医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

寄せて寄せて

2014-05-08 05:35:53 | 薬局
次は80%かもしれない。

4月の月次決算を終えて愕然となった経営者も多いと思う。
今まで親孝行な店舗が、あっという間に親不孝(ここまでいかないかも)になり下がる。
かなりの影響は予測していたが、ここまで落ちるとは考えてもいなかった。
それが受付回数2,500回超で集中率が90%以上ではないだろうか。
今までは調剤基本料が1人につき400円だったのが250円になってしまう。
その差は150円である。
1ヶ月に2,500人の患者が来ていたとすると、単純に2,500人×150円=375,000円のマイナスとなる。
これは大きい。

今回の調剤報酬改定に急きょ浮上してきた「薬局の求められる機能とあるべき姿」がある。
この中身については後日また検証したいが、この中に門前薬局に対する考え方が示されている。
「医療機関の近隣に薬局を設置し、特定の医療機関から発行される処方箋を応需することがほとんどであるいわゆる門前薬局も散見され、求められる薬局の姿と大きく異なってきている」とある。
これは明らかに門前薬局を良しとしない厚労省のコメントである。
「求められる薬局の姿とは大きく異なる」
では「門前薬局」とは何か、が問題となるのではないだろうか。
その「門前薬局」の一つの考え方として受付回数が2,500回超、集中率90%以上が出てきたと思われる。
ただ、調剤基本料には従来から70%以上と言うハードルも存在する。
これらを考え合わせると、ひょっとすると次回は90%から80%へとハードルが下がる可能性を秘めているのではないだろうか。
あくまでも想像の域であるが、次回はまたもや門前薬局いじめが続く。
まだこれから2年弱の期間がある。
先ずは、集中率の80%以下をどの様に仕掛けるかが重要課題となるのではないのか。

そこで、簡単にできるとは思わないが2つの提案がある。
1つは、薬局の横(ごく近隣)に診療所を呼んでくることだ。
2,500回の20%は500回である。
どこから医師を探すのかっていうと、てっとり早いところでは目の前の病院からだ。
実は、病院の外来患者は部門別採算を考えるとあまり儲からないようにできている。
病院が欲しい患者は紹介患者だ。
外来数が多いと医師数と看護師数の確保が大変になる。
入院患者が収益獲得に貢献している。
もう1つは在宅の患者である。
在宅と言っても個人宅では数が知れている。
高齢施設の患者を集めるとかなり集中率を下げる効果が期待できる。
高齢者施設が望んでいるサービスの提供が処方せんの獲得に結び付く。
ただ単に、お届けするだけでは施設から選んではもらえない。
選んでもらうには、実際に高齢者施設での薬剤管理の様子を観察することが大切になる。
薬局から施設に薬が運ばれ、設置され、どのタイミングで、どのように入所者に配られ、入所者が間違わないように服薬するまでをしっかり確認する。
そのプロセスの改善提案が大切になる。
「居宅療養管理指導費」が算定できなくても「調剤基本料」の減算よりはメリットがある。

今から動け!
まだ間に合う。
出来ない議論はやめにしよう。
出来るために何をしたらいいのかを考える思考回路が必要である。




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