読書三昧(28年11月)
寒いのでベッドにいる時間が長い。11月の体調は可もなく不可もなし。今の私にはこれが最高。
11月に読んだ本
誉田哲也『増山超能力師事務所』
真保裕一『遊園地に行こう』
中村文則『私の消滅』
和田耕三郎句集『椿、椿』
峰崎成規句集『銀河の一滴』
☆誉田哲也『増山超能力師事務所』
「姫川玲子シリーズ」の重量感を期待したが傾向は全く違うライトな感覚。超能力を持ったものが集まり悩む人たちの相談にのる事務所の話。事務所に勤務する人を含め主人公を変えた七話からなる。得意の警察が絡む最後の「相棒は謎の男」が一番面白いかも。
☆真保裕一『遊園地に行こう』
何という微笑ましいというか甘いというか、真保裕一ってこんな小説書く人だっけ。途中犯人捜しの部分で少し面白くなるのだけれど、結末ははぐらかされた感じでがっくり。私の好みではない。
☆中村文則『私の消滅』
面白い!自分が考えもつかない世界につれていかれるのは楽しい。小説はこれでなくっちゃ・・・。中村文則の小説を読むのは「掏摸 スリ」以来かも。
☆和田耕三郎句集『椿、椿』
それぞれに好きな人ゐて秋澄めり
ふた駅を眠れば夏の海見えて
子供の日子どもの靴をおろしたり
灯台に吹く風冬となつてをり
三島忌の銀座にをんな待たせたり
☆峰崎成規句集『銀河の一滴』
ふらここや靴底空とハイタッチ
おくるみの小さな欠伸枇杷の花
うららかや気の合ふ本とランチして
残る虫終電が今遠ざかる
行き帰り道を違へて春惜しむ
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