医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

2030の現実

2022-11-14 04:37:28 | 薬局
やり残した部分がどうなるのか。

6月7日に「規制改革実施計画」が閣議決定している。
この日は「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2022」も閣議決定となっている。
その「規制改革実施計画」の中に、未だ具体的に実施が決まっていない部分がある。
それが「調剤業務の外部委託」、「処方箋の40枚規制撤廃」、「オンライン診療の自宅以外」、「特養における医療ニーズへの対応」である。
実施が決まった項目としては「服薬指導のテレワーク解禁」、「受け取り方法の柔軟化」がある。
すでに決まった2項目は中小薬局と言うより大手調剤チェーンやドラッグストアにとって有利な気がする。

そもそもではあるが自宅にいながら服薬指導する必要性があるのだろうか。
ただ、自宅と考えるから必要性がないが、「オンライン服薬指導センター」のような集中管理できる体制なら効率化が図れる。
個々の薬局に登録された薬剤師が、コールセンターのような処から服薬指導を行う。
この場合の処方箋は電子処方箋であり、調剤は「調剤業務センター」が集中管理する。
さらにお届け先はコンビニに設置されたロッカーまたはドラッグストアとなる。

こう予想すると「調剤業務の外部委託」は一包化だけじゃ意味がない。
今のところ、経団連などは高齢者施設や在宅患者としているが、後々は幅広く緩和されることが想像できる。
その場合の「調剤業務センター」には管理薬剤師が1人で大量の調剤が可能となる。
いわゆる工場長のような存在じゃないだろうか。
40枚規制など”そんなの関係ない“となる。

2015年の85歳以上の人口は500万人程度である。
それが20年後の2035年には1,000万人を超える。
85歳の超高齢者が医療機関を受診する場合に通院方法はどうなるのか。
まさか自分で車を運転してはないだろう。
家族が車に乗せて通院となる。
これはかなりの負担となる。
そんな時に便利なのがデイサービスでのお迎えである。
朝10時ころにデイサービスのワゴン車が街中を走るのをよく見かけると思う。
利用者が揃った頃に医療機関から看護師が出向いて始まるのがオンライン診療となる。
血圧や脈拍などの状態を測る。
スマホに連動された聴診器で医師が心音を確認する。
処方箋は患者の同意を得て医療機関から指定の薬局に電子処方箋が飛ぶ。
それを受けて薬局ではオンライン服薬指導を「オンライン服薬指導センター」から行う。
薬は「調剤業務センター」が最新の装備にて速やかに行い、デイサービスが終わるまでにお届けする。
お届けは薬局スタッフなら誰でもいい。

そんな様子が2030年に実現していないと誰が言えるだろうか。
コメント
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