曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

春の京都 散策ー2

2018年04月12日 | 日記

今日の花

京都のお寺巡りをしていると素敵な椿に出会えます。

 


 今回本法寺へ入るとき堀川通の方から入りました。境内を抜けて東側の通りに出るとそこは小川通りです。せまい通りですがいかにも京都らしい街並みの所へ出ました。立派な落ち着いた門構えの家が並んでいます。ここはどこのお家かなと近寄ってみると門のそばに石柱が立っていて「不審庵」と書いてあります。何も知らずにここへやって来たのでびっくりです。もしかして利休さんの不審庵でしょうか? ということはここが表千家であちらが裏千家ということになりますね。抹茶を頂くのは好きですが、わたしは茶道の心得が全くないので千家が何処にあるのかなど全く知りませんでした。それを知っていた友人が本法寺へ来たついでにこの通りを見せてくれたのだとわかりました。表千家の不審庵に裏千家の今日庵はちょっとのぞいてみたいけど共に非公開なので見ることは叶いませんでした。失礼を覚悟で門の内を少しだけのぞいてみました。千利休が自分の好みの草庵茶室に不審庵と名付けたのは「大徳寺の古渓和尚が筆をふるった『不審花開今日春』の墨跡から不審庵と呼ばれ・・・」と伝えられているそうですが、わたしもこの言葉は何となく好きですね。「不審花開今日春」不審にして花開く今日の春と読むのでしょうか、春になった今日この頃こんなにも花が開くのは何ともいぶかしい不思議なことだ。自然を讃えた言葉でしょうね。質素で狭い空間で心静かにお茶をたてる、花一輪とともに。いつか私もこんな心境になれるのでしょうか。



小川通りの街並み

 

 

こちらは裏千家でしょうか

 

 

千家の反対側にはお茶道具のお店がありました。

 

不審庵の石柱

門の中をそっと覗くと中は広々として静かなたたずまいです。

 

南側の通りは寺之内通りです。前のお店は茶房になっていてお抹茶などが飲めるようだったので、仲間の一人がお茶が飲みたいと提案しましたが、時間が無いと却下されました。

ここには昔小さな川が流れていたのです。


表千家 この奥に今日庵があるのでしょうか。

石畳が素敵です。


この界隈は一般の観光客がいないのがいいです。