医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

トイレじゃない

2014-09-20 06:45:24 | 薬局
紙がなくなる。

そんな異常現象が起きるかもしれない。
今月末で未妥結減算の結果が出る。
ある医薬品卸が言うには、今頃になってまだ価格が決まっていない薬局もあるそうだ。
それもかなりの数。
もっと恐ろしのは未妥結減算を知らない薬局もあるとか。
小さな薬局では自分たちは関係ないと勘違いしている。
今さら教えると怒られそうなので、知らんふりそうだ。
確かに、油断すると忘れてしまいそうなくらい変な仕組みである。

さて、価格が決まったと言って安心もしていられない。
なぜなら10月末までに妥結状況を厚生局に報告しなければならないからだ。
そこで問題になるのが添付資料の品目リストである。
この資料を自薬局で作成するのはかなり面倒だ。
そこで頼りになるのが医薬品卸となる。
この品目リストを各薬局からオーダーが来る。
聞くところによると3部必要だとか。

するとどうなるだろうか。
先ず、プリントアウトに相当の時間を要する。
10月の後半には医薬品卸はパニック状態に陥る。
24時間プリンターが稼働する。
そうなるとコピー用紙が無くなる。
こんな不測の事態を製紙業界は予測していない。
全国のコピー用紙が無くなる。
それだけじゃない。
インクジェットも無くなる。
さらにプリンターが過稼働で壊れてしまう可能性もある。

これはかなり深刻な問題である。
こんな事を誰が予想しているだろうか。
さぁ、急げ!
9月が明けたら一番先に品目リストの作成を依頼したものが勝ちじゃないだろうか。

紙がない。


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サルでもできるはずなのに

2014-09-19 04:48:21 | 薬局
早期発見とは言うけど…。

家族に物忘れなどの異変を感じ、認知症の疑いを持ちながらも、医療機関を受診するまでに平均で9ヶ月半もかかっていることが分かった。
これは「認知症の人と家族の会」(京都市)などのアンケートからである。
さすがに9ヶ月半も放置状態では認知も進む。
昨年度の調査では認知症患者数は462万人おり、高齢者数3,079万人(2012年度)の約15%にのぼる。
さらに、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)は約400万人いると言われ、4年経過で4分の1が認知症に移行する。
驚くのはこれだけではない。
この数が高齢者増によってさらに拡大している。
最近の調査では高齢者はさらに増えて3,296万人(2014年)となっている。

国は平成25年から29年までに認知症対策として「認知症施策5か年計画」(オレンジプラン)を推し進めている。
この中には「早期診断・早期対応」、「地域で支える医療サービスの構築」、「地域で支える介護サービスの構築」などがある。
認知症などの高齢者の消費トラブル相談が1万件を超えている。
この他にも交通事故や徘徊などで行方不明者も1万人もいる。
これからの超高齢社会で大きな社会問題化することが予想されている。

ここで問題になるのが、受診するまでに時間がかかった理由である。
まず、家族が異変に気づいてから患者が受診するまでの期間は「6ヶ月以上」が最も多く46.7%もある。
中には「5年以上」の2.8%、「3年以上5年未満」も6.7%とかなり我慢強い。
結果として平均で9ヶ月半となる。
では、なぜ時間がかかったのかと言うと、「本人が病院に行きたがらなかった」が38.7%、「年齢によるものだと思っていた」が33.6%、「本人に受診を言い出せなかった」が21.2%、どこで受診すればよいのか分からなかった」が16.1%、「一過性で、そのうちに治ると思っていた」が14.3%、「受診することに精神的な抵抗があった」10.6%、「家族が一緒に病院に行く時間がとれなかった」が9.7%、「認知症であると診断されることが怖かった」が7.8%となっている。
どの理由も分かるような気がする。

薬局には毎日多くの高齢者が処方せんを持ってやってくる。
薬剤師がきちんと服薬指導を行うだけでもどれだけの認知症発見につながるのだろうか。
さらに、地域の人への認知症に対する知識や薬による対応などの啓蒙活動も必要ではないだろうか。
疑わしきを放っておいて認知症が進んだ場合どうなるのかも知らせる必要を感じる。
また、16.1%の人が「どこで受診したらいいのか分からない」としている。
皆さんは、お勧めできる認知症専門医を知っているだろうか。

気が付くと自分の身近にも認知症の人がいる。
何もできなかった自分に反省している。

今朝も6時40分発の飛行機で飛びます、飛びます。
眠い…zzz



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誠意を見せろ

2014-09-18 05:10:45 | 薬局
黙っちゃいられない。

健保連は2013年度の決算見込みを発表した。
それによると赤字額は前年度比で1,811億円減の1,162億円となった。
赤字が減ったと言っても、まだ1,162億円もの赤字である。
これは保険料の引き上げと法定給付費の伸びが鈍化したためで、赤字は6年連続となっている。
法定給付とは、患者の受診が少なかったって感じである。
因みに、保険料は給与が少し上がった会社があったって事が幸いしている。
世の中は2極分化しており、低い給与は下げようがないが、一部の儲かっている会社が貢献している。
何たって数字上では景気は上向きの様だから。

1,419組合あるなかで赤字組合は927組合あり、保険料を引き上げた組合は565組合になる。
保険料の引き上げ分は労使折半だから個人の給与も会社の負担も増えることになる。
大企業では、この負担がかなり経営を圧迫する。
赤字の原因は高齢者医療への拠出金にある。
この赤字が2014年度にはさらに拡大し、3,689億円と予想されている。
景気が良くなって給与が上がればいいが、保険料の引き上げだと不満が募る。

2013年度の医療費概算は39.3兆円になる。
この内、後期高齢者の医療費は14.2兆円となり、医療費全体の36.1%を占める。
後期高齢者の一人当たり医療費は前年比1.2万円の92.7万円となり、75歳以下の医療費の約5倍近くにもなる。
この後期高齢者医療費を支えている財源が、国が5割、高齢者が1割残りの4割が各種保険者からの拠出金となっている。
ここが毎年増加するために特に健保連が悲鳴を上げている。

この健保連を代表して中医協には委員が7名も出ている。
ここが黙っていない。
医療費の無駄使いがないか目を光らす。
その報酬は本当に必要なんですかとなってくる。

伸び続ける医療費をどうするのか。
まさに喫緊の大課題である。
何となく関係ないように思うかもしれないが、中医協における保険者側の代表が医療に貢献するエビデンスを示せとなってくる。
このエビデンスを言われると弱いのが調剤医療費である。
調剤基本料のエビデンスは何か?
ヒート包装の医薬品を棚から出すだけでどれだけの技術料が必要なのか。
確かに、朝1回の血圧の薬が28日投与されていると、10錠包装のヒートが2枚と、10錠ヒートから2錠切り離して8錠ヒートにしたのを輪ゴムでクルクルで810円の技術料には医療へのエビデンスを感じさせない。
さらに後発医薬品調剤体制加算に対する医療への貢献は何か。
これも考えようによっては国民皆保険を維持するために、薬剤師として当たり前な事じゃないかとなる。
薬剤服用歴管理指導における残薬削減はどれだけの効果があったのか。
在宅訪問によって残薬の解消になったのか。
などなど、問われると頭の痛い問題ばかりだ。

調剤バッシングは医師会だけじゃない。
経済財政諮問会議でも、中医協における保険者代表も、医療費抑制の観点からバッシングが始まっている。

まさに黙っちゃいられない。

さぁ、今日は東京に戻るぞ!



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官兵衛、かんべんして

2014-09-17 05:51:35 | 薬局
黒田官兵衛を見ていて。

札幌で録画した日曜日のNHKの「黒田官兵衛」を見ていると切なさを感じてしまった。
何となくサラリーマンの悲劇と言うか定めと言うか…。
自分では「良しとして」したことが上司や社長が気まぐれでダメ出しをする。
悲しいかなサラリーマンはそれに従わざるを得ない。
今回の城井谷城主の宇都宮鎮房を亡き者にする様はまさにそのものである。
テレビを見る限り秀吉の気まぐれのような気がする。

黒い物も白いと言われると“白い”と言わなければならない。
その結果が上手くいかなければ、だれもがその話題に触れようとしない。
またまた上手くいくと、取ってつけたように“さすがですね”と褒める。
上手く行く時は誰がやっても上手く行くものだ。
いつの間にか社長の周りには手を擦りあわせる“ハエ人間”ばかりになっている。
社長はご満足だが、会社は長くはもたない。

社長だけならいいが、いつの間にか社員でもない社長の奥様も出張ってくる。
社員でもないのに新年会や忘年会に参加する。
そして、挨拶に行かないと“駒ちゃんも偉くなったものねェ”となる。
正直なところ、私だったら「偉い」ので社員でもない人のところに挨拶など出向かない。
これはあくまでの私の話ではなく例えばである。
それだけならいいが、“ハエ人間“は奥様を囲む会を勝手に作り上げる。
奥様に気に入られたいのかゴルフコンペなどを企画し、作り笑顔に余念がない。
何の意味があるのか。
これを“ゴマのハエ”と言うのだろうか。

黒田官兵衛を見ていて、何となくありそうだと感じたまでだ。
さらに、豊臣秀吉が“次に天下を取るのは官兵衛”で動揺する。
同じような事は今の時代でも起きうる。
後継者で自分の息子と会社のやり手で人気がある部下とを比較して、これでは”ヤバイ”と感じると、かつては頼りにしていた部下への仕打ちが始まる。
無責任な幹部は「次の後継者は駒がいいなぁ」などと言い出すと、ことは面倒になる。
これはあくまでも私の話ではなく例えである。
駒は黒田官兵衛のように従順ではないし非情でもない。
そうなると優秀な部下でも追い出しが始める。
その優秀な部下のあら捜しが始まる。
優秀な人ほど同格はねたむ、上司は目の上のたんこぶに見えている。
そして、ついに追い出しに成功する。

こんな結果にどんな成果があるだろうか。

追い出された優秀な部下は、基本的に優秀なので他に行っても成功する。
何と言っても実力があるのだから。
黒田官兵衛は最前線から自ら姿を消そうとした。
要は、逃げたんではないのだろうか。
それも正解だ。
あの時代は逆らえば殺されるだけかもしれない。

今の時代ならどうだろうか。
自らが事業を立ち上げ成功するか、他の会社で無くてはならない人材になるかかもしれない。
いつの時代も同じことが繰り返される。
だから歴史は面白い。

昨夜は遅ればせながら”敬老の日“を祝った。
今日はまた四国に飛ぶ。
会うたびに小さくなってしまう老婆が、さびしそうに「明日帰っちゃうのか」と聞く。



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2倍、2倍

2014-09-16 04:35:24 | 薬局
来年から始まる。

医療介護総合確保推進法が6月18日に成立した。
今回成立した法律の正式名称は「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」とかなり長い名前の法律である。
同法は社会保障・税一体改革の道筋を示したプログラム法に基づき、医療法や介護保険法など19本の改正案をまとめた一括法である。
消費税の増税分を活用した基金を都道府県に設置し、医療と介護サービスを包括的にコントロールすると言うちょっといやらしさを感じさせる内容である。
だから正直なところ複雑で分かりづらい。
そこで同法との関係が深い介護保険制度が来年どう変わるのかを考えてみたい。

介護保険の改正内容はいくつかあるが、身近な内容を説明したい。
先ず利用者負担の増加がある。
単身者で年金収入のみが280万円以上の場合、夫婦の場合は359万円以上が対象で、今まで1割負担だったのが2割負担になる。
これによって65歳以上の高齢者約3,000万人の上位20%がこの対象になる。
と言うことは、居宅療養管理指導費も2倍になる。
次回介護報酬改定では調剤報酬の「在宅患者訪問薬剤管理指導料」と同じになる気配があるので、個人宅だと1回が650×2=1,300円になり、高齢者施設等は600円になる。
月に2回の訪問だと2,600円と1,200円となり、かなり渋ることが予想される。
因みに、スタートは2015年8月からとなっている。
それまでに利用者が離れないようなサービスの提供が重要になる。

2つ目は特別養護老人ホームの入所基準が「要介護3」以上となる。
既に入所している人はそのままとなるが、来年の8月以降は「要介護1」及び「要介護2」の入所は不可となる。
これはそろそろ始まる準備に入るんじゃないかと思う。
それだけじゃない。
特別養護老人ホームや老人保健施設では所得が低い人に「補足給付」と言って部屋代や食事代の一部に補助があった。
ところが年金額は少ないが、実は預貯金や不動産(土地・建物等)を持っている隠れお金持ちが入所していることもある。
ここは厳密に調べて預貯金は単身者で1,000万円以上、夫婦だと2,000万円以上及び固定資産評価額が2,000万円以上の人には「補足給付」を出さないことになった。

3つ目は要支援者向けサービスの訪問介護(ホームヘルパー)と通所介護(デイサービス)が市町村に移行する。
市町村独自にボランティアなどを募って対応することになったが、どこにボランティア希望者がいるのだろうか。

4つ目はサービス付き高齢者向け住宅に住所地特例が認められる。
住所地特例とは介護保険では「住所地主義」として、現に住んでいる住所地で介護サービス費用を負担することになっている。
ところがA市に住んでいたが、たまたま入所した高齢者施設がB市にあったとすると、A市に保険料を支払いながらB市からサービスを受けることが生じる。
そうなるとB市の負担が大きくなる。
そこで、A市に住んでいたのだからB市に住所地が変更になっても、A市が面倒をみ
なさいってことにする制度である。

ざっとこんな感じかな。
これくらいは“知っ得”情報じゃないだろうか。

今日はこれから札幌に飛ぶ。
遅れた敬老の日を祝いに行く。
老婆の喜ぶ顔が目に浮かぶ。

昔は恐かったんだけどね。




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他人事じゃない

2014-09-15 06:13:55 | 薬局
妙な病気が出てきたもんだ。

秋も近づくこの季節に熱帯性の“デング熱”がにわかに注目されている。
なぜ東京からなのか不思議ではあるが、温暖化の影響が多分に考えられる。
まだ“デング熱”でも大変だが、“エボラ出血熱”になるともっと大変なことになる。
因みに、”デング熱”の症状くらいは覚えておいた方がいいかもしれない。
感染後2〜10日ほどで突然の高熱で発症し、頭痛、眼の奥の痛み、腰痛、筋肉痛、骨痛が主な症状として現れ、さらに食欲不振、腹痛、吐き気、嘔吐、脱力感、全身倦怠感(けんたいかん)も現れることがある。
全身のリンパ節のはれもみられるらしい。
恐ろしいのはデング熱に侵された人の中に“デング出血熱”に移行する人もいる。
こうなるとかなり生命の危険が伴う。

さて、秋から冬にかけてどんな感染症があるのだろうか。
こんな情報発信できる薬局が「健康情報拠点薬局」になるのかもしれない。
例えば、「RSウイルス感染症」などがある。
このRSウイルス感染症(Respiratory Syncytial Virus)は、ポピュラーで1歳までに70%、2歳までにほぼ100%の子供がかかるそうだ。
症状としては、発熱を伴ってゼーゼーと呼吸をする。
乳幼児喘息などとも言われていたそうだ。
早期に医療機関の受診を勧めた方がいい。

最も厄介なのが「インフルエンザ」である。
特に、高齢者にはワクチン接種がお勧めである。
専門じゃないので分からないが、ワクチン接種で悩むのがいつやるかである。
それと2回必要かではないだろうか。
こんなアドバイスがあると助かる様な気がする。
また、手洗いうがいの効果的なやり方なども服薬指導の後に伝えたい。

そして、薬剤師国家試験で正解が4割しかいなかった「ノロウイルス」も11月くらいから活動開始となる。
症状は突然吐いて、下痢になる。
ちょっと部屋を変えたくらいでは回復はない。
さらに2月くらいから発生するのが「ロタウイルス」である。
こちらは高熱が出て、ものすごい勢いで吐く、その後に米のとぎ汁のような白っぽい便が長く続く。
コレラと間違いそうだ。
ノロもロタもウイルスである。
大事なのは家族内の2次感染予防である。
どんな消毒方法がいいのか。
身近で効果的な消毒薬の作り方など、薬局のどこかにお持ち帰りペーパーを準備したいものだ。

この他に子供に多く発症する「溶連菌感染症」もある。
かつては猩紅熱と呼ばれていた。
発熱やのどの痛み、体や手などに赤い発疹が出たり、舌にイチゴのようなツブツブが出る(イチゴ舌)が特徴だ。

たまには、薬局内で「気を付けましょう! 秋から冬にかけての感染症対策」とした講習会もいいのではないだろうか。

頼むよ 先生!

お陰さまで第3回の全国大会も無事終了できた。
朝10時からの開始で16時半までの6時間半で、実質的な休憩時間は1時間あったかないかだったと思う。
昼食もランチョンセミナーなので講義のシャワーで溢れる。
かなりハードなスケジュールである。
参加された皆様もお疲れのことと思う。
欲張りなので伝えたい事がたくさんあり、ついついてんこ盛りになる。
そのわずかな休憩時間は若手の参加者同士のお見合いをさせた。
地域と地域をつなげる大事な時間である。
この出会いが次へと広がることを願っている。
なぜなら”人は感動で動き、出会いで変わる”からだ。

日本の薬剤師の兄貴としては弟たちが大きく成長することを願っている。
彼らが”俺が俺がではなく、俺たちが”になってくれるように。

今日は一休み。




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拠点さがし

2014-09-14 06:28:20 | 薬局
独りよがりにならない様に。

薬局内で薬剤師を何と呼んでいるだろうか。
ある薬局では「先生」と社員同士が呼び合っている。
これって何だろうか。
薬剤師は本当に先生なのか。

師弟関係にあるなら先生もいいかもしれない。
年上の薬剤師が年下の薬剤師を呼ぶのも先生である。
もちろん事務の人は薬剤師を先生と呼ぶことが多い。
患者は薬剤師を先生と呼ぶだろうか。
呼ばないとは言わないがあまり聞かない。
聞かないと言うより薬剤師を呼ぶタイミングがあまりないのかもしれない。
服薬指導で自分の薬以外に相談がないからかもしれない。
または、相談をする雰囲気ではないのかもしれない。

薬局の運営は薬剤師だけでは成り立たない。
事務職もいるから業務がスムーズに進む。
だから薬剤師も事務職も同じ様に大切な両輪だと思う。
片方が大きいと真っ直ぐには進まない。
どっちが上でもどっちが下でもない。

最近に気なるのが2.4億円も予算が付いている「薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点事業」である。
健康情報拠点「健康ナビステーション(仮称)」は良いが、どうもお金の使い方を間違っている様な気がしてならない。
「日常的に健康相談などが受けられる」、「地域の健康増進に寄与する」、「セルフメディケーションや地域包括ケアの一翼を担う」等はかかりつけ薬局として当然やってしかるべき内容じゃないだろうか。
このどこに予算が使われているのか。
出来ればもっと世の中に、こんな事をやっていますと広報して欲しい。
大事なことはやる気があっても世の中が認知しているかどうかじゃないだろうか。
いくら薬局内で研修を行ったり、血糖測定機器などを整備しても、地域の人が知らなければ意味をなさない。
そんなことから広報の必要性は大きい。
でも、日薬の新体制から広報が消えた。
何となく一歩後退のような気がする。

同じ様な事は、後発医薬品の使用促進が医療費抑制につながり、薬剤師は国民皆保険の継続に協力している事をアピールしないから、患者の不満や不審につながる。
また、お薬手帳の必要性や有用性をアピールしないから変な誤解を招いてしまう。
テレビ等でアピールして欲しい。

いろいろ試行錯誤だから正解はないかもしれない。
ただ、自分たちだけの満足に終わらないようにして欲しい。

と、言いながら昨夜は「HSE・ネクスト全国大会」の前夜祭だった。
まさに全国から60人弱の大宴会である。
始めの30分ほどは近所の方との懇談で、その後はまさに”ちゃんこ鍋”状態で動く、話す、笑う、名刺交換する。
少なくても20~30人との名刺交換があったのではないかと思われる。
ここに新たな出会いが生まれる。

”人は感動で動き、出会いで変わる”
今日も、そんな一日を演出したい。




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3時半起きです!

2014-09-13 04:38:35 | 薬局
国家試験対策は…。

ありがたいことに、いろいろな所でセミナー講師として呼んでいただき感謝しています。
私の自己紹介の中に、いくつかの資格があると思います。
1つは、何と言っても「薬剤師」です。
お陰様で高校を現役で卒業し(当たり前だ!)、かろうじて合格したのが東北薬科大学でした。
もちろん東京薬科大学も明治薬科大学、星薬科大学も受験しましたが相性が悪く行けませんでした。
本当は東京に行きたかったんですが。。

2つ目は33歳の時に「宅地建物取引主任者」を丸1年かけて取得しました。
当時は、医薬品卸の中でコンサルタントとして、診療所の新規開業を手掛けており、土地や建物さらに民法の知識が必要でした。
これは今でも役に立っています。

3つ目は「中小企業診断士」です。
この資格はなかなかの難関で1次試験は1年かかり、2次試験に2年を要しました。
あまり聞き覚えのない少しマイナーな資格ですが、私のとっては憧れでした。
上手いことを言う人がいて、この資格は“足の裏の米粒だ”などと言われ、これで生活するのはかなり難しいのたとえです。
確かに、今実感しています。
これは35~37歳の時でした。(若かったなぁ~)

この他にも介護支援専門員(第2回合格)、福祉住環境コーディネーターなども持っています。

薬剤師で中小企業診断士を目指す人が増えている様な気がします。
既に、取得した人もいます。
凄いと思います。
なぜなら私の時に比べて格段に難しくなっているからです。
それも1次試験に合格して2次試験への挑戦が2回しかありません。
知人は1次試験に合格しましたが2次試験に落ちて流れてしまいました。
ところが、今年また1次試験に挑戦して見事に合格しています。
これには驚きです。(凄い!)

さて、ここで私流の国家試験対策を伝授したいと思います。
先ず、テキストと問題集は試験の前日までに揃えます。
但し、中身は見ないで"積ん読"(つんどく)です。。
試験日の翌日から始めるとちょうど1年の区切りがつきます。
先ずは、テキストをざっと読みます。
この時に無理して暗記しようとか覚えようとしないことです。
前に進みません。
テキストが読み終えたら、次は問題集です。
この問題集は最低でも同じもので5回は繰り返したいですね。
その答えと共にテキストを確認します。

仕上げは新しい問題集を買ってきて2~3回繰り返します。
大事なことは知識を貯めるのではなく、知識を知恵に替えて引き出す訓練です。

因みに、私が試験に打ち込む時は、どんな理由があっても1日3時間以上寝ないと決めていました。
時間がないのではなく、時間は作るものだからです。
宅建は1年、中小企業診断士は3年、介護支援専門員は3ヶ月、福祉住環境コーディネーターは1ヶ月かかりました。
これで何となく難易度が分かると思います。

お試しください。

これから昨日のセミナー内容のまとめの作業に入ります。
まだ外は暗いです。
錦糸町(太平)から事務所がある浅草橋まではタクシーで移動です。
タクシーの運転手さんが「今からお帰りですか」と言うので、「これから仕事です」とお答えしました。
蔵前橋の上から振り返ると東京スカイツリーが微笑んでくれました。




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今日から、明日も、明後日も

2014-09-12 06:03:25 | 薬局
40兆円は堅い数字か。

昨年度の医療費の速報が中医協で出た。
それによると前年度より約8千億円多い39兆3千億円(2.2%アップ)だったようだ。
いよいよ40兆円を超えるのも時間の問題となってきた。
要因は、高齢者の増加と医療技術の高度化による。

75歳以上の高齢者の1年間の医療費は92万7千円で、75歳以下の約4.5倍となっている。
団塊の世代(1947~49年生)と呼ばれる人が2025年には全員75歳になる。
最も人口が多い世代である。
どうなると思う?
国民皆保険はまさに崩壊の一歩手前まで来ていると気付かされる。

医療費の内訳として、入院15.8兆円(構成割合40.2%)、入院外13.6兆円(34.6%)、調剤7兆円(17.8%)、歯科2.7兆円(6.9%)となっている。
調剤医療費は正確には6兆9,933億円で前年同期比6.1%アップとなっている。
医療費全体が2.2%アップだから目立つのも仕様がない。
処方せん1枚当たり8,857円で5.4%アップしている。
技術料が1兆7,371億円(+2.1%)、薬剤料5兆2,444億円(+7.5%)、特定保険医療材料118億円(+5.4%)であり、薬剤料のうち後発医薬品が5,999億円(+21.0%)となる。
平成25年度の後発医薬品の平均数量ベース(新指標)が47.9%だと言うから、何となくこれを見ても国が後発医薬品に切り替えたくなるのも分かる様な気がする。
因みに、年度末は51.2%まで上がっている。
但し、この分母は後発医薬品のある先発医薬品と後発医薬品だ。

処方せん1枚当たり調剤医療費を年齢階級別にみると、75歳以上が10,978円で0~5歳未満が3,255円と3.37倍となる。
比較対象が極端であるが違い過ぎる。
調剤医療費を処方せん発行元医療機関別にみると、病院が2兆8,335億円、診療所が4兆1,237億円となっている。
その処方せん単価も病院が15,097円、診療所が6,958円と約2倍の差がある。
また、後発医薬品割合(新指標)は病院が49.4%、診療所が52.3%となっている。

数字ばかりで疲れてきたと思う。
これらの数字から考えられることは、どうしたって分業率が100%にならない限り調剤医療費は伸び続ける。
それを少しで目立たないようにするには、後発医薬品への切り替えが必須であると言うことになる。
そのためにはもっと薬剤師が後発医薬品の事をもっと知る必要があるのではないだろうか。
何となく嫌いとか、効かないような気がするとか、賦形剤が気になるとか。
いろいろあると思うが、後発医薬品の種類にもいろいろある。
また、世の中はアベノミックスで見かけの景気良さがあるようだが、現実はかなり厳しいような気がする。
高齢者の年金も下がっている。
お金がある人とない人の2極分化が進んでいる。
そうなると後発医薬品へのニーズも必然的に高まってくる。

これも時代読みなのかもしれない。
時代読みなら、やっぱり…じゃないだろうか。
今日から始まるセミナーに乗り遅れないように!





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いよいよ開催迫る!

2014-09-11 06:26:35 | 薬局
始まるぞ!

明日から年に一度のハードな企画が始まる。
先ず、明日から土曜日にかけては毎月恒例の東京でのHSEセミナーである。
今回は全国大会を控えているせいか、いつもより多くの参加者があり、会場の酸素が薄くなりそうだ。
内容は既にホームページなどでご存知かと思うが、クオールの社長に来ていただけることになった。
いつもは日本保険薬局協会の会長の立場で話すそうだが、今回はクオールの社長として、その戦略をご披露してくれるそうだ。
これはかなりの期待がかかる。
何と言っても今最もアクティブは会社だからだ。
この内容は当社の企業財産だから、どんな話をしたのかブログでは教えられない。
ただ私のセミナーではご披露させていただく。
次は、全国でも極めて稀な薬局の“NPO法人 山の薬剤師たち”から、過疎地における地域包括ケアに薬剤師がどの様に関われるのかの実践例である。
医薬分業が100%または強制になった時に、限界集落に残された患者の薬はどうするのか。
薬剤師として何ができるのか。
そんな薬剤師魂を注入したい。

これが終わると懇親会が始まる。
いつも利用していた“居酒屋かあさん”が7月25日のHSEセミナーの懇親会を最後に閉店してしまった。
永い間お世話になって感謝である。
新しい懇親会場を求めて五反田を徘徊し、数店の候補を見つけてある。
懇親会は全国から集う人と情報の交流の場である。
ゆっくり飲もうなどと考えてはいけない。
スタートで多少のお腹を満たし、後はひたすら話す、語る、笑うである。
この懇親会の後はお決まりのインドカレーの店に希望者をご招待している。
ここのタンドリーチキンとナンが人気で、もちろんカレーも好評である。
飲み物はインドワインとなかなか凝っている。

さて、明けて土曜日は9時から前日の2講のまとめを45分間行う。
この45分だけで前日の全てが理解できる、恐ろしいまとめである。
この原稿を作るために私は3時半に起きて事務所で地味にまとめている。
10時からは第3講が始まる。
今回は気になる個別指導がテーマである。
永年、個別指導に立ち会った講師だけに傾向と対策はバッチリとか。

これが終わって直ぐ希望者だけの「薬局未来塾」が始まる。
参加者はサンドイッチを食べながらのランチョン形式となっている。
今回のテーマは“個別指導について”を取り上げている。
午前中の講義を踏まえて、私が調べた情報や参加者からの経験などをもとにディスカッションする。
意外にこの企画は人気がある。
これが14時に終了する。

軽く食事を済ませて事務所(浅草橋)にセミナー器材などを置きに戻る。
私は17時からある会社との打ち合わせがあり品川へ向かう。
打ち合わせが終わると19時からの全国大会の前夜祭の準備に取り掛かる。
会場の前で皆様を御出迎えである。
「いらっしゃいまし~」

そして、日曜日は「HSE・ネクスト全国大会」が始まる。
今年もたくさんの参加者に感謝、感謝である。
先日、お弁当を紹介したしまった。
あれをバラしちゃダメと怒られてしまった。
イイじゃない。
こちらも好評なんだから。
まだ、若干の隙間があります。

全社をあげてお待ち申し上げております。





全国大会はまだまだ募集しています!!



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