医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

3.4倍

2011-08-05 07:20:38 | 薬局
この不景気に踊る調剤か。

医薬品卸の決算状況は散々な状況であったが、その失った利益はどこに行ったのか。
調剤薬局も上場企業は四半期報告が義務付けられている。
「調剤好調で純利益3.4倍に」「純利益3.4倍、薬局事業好調で」と日刊薬業の8月3日の記事が伝えている。
前者が日本調剤で、後者はクオールである。
まさに経営手腕が「神の手」のようだ。
両社とも純利益となっているので、これまた凄い。
純利益とは、売上から経費の全てを差し引いて出てきた経常利益から、税金相当を差し引いた残りである。
従って、既に社長の年収の4分の1の報酬分は引かれている。
で、その金額であるが前者は7億55百万円で、後者は3億25百万円だそうだ。
素晴らしい。
これを経常利益にすると約倍くらいになる。
第1四半期の報告であるから単純に、この4倍が年間になることが予想される。
来年の4月まで調剤報酬も薬価改定もないので、この業績は比較的に安泰となる。
不景気などどこ吹く風だ。

あらまぁ凄いと思っていたら「主力の調剤薬局順調で2桁増収増益」は同じく日刊薬業4日の記事だ。
こちらはメディカルシステムネットワークで純利益がほぼ2倍となっている。
「神の手」はここにもいた。

これだけ景気がいい決算報告が出ると、他業種も黙ってはいられない。
好調な調剤事業への参入を粛々と狙っている。
「調剤ポイント」も好調なようだ。
前年同期比の10~20%は処方せんの応需枚数が増えているらしい。

限られたパイの中で、医薬品卸の利益が調剤薬局にシフトし、街の薬局の処方せんがドラッグストアに静かに流れていく。

社長さん、世の中の流れは速いですよ。



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