曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

黄砂に霞む 如月の望月

2021年03月29日 | 日記

今日の花

山桜 エドヒガン    千年を超す寿命を持つ長寿の桜です。花はソメイヨシノや河津桜のような華やかさはありません。小さな花びらにほんの少しのピンクが浮かび楚々とした美しさを持ってい    ます。千年後の人たちへの贈り物として植えました。

 


 昨日の日曜日は朝からきつい雨が降りました。午後にはほとんど上がりましたが夕方まで暗い一日でした。なのに夜少し遅く外へ出てみると空はすっかり晴れ渡り、真ん丸な月が輝いていて今夜は満月かなと思いました。

ところが今朝新聞を読んでいると西行のあの有名な歌のことが書いてあり今夜が旧暦2月の満月だということを知りました。昨夜見た月は14夜の月だったのだと気が付きました。
「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」この歌を知ったのは中学だったか高校だったか覚えていませんが、花・春・きさらぎの言葉が頭の中でしっくりこなかったような記憶があります。如月が旧暦の2月とはわかってはいたはずですが桜の花と暖かな春とが気持ちとして結びつかなかったのだと思います。

しかし今夜黄砂でおぼろに霞む満月を眺めて西行の気持ちが良く理解できたような気がしました。桜は今満開ですものね。遅ればせながら私も西行のその年になったから理解できたのかもしれません。本当は西行の年を越していますけどね。

 

今日もアサギマダラたちは翅に文字を載せて春の空へ飛び立って行きました。

 


如月はおぼろに霞む望の月

 

 

きらめきを吸い込むような春の海 黄砂の向こうにかすむ太陽

 

今日のアサギマダラ

 

今日のマーキング

 

これらのマーキング蝶をどこかで見つけたらぜひ知らせてくださいね。


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