この値は焚付けてからの経過時間からすると順当なものだ。

と、ここで何となく閃いた! 暑すぎる環境でおかしくなったのか? 何かが頭に下りてきた(笑)
焚付初期段階での触媒のピーク温度がどうしても過燃焼に振れるのは、それは、炉内温度が550℃未満の時なんじゃない?

一次燃焼で残った未燃焼のガスは、550℃以上にならないと燃えないはずだ。 なので、クリーンバーンもエヴァーバーンも、二次燃焼用の空気を送り込んで酸素濃度を高め、ぎりぎり550℃あたりから二次燃焼させていたように思う。 だから、550℃未満の炉内には未燃焼ガスが充満していることになり、そこでダンパーを閉じると言うことは、二次燃焼室の触媒に大量の未燃焼ガスが一気に送られることになる。

触媒は230℃あたりから活性化し始めるから、濃いガスが送り込まれてくる間、どんどんガスは燃やされ触媒温度は上がり続ける。 それがやがて炉内(一次燃焼室)でも未燃焼ガスを消化できる温度域に達すると、二次燃焼室に送られる未燃焼ガスの量が減り、触媒の過燃焼は徐々に治まって行くのではないだろうか?!

もちろん過燃焼の原因はこれだけでなく、タイミング的に、薪から放出される燃焼ガス量のピークと重なることによる相乗効果でもあるのだろう。

デジタルキャタリティックモニター 販売ページ。


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いつも駄文にお付合いありがとーございます。
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