医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

忘れられた今

2023-06-01 05:10:07 | 薬局
ラストワンマイルへの新たな試みが脅威に変わる。

扱えないものが扱えるようになると売上が上がる。
コンビニエンスストア(コンビニ)で扱えないのが医薬品である。
かつての「あいてて よかった」の次に「近くて便利」のキャチコピーに足りないものは薬じゃないだろうか。
夜中に熱が出てどうしようと思った時に、開いている店を探すと、365日、24時間営業はコンビニくらいだ。
しかも近くて気軽に行けるコンビニエンスが売りだ。
そんなコンビニでOTC薬の扱いが出来るように提案が出ている。

今年の2月から始まった「医薬品の販売制度に関する検討会」では、「デジタル技術を活用した店舗販売業の在り方について」が検討されている。
このブログでも紹介している。
消費者が自宅に居ながらモニターを通じて薬剤師に相談し、薬剤師が必要と認め適正使用の確認ができると、薬剤師は消費者に販売許可書のようなものを渡す。
それを持って消費者はコンビニで薬が受け取れる。
または消費者が直接コンビニに赴き、その場でモニターを通じて適正使用の確認を受けて、薬が受け取れる。
こんな仕組みを提案している。
上記の必要性は夜間や早朝などに薬局が対応出来ないからだとなっている。
その他にも中山間・過疎地での移動販売も同様の仕組みで販売できるように提案もしている。

この提案が認められると、いつかは処方箋医薬品にも波及する。
電子処方箋を受け取ってオンライン服薬指導を行えば、受取はどうにでもなる。
「あいてて よかった」、「近くて便利」である。
どこの薬局が電子処方箋を受けるのかは、どこでもいい。
調剤は外部委託で効率よく工場で作られる。
出来上がった薬はダイアグラム配送で患者の「近くて便利」なコンビニに届く。
取りに行く時間は気にしなくてもいい。
「あいてて よかった」だからだ。
ついでに買い物もできる。

規制緩和にデジタルが参加してきた。
そうなるとアナログでは対応できなくなる。
デジタルは利便性が売りだ。
では、アナログは何が売りになるのか。
それは人と人とのつながりじゃないだろうか。
もっと人を大切に、もっと尊厳を持って、もっと寄り添う気持ちが大事なのかもしれない。
それをいつから…”今でしょ!“
コメント
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