これも時代の流れから置き去りの話なのかもしれない。
日本薬剤師会の「eお薬手帳」のサービスが終了する見込みだそうだ。
システム基盤のNTTドコモが「おくすり手帳Link」から撤退する影響とのこと。
これに対して日本薬剤師会は怒っているそうだが、いくら怒ろうが騒ごうが後の祭りだ。
こうなる前にお互いに話し合って、今後の対応を考えておく必要があったように思う。
NTTドコモの撤退後はメドレーのオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」に統合されるようだ。
何やら急な話のようだが今月末で「eお薬手帳」は終了する。
そもそもお薬手帳の存在そのものがどうなるのかはっきりしない。
この点について日本薬剤師会はどう考えているのだろうか。
オンライン資格確認とマイナンバー保険証が普及するとお薬手帳は要らなくなる。
一部の大手調剤チェーンではすでにお薬手帳としての機能よりも患者のパーソナル健康管理アプリにシフトしているように思う。
このことはかなり前のブログにも書いている。
時代は流れている。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ですよ。
さらに「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」って感じだろうか。
ご存知のように「方丈記」の冒頭文である。
昔の人はうまいことを言う。
厚生労働省は2日に「新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえたワクチン接種・検体採取の担い手を確保するための対応の在り方等に関する検討会」の報告を発表している。
それにしても長いタイトルの検討会だ。
その中で薬剤師はワクチン接種の担い手から外れたようだ。
報告書では、医師や看護師はもちろんであるが、その他に歯科医師、臨床検査技師、救急救命士、診療放射線技師、臨床工学技士が上がったそうだ。
薬剤師は今後の検討課題とされた。
「今後」と「今度」と「また」は見たことがない。
なぜもっと強く主張しなかったのだろうか。
すでに大学教育では注射手技のトレーニングが始まっている。
出来ないあんたのためじゃない。
これからの後輩たちのために戦えよ・・・って偉そうに言ってみた。
もし薬剤師にワクチン接種が認められると国民は薬局での接種が可能となる。
こんな便利なことはない。
たまたま今回は新型コロナウイルスワクチンが取り上げられているが、インフルエンザワクチン接種のアクセスも良くなる。
ワクチン接種の目的は広く早く国民に接種を受けてもらうことじゃないのか。
であるならアクセスが大事になる。
注射が危険なら研修を受けるなりの対応で何とかなる。
特別難しい手技ではない。
それとも薬剤師が薬局でワクチン接種すると困る人がいるのか。
それは自分たちの利益を守るためなのか。
個人の利益と国民の利益を秤にかけると・・・個人の方が忖度の分だけ重いのか。
私の知っている欧米の薬局では薬剤師がインフルエンザワクチンを薬局内で打っていた。
しかも酒精綿で消毒もせずに。
それでも問題は起きていないそうだ。
電子お薬手帳は普及していなければ必要なくなるんじゃないですか。
薬剤師会はあえて手を打たなかったのでしょうか。
そこまで先を読んでいるとしたら”おぬしも悪よのぅ”かもしれませんね。
「お困りですよね」のタイミング良すぎですね。
情報が洩れていないことを信じたいです。
その内に調剤過誤の示談屋も出てくるのかな。
返金を要求したらあと1年は使えるから問題はないだって・・・。
そこにメドレーから連絡が入り、「お困りのようですね、入会金をその分値引くので是非契約を!って・・・交通事故のときの示談屋みたいな悪徳商法ですね!
飲み合わせのチェックもAIが自動的に処方が出た際に行ってくれますし。
ですので、薬剤師会としてもあえて手を打たなかったということと推察しています。