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薪ストーブ|薪焚亭
薪ストーブはハイテク?
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さて、どんな薪ストーブでも焚付時に、特に初心者の頃ですかね、そらもうたっくさんの煙が出てしまって驚いたなんて経験ないですか? 焚付時はまだ焚物・炉内温度が低いので、水蒸気を含んだたくさんの煙が発生しますし、薪を投入し過ぎた場合なら薪と薪が重なりあって空気の通り道が遮断されてしまい、炉内も煙突からの排煙もまっ白け、濃厚なモクモクの煙が出てしまいますね。
まぁ物が燃える時はたいてい煙を発生させる訳ですが、実はこの煙にはまだ燃える成分、未燃焼ガス・可燃性ガスが多く含まれているんです。 たとえば、焚火したあとの服に独特な香ばしいにおいが残るけど、あのにおいの元は煙の中に含まれる未燃焼ガス・可燃性ガスのにおいですね。 自分はあの匂い好きですけど(笑)
話は戻るけど、多次燃焼する薪ストーブというのは、この残った未燃焼ガス・可燃性ガスさえも燃やしてしまうストーブということです。 つまり、一次燃焼で燃やし切れなかった煙を、何とか二次燃焼させてやって燃やし切ってしまうことができること、そんな薪ストーブが多次燃焼式ってことになります。 その点、だるまストーブにはこの機能はありませんね。
で、多次燃焼を可能にした経緯、と言うか、その目的は何なのか? と言うと、実は諸外国では日本と違って環境、排煙基準がとても厳しかったりします。 アメリカあたりでは1時間当たりの煙に含まれる煤の排出量を、第三者機関が厳しくチェックしてたりするほどなんですね。
その検査結果で排煙残留が1.49gとか、最近では0.6gなんてレベルを要求する排煙基準を持っている訳です。 ところが日本ではそんな基準はなくて、せいぜい焚火、野焼き禁止! 程度のあいまいな規制しかないですね。 どっちかって言うとキケンだから禁止みたいな(笑) まぁ、お国柄と言ってしまえばそれまでだけど、この辺りがだるまストーブとハイテクストーブの決定的な違いを表してるんでしょうかね。
煙を再燃焼(二次燃焼)させる方式としては大きく2種類あって、1つは煙の流路を工夫して、別回路で入ってきた二次空気を噴射してみたいなことを構造的に実現して再燃焼を促すみたいな、ヨーロッパ系で主流のクリーンバーン式ですね。 もう1つは、アメリカ製のダッチウエストやバーモントキャスティングスにあるような、キャタリティックコンバスターを搭載した触媒式の薪ストーブです。
クリーンバーン式は非触媒式とも言われますが、実は何故か非触媒式よりも触媒式の薪ストーブの方が排煙基準が厳しかったりします。 と言うか、本来は触媒式の基準値を全ての薪ストーブに採用したいんでしょうが、そうするとクリーンバーン機は販売できなくなってしまいます。 なので、救済?のための基準緩和ってことなのかも知れませんが、まぁいずれにせよお得意のダブルスタンダードなんでしょうね(笑)
物は言いよう、て言うか、見方によっては、高性能で能力のあるストーブは能力なりの厳しさで審査するってことにしておきましょうかね(笑)
触媒機ってのは結構ハイテクなものなんですよ。
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