医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ネットに引っかかる

2014-05-14 06:29:56 | 薬局
かしこいシニアが暴れる。

総務省の「通信利用動向調査」によると、シニアのネット利用率が急増している。
2001年~12年の11年間でシニアのネット利用率が60~64歳で19.2%から71.8%に、65~69歳が12.3%から62.7%さらに70歳~79歳でも5.8%から48.7%である。
この数字を見て何を感じるだろうか。
そして、自分の年齢から数字の信ぴょう性をあらためて感じている。
因みに、80歳以上でも25.7%(12年)の利用がある。
もっと驚くのは50~59歳では85.4%にもなる。
この世代が5年、10年経つと確実に超ネット社会がやってくる。

このネット社会を予想して「スマートシニア」と言う概念が生まれている。
スマートとはスマートフォンを使っているわけではなく、ネットを通じて多様な情報に接し、スマート(賢く)な行動をとるシニアらしい。
“ショールーミング“という言葉をご存知だろうか。
このブログでもかなり前に取り上げたが、買い物に行って欲しい商品があると、その場でスマホなどから価格情報を知り、そこで買うのかネットで買うのかを決める事である。
お店は現物確認の場となる。
シニアの場合、高齢者施設への入所情報をネットで調べるらしい。
施設を見学して、居住性やサービス内容、価格などを実際とネット情報から比較して、後から検討して決める。
そんな賢いシニアを「スマートシニア」という。

2025年には、83歳で要介護者とそうでない人が半々になると考えられている。
ある研究者によると、その時に83歳であってもネット利用率は45%に達すると見込んでいる。
10年後には後期高齢者(75歳以上)が日常的にネットを利用していると予測する。
その効果は「買い物行動」に顕著だそうだ。
現在はチラシやテレビによる商品情報が、10年後にはネットからに変化し、「買い物弱者」と呼ばれる人が宅配を利用する。

さて、そんな高齢者が10年を待たずに増えてくる。
ネット利用者はスマホも上手に活用するシニアが増える事を示す。
「ここの薬局では処方せん情報をスマホに登録できないのですか」、「これ便利なのよね。薬を飲む時間になると知らせてくれるの」、「薬がなくなりそうになると音が鳴るのよ」など、大手がスマホのアプリの開発を進めている。
いやいや開発の段階じゃなく普及の段階に入った。
2025年には既にネット利用率が85%を超えた世代が60~69歳になる。
最も薬局にとって大事な世代だ。

それでもあなたの薬局は紙薬歴ですか。
それでもあなたの薬局は…。

やっぱり全国共通で使える仕組みを推し進める必要があるのではないだろうか。
中小薬局でも対応できる仕組みが。
このままではますます大手に流れる危険を感じる。

そろそろ私もスマホデビューかな。



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コメント (2)
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