酢豚のひとりごと

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読書三昧(25年11月)

2013-12-06 19:19:10 | BOOK


読書三昧(25年11月)
近藤誠医師の『抗がん剤だけはやめなさい』 (文春文庫)が出た。マスコミ露出度では、近藤理論が圧倒的。抗がん剤使用者にとってはますます迷い、悩みは深くなる。

11月に読んだ本
奥泉光『メフィストフェレスの定理―地獄シェイクスピア三部作―』
アリス・マンロー『ジャック・ランダ・ホテル』(村上春樹編訳『恋しくて』より)
村上春樹『恋するザムザ』(村上春樹編訳『恋しくて』より)
誉田哲也『ストロベリーナイト』
萬田緑平『穏やかな死に医療はいらない』
大沢在昌ほか『麺‘Sミステリー倶楽部』光文社文庫
川上未映子『ミス・アイスサンドイッチ』(新潮11月号)
野田秀樹 戯曲『MIWA』(新潮11月号)
玉城徹『芭蕉の狂』
島谷征良 句集『南箕北斗』


☆奥泉光『メフィストフェレスの定理―地獄シェイクスピア三部作―』
リア王、マクベス、ロミオとジュリエットの三作の後日談を書いた戯曲。地獄に落ちた主人公達と悪魔のやりとりが面白くて笑える。地獄でも張り合うリア王の娘ゴネリルとリーガン、地獄が苦痛でないマゾ的なマクベス、淫乱なジュリエットなどが登場。
この戯曲は作者奥泉光が夫人で演出家兼俳優でもある江戸馨のために書いた微笑ましい?作品である。

☆アリス・マンロー『ジャック・ランダ・ホテル』
今年のノーベル賞作家であるアリス・マンローの短編小説。
村上春樹の訳にまだるっこいところはあるが、中々洒落た作品である。
中年を過ぎた男女のラブ・ストーリー。と言っても夫婦が一度別れて、元のさやにもどるかどうかのお話。その結末は読者にゆだねられる。

☆萬田緑平『穏やかな死に医療はいらない』
「抗がん剤は治療の効果より苦痛が上回ったら、撤退したほうがいい。」私もこの言葉を意識しながら今後の治療を続けていきたいと思う。


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