医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

いい加減ないいかんげん

2014-03-11 06:33:30 | 薬局
決まるのか。

5日に新薬価が発表になり早くも価格交渉が始まっている。
実は、私の顧問先では2月末から4月以降の価格について密かに交渉を進めていた。
先週も特定の医薬品卸を呼んで個別の交渉に入っている。
未だメーカーからの仕切価が決まっていないなどと言っていたが、そんなにメーカーだって呑気じゃない。
早めに新仕切価に切り替えて医薬品卸に納品しないと、3月までの在庫に対する補償問題が生じる。
既に、新仕切価での対応が始めっているはずだ。

さて、そんな中でも何かと不平を漏らしていた大手調剤グループも動き出した。
既に6日には医薬品卸を呼んで入札に関する説明会を終わらせている。
グループは19社にのぼり、その年間総購入額は2,000億円を下らないビッグ取引だ。
ざっと月間にしても170億円とは凄すぎる。
このグループでは全国を「北海道」、「東北」、「関東・甲信越・東海・北陸・近畿・中国」、「四国」、「九州」の5エリア分けてでの入札を行う。
この分け方を見る限り「関東・甲信越・東海・北陸・近畿・中国」のエリアは身震いしそうだ。
今回の入札による納入期間は4月1日から6月30日となっている。
恐ろしいのは四半期毎に入札をやるらしい。
価格が出ない医薬品卸は納入業者から一旦は外れる。
しかし、3ヶ月待てばまたチャンスが訪れる。
と言うちょっといやらしさを感じてしまう。

あるメディアによると説明会では要望値引率も示されたらしい。
この情報の表現が「税抜き薬価差」となっており、新薬創出加算品が11.0%、特許品(先発品)が15.0%、長期収載品が18.0%だそうだ。
きわめてわかり易い入札参考価格だ。
さて、気になるのは要望値引率の「税抜き薬価差」である。
上記の要望値引率は「税抜き薬価差」としての価格だろうか。
何だかわけのわからない書き方をしてしまったが、薬価からいくらの値引率になるか計算をしてみた。
例えば100円の薬価の場合、税抜本体価格は92.6円(100÷108×100)となる。
この92.6円に長期収載品だと82%(100-18)で75.9円となる。
これって薬価からすると24.1%引きの価格となる。
いやいやさすがに大したものだと感心してしまう。

私の勘違いかな…。
これが世間の参考価格になるのだろうか。
そして、厚労省はこれを適正価格として医薬品卸に早く決める様に要請するのだろうか。
さらに、四半期毎の入札って事はさらなる価格が出るのだろうか。

いい加減にして欲しい。

いけない、いけない。
今朝もバタバタしていて大事なことを忘れていた。
石巻の友人が言っていた「忘れないで」から「思い出して」を。
毎年、荒涼とした元住宅地を訪れている。
コンクリートで出来た土台の跡は雑草で隠され、何もなかったように静まり返っていた。
ここに生活があったんだ。
ささやかであるが何かしなきゃ。(追加)




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