医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

続いてる

2016-12-18 06:29:52 | 薬局
なかだるみかな。

4月から始まった「かかりつけ薬剤師指導料」であるが勢いがなくなっている。
良い悪いは別にすると大手調剤チェーンは、したたかにその同意書を確保している
あきらめ気味なのは中小薬局である。

今年も残すところ10数日となった。
インフルエンザも流行って何かと忙しいと思うが、今こそ「かかりつけ薬剤師指導料」について見直す必要を感じている。

先ずは、何と言っても患者の評価が気になる。
ある大手調剤チェーンの患者アンケートによると、約半分の患者が"かかりつけ薬剤師"持ちたいと答えたそうだ。
確かに、もらった薬について誰しも良く知りたいと思う気持ちがある。
処方医に尋ねれば良いと言うかもしれないが、医師に遠慮して聞けないのが本音だ。
もちろん薬剤師に聞くのは正解だが、薬剤師も医師への配慮から答えは曖昧になってしまう。
その結果、「次回の受診時に先生に聞いて下さい」と逃げてしまう。
そもそも薬剤師に薬のことを相談して良いのかすら知らない患者が多い。
だから"かかりつけ薬剤師"が欲しいと思うのだろう。
今までセミナー等で聞く限り患者の評価は高い。
この評価を薬局ごとに集めて欲しい。
薬剤師が薬剤師として評価されていることを実感するために。

次に同意書をもらったアプローチ事例も集めてみる。
どんな患者に、どんな導入から、同意をもらったタイミングなどである。
これが二の足を踏んでいる薬剤師へのマニュアルになっていく。
もちろん薬剤師だけでなく、事務職の上手な活用もあるはずである。

上記がまとまると実践編に入る。
模擬患者を仕立ててロールプレイをやってみる。
恥ずかしいなどと言っている場合じゃない。
どこの企業にだって営業職にはロールプレイは付きものだ。

もう一つ大事な事は"出来ない要因分析"がある。
どんな問題でも解決に向かう方策がないままで終わらすわけには行かない。
問題の先延ばしに解決などあり得ない
問題解決のコツに上手くいった姿を明確にするがある。
ゴールが見えないまま走る事はできない。
ゴールが見えたら、現状の出来具合をスケールしてみる。
出来上がりが100とすると現状は30のようにだ。
現状の30をいきなり100に持っていくのは急斜面をよじ登るようなものである。
でも、現状の30に対して40の目標ならできそうな気がしないだろうか。
目標達成は多少の時間を要しても100にたどり着くことが大事だ。
さらに、すでに出来ていることを見つける。
先ずは、出来ている事はもっと良くする方法を考えてみる。
出来ていないことは原因の追及ではなく、出来ていないことをできるようにするために必要なことを考える
その必要用件から取り掛かってみる。
または発想を変えてやり方を変えてみるのも大切である。

「かかりつけ薬剤師指導料」は国が注目している。
今年の「骨太の方針」にも明確に記載されている
やらずに通り過ぎる仕組みではない。
中だるみを少し見直し、さらなる挑戦に期待したい。





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