曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

私の大好きな海岸

2024年08月06日 | 日記

今日の花

ノウゼンカヅラ  まさに夏の花ですよね。

 


 今年の夏の暑さは異常ですね。周防大島でもついに35℃を越えてしまいました。周防大島は瀬戸内海に浮かぶ島ですから周りを海に囲まれています。その海が気温を下げてくれるのか夏の間もそれほど気温が上がりません。例年の夏は最高気温で32℃~33℃程度で済むことが多いのです。そんなところに住んでいる私たちは35℃を超えるなんてあまり経験が無いように思います。大都市や内陸の町に住んでいる人たちにはまことに申し訳ないことだとは思いますが、私たちの島の暮らしは夏涼しくて冬暖かいという恩恵に慣れきっていましたが今年の夏はちょっと厳しいですね。


夏の島の暮らしにはもう一ついいことがあります。町のすぐ近くに海岸がありどこででも泳ぐことができます。どこでもは言い過ぎですが水のきれいな海岸はいたるところにあり泳ぐことは可能です。でも最近は海水浴というものはそれほど人気がないのか美しい砂浜でも泳いでいる人を見かけることは少なくなりましたね。島にも何か所かある公営の海水浴場を覗いてみると、海に入って水遊びをしているのは小さな子供ばかりで大人は砂浜にパラソルやテントを張ってその下で海の雰囲気を楽しんでいるように見えます。でも私は昔から海へ行ったら泳ぐことが目的で水の中にいることが楽しいと思っていました。若いころは遠くまで泳ぐことも楽しみの一つで沖ノ島迄のんびり泳いで行ったりもしていましたがもうそんな体力はないので海岸と平行に泳いでいます。
もう一つ海で泳ぐ楽しみはシュノーケルを使って海中の景色を楽しむことです。海の中の景色は普段体験できない景色ですからとても新鮮でその美しさは陸上の景色に勝るとも劣らない素晴らしいものです。海の中にそびえたつ奇岩や海藻の林、その間を縫うように泳ぐ魚たち。小鳥たちが森や林の中を飛び交うような感じですが陸上の景色は下から上を見上げるのに対して海では上から海底を見下ろす感じがまたいいのです。瀬戸内海には骨格のあるサンゴはありませんがその代わり海藻の種類がとても豊富です。そして海の生き物はなぜか陸上の生き物以上にカラフルです。以前は水中用のカメラも使っていたのですが壊れて今は使っていません。ブログでご紹介できないのは残念ですが海の中の美しさはまた格別です。世界中には海中の美しい所はきっと無数にあると思いますが瀬戸内海の海中だってそれなりに楽しむことはできます。
今日行った海岸は岬の先端に近い所でとても潮の流れが速く海水浴に適した場所とは言えませんが私の大好きな海岸で一年に一度は海中散歩をしてみたい所です。今日はみかん作り仲間の若者を誘って泳ぎに行ってきました。海の中は海藻が多く景色としては例年より良かったかなと思いました。それと、今年は新しいウエットスーツを買ったのです。最近のウエットスーツは紫外線除けになっていて体にぴったりフィットするようにできています。年とると強い夏の紫外線はとても怖いので泳ぎに行くのはいつも光線の和らいだ夕方にしか行けませんでした。でもUVカットの水着なら怖くないぞと明るいうちに海へ行くことができたのです。夕方の海は海中が暗くてよく見えないのですが太陽がまだ空にいるうちは海の中もたいそう明るくて良かったです。新しいウエットスーツは体温を保護するのにも大いに役立ちます。長時間海の中にいてもそれほど寒くはありませんでした。海の中ではほとんど無重力状態ですから海から上がってしばらくは重力をすごく感じます。また、今年のこんな暑さですから海の中の快適さは言うに及びません。昔使っていた足ひれが壊れてしまって最近は足ひれ無しで泳いていますがまた買おうかなと思ったりしていますがこの年でいつまで海で泳げることかと思ったりもしています。
岩についていた岩ガキを1個だけよばれました。海水で良く洗って牡蠣殻をよく落としてそのまますすりこみます。美味しくいただき自然の恵みに感謝しました。

 


海中の美しい海岸

潮の流れのはやい岬ですから砂は全くありません。

 

若者は先に行っちゃいました。

 

生き物が沢山いてすばらしい海です。

向こうに見える山がわが町の嵩山です。

 

私も支度をしていざ海の中へ

少し日が傾いてきました。

夏の季語 雲の峰

故郷の海より仰ぐ雲の峰

 

いつ来ても誰もいない海です。今日は海の中をご紹介できなかったのが残念ですが、今年の暑さではまだまだ海のお世話にならねばならないかもしれませんね。