かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

會津八一と奈良

2010年10月16日 | Nara ( Japan )

sun今日は、秋晴れの下ゴルフだった。前半は、好調だったのだが...

hanatare成都で、反日デモがあり、ヨーカドーなどが、店を閉めたという。中国に、孤立してもらいたくはないが。中国政府は何をしているんだろう。尖閣事件の漁船も、中国軍の暴発だったという話も聞く。北朝鮮と同様の崩壊が始まっているとは思いたくないが。韓国の駆逐船爆破は、ジョンウン氏の指示だったと、お兄さんは言っているし。
無茶苦茶である。



春に三井記念美術館に行った時、會津八一と奈良という本を見つけた。

詩歌には、不案内で、會津さんの活動も、この展覧会で、知ったほど。ただ、本書を読んで、その奈良への思い入れに驚いた。なかなかここまではできない。
奈良を愛し、奈良をベースに歌を詠み、書を著わした。その功績は、年を追うごとに、増している。本書は、それに入江さんの写真が加わっているのだから、完璧だ。
八一さんの晩年に、入江さんは、親交があったという。

奈良のお寺は、かなり回ったつもりだが、お二人の足元にもおよばない。

その書は、書の域にとどまらず、作者のその時の気分まで表しているようだ。靜を詠んだもののみならず、會津さんが、散策をする中で、詠まれたINGの歌もある。全く、別次元の芸術だ。

はたなかの かれたるしばに たつひとの
うごくともなし ものもふらしも

平城京祉には、大極殿が再建されたが、再建された後では、このような歌は詠めなかったろう。

面白いのは、本書には、裏話も掲載されていることだ。會津さんは、元々英悟教師で、その思想は、奈良一辺唐ナはなく、和洋漢にわたる古典とともにあったという。グローバルな視野を持って、奈良を訪ずれれば、尚味わいが増すということだろう。

文化財の保護にも注力した人。法隆寺の壁画の保存方法について、切り取って安全な場所に保管し、その跡には現代作家に揮氓ウせればよいと提案したという。その時は、激しい非難を受けたというが、結局壁画は人災により失われてしまったことは、ご案内の通り。

奈良を、写真と歌と書で楽しめる本書は、奈良を愛する人には絶対お勧めだ。

一つ言えば、入江さんの写真で、白黒が多いのは残念。紙質にメリハリをつけるなり、値段をちょっと上げるなりして、どうにか写真はオールカラーにできなかったものか。
入江さんは、本書が完成する前に亡くなられたという。

コメント
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