曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

アサギマダラが次々と飛び立ってゆきます

2020年04月16日 | 日記

今日の花

ラナンキュラス   小さな干からびたような球根からこんな花が咲きました。

 


 世の中はいよいよ窮屈になってきました。それでも季節は人の世に関係なく移り変わって行きます。

桜の花は9分散りくらいでしょうか、それでもまだサクラらしさを保っています。今年ほど花の長いことは珍しいですね。3月23日に開花したソメイヨシノはまだ散り終わっていません。25日間もソメイヨシノの花が咲いているのを見たことがないような気がします。今日もハラハラと散る花びらの下をトラックで走りました。

 


名残の桜

 

 


 この頃家の周りでアサギマダラをよく見ます。みかん畑の中に居たり家の周りに居たり、蝶の飼育小屋の中にいるのは不思議ではないのですがみかん畑にいるのは普通ではありません。みかん畑でみられる蝶はアゲハチョウのはずです。アゲハチョウの仲間は柑橘の葉を食べて育ちみかんの木にぶら下がって蛹になりそのまま越冬して今頃羽化して出てくるのが当たり前のことなのです。アサギマダラはキョウチクトウ科の植物の葉を食べて育ちますがそのような植物は普通山の中に生えていて人家の中にはあり得ません。なのに我が家の場合だけは特別で、私が家の周りにキョウチクトウ科の植物をいろいろたくさん植えているものですから秋の南下する時期にメスが卵を沢山産んで行きます。その時の子供が運よく無事に越冬して今頃羽化しているわけです。

今日は今年初めてオスとメスの2頭にマーキングをして放ちました。どこかで誰かに見つけてもらえるとよいのですが、春にマーキングしても、もう10年くらいやっていますが今までに一度も再捕獲されたことはありません。春の時期にはアサギマダラの観察やマーキングをする人が少ないからでしょうか。そして私はかなり気を付けて南からやって来るマーキング蝶を探していますが、今まで一度も春の再捕獲をしたことがありません。秋に比べてマーキング蝶の数が少ないからでしょうか。

毎年、今年こそはと念じています。

 


春のアサギマダラ

飼育小屋でランタナの蜜を吸う羽化したばかりのメス

マーキングをして外へ放ちます。

 

 

みかん畑のアサギマダラ

 

みかん畑には南津海を野鳥に食べられないように防鳥ネットがかけてあります。アサギマダラは出られません。

捕まえてマーキングをします。

空高く飛んで行きました。

無事に北国へ行って沢山の子孫を残すのだよ。そして秋に子供か孫が大島へ帰ってくるのを待っています。