酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『Sign』

2010-05-05 19:17:01 | 演劇
「Sign」 劇団NICHICA
作:下垣有加 / 演出:仲光和樹    日暮里d-倉庫にて

会場は座席まで急階段を降り、その先が舞台になっている。案内の女性が、階段大丈夫ですかと手を取ってくれそうだったのにはちょっとショック。まあ年だからしようがないか。

劇団NICHICAは東洋大学の劇団「白芸」のOB・OGで構成されている。
今回は「芭蕉会議」の仲間の福次郎さんが出演するというので見に行った。

東京で地震が起こった一週間後、ブライダルプランナー秋吉のもとに明後日に結婚式を挙げたいという女性が訪ねてくる。それは秋吉の大学時代のサークルの先輩だった。
地震直後で、挙式を引き受ける業者はいない。困った秋吉は大学時代の友人の協力を得て、何とか結婚式をと奔走するが、当の結婚相手の男性はといえば・・・。
地震で恋人を失った二人の女性の心の動きを対比させながら、困っている秋吉のために一肌脱ぐ大学時代の仲間達の友情を描く。

怪しい系の芝居が好きな私には、ストーリーが余りに美し過ぎるのが気になる。若い劇団には少なからず毒が欲しい。
また前半笑いを取りたい部分をほとんど外していた。無理な笑いより、真面目に演じた方が面白いこともある。後半のシリアスな演技が良かっただけに惜しい。

今日の私の目玉の福次郎さんは、ちょっと気の強い新聞記者役。命令口調のセリフを気持ち良さそうに相手役にぶつけていた。日頃の福次郎さんから、お嬢様役でもやるのかと思っていたので意外だった。
終演後ロビーで会った福次郎さんは、はつらつとして見えた。



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