湯水のごとくお金がわいてくる。
財務省は9月30日に2021年度予算の概算要求を締め切った。
通常であれば8月に出されるのであるが、今回は新型コロナウイルスの関係で伸びていた。
その新型コロナウイルスがどうなるのか見込めない状況であるが、どうやら105兆円を超える過去最高になりそうだ。
先日、厚生労働省の概算要求についてブログに示したが、すでに約33兆円の要求があり、さらにコロナ対策などが追加になる。
この約33兆円には高齢者の自然増は含まれていない。
今年度予算の約102.6兆円も過去最高となっていた。
記録は常に超えられるものだと単純には言えない。
これに第1次、第2次補正予算が57.6兆円の追加の国債発行があった。
予算には、それに見合った歳入が必要になる。
新型コロナ禍で業績は悪化している企業が多い。
税収からの賄はかなり難しいと思われる。
となると”打ち出の小づち“の国債発行となるのか。
その国債もすでに1,100兆円を超えて火の車のはずである。
因みに、新型コロナウイルスの暴れようによっては、さらなる予算が必要になる。
いわゆる”プラスα”ってやつだ。
概算要求の中身を議論するつもりはないが、通常では節約が必要になるのではないだろうか。
「みんなで我慢しよう」が基本のような気がする。
歴史小説を読んでいて藩の財政立て直しに欠かせないのは「質素倹約」である。
その中から産業振興を引き起こす手腕が家老などに求められる。
借金を重ねて産業振興を進めても民は潤わない。
潤うのは一部の商人と代官だけである。
決まり文句は「おぬしも悪よのぅ」である。
国の予算も一部の商人と代官だけ潤う仕組みでは困る。
1970年代は「1億総中流」と言われていた。
旧総理府などが実施した「国民生活に関する世論調査」で昭和40年代以降、自分の生活水準を「中の中」とする回答が最も多く、「上」または「下」とする回答が合計で1割未満だったことなどが根拠とされている。
凄い時代じゃないかと思う。
国民の9割以上が中流意識だった。
今ははっきり言って2極分化の格差社会を感じさせる。
経済的な格差では、世帯あたりの所得が一般家庭の半分に満たない家庭の割合(貧困率)は国内で約16%、そのような家庭で暮らす子どもも16%で、ともに過去最悪のレベルにある。
因みに、貧困世帯所得とは、ちょっと古いデータになるが年間の可処分所得が112万円以下になる。
可処分所得とは税金や社会保険料などを支払った残りで、実際に使えるお金を意味している。
16%の人たちへの生活が危ぶまれる。
そして今の幸せを実感して欲しい。
「おぬしも悪よのぅ」
誰が一部の商人で、だれが代官なのか。
【薬局経営の知恵袋はこちら】
https://www.kae-management.com/2020/09/17/yakkyoku-chiebukuro/