なんかわからないすごいポスターです。
『天の敵』イキウメ公演 (於)東京芸術劇場シアターイースト
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、安井順平、盛隆二、森下創、大窪人衛、小野ゆり子、太田緑ロランス、松澤傑、有川マコト、村岡希美
体調が悪かったけれど、だいぶ前に買ってあった大事なチケット。頑張って出かけた。
イキウメにとって、伊勢佳世と岩本幸子の二人の女優が退団後はじめての公演。
難病で余命6ケ月のルポライターが菜食料理家に話を聞きにゆく。ところが聞いているうちに、料理家が現在122歳とわかる。そして長い生涯を話しはじめたのだが・・・・。
ベジタリアンなど食物の問題と吸血鬼ネタなどを上手く組み合わせて、若さと老い・生死の問題にまで至り、重厚な舞台に仕上げている。
ただ内容に病気ネタが多く私には気分的にシリアス過ぎ。
癌の薬止めたら余命何ヵ月とか、野菜で免疫力をあげるとか、最後に鰻食べたいとか、今の自分の現実にあまりに近すぎてちょっと退く。同じ内容でも、もう少し軽いタッチで表現して欲しかった。
イキウメの男性陣はあいかわらず安定した演技を見せ、今回参加の女優陣にも破綻はない。
ただ私の応援している大窪人衞くんにはそろそろ子供的な演技を卒業させてあげて欲しいし、太田緑ロランスさんはプロボウラー似合っていたけど、残念ながら色目を使う夫人役はぴったりはまっていなかった。
演出の前川知大は東洋大学つながりでずっと応援している。彼の原作でカンヌ映画祭に出品された『散歩する侵略者』(黒沢清監督)の日本上映も夏以降に控えており、芝居も『プレイヤー』『関数ドミノ』『散歩する侵略者』など目白押し。これからの活躍が益々楽しみ。
東京公演残念ながら明日4日まで。
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