医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

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2010-10-26 07:52:24 | 薬局
学ぶべきことは多い。

先週の金・土曜日は「HSEセミナー」と「薬局未来塾」があった。
今回のHSEセミナーはサプリメントを取り上げてみた。
処方せんによる売り上げが低迷して、次なる稼ぎ頭を模索している。
そんな存在にサプリメントが成り得るのかがテーマである。
この市場はカタログ販売やインターネット販売などの通販系が主体である。
もちろん薬局やドラッグストアでも売れているが、市場規模は全体の16%程度である。
また、全体の売上もここ数年は伸びが無い。
しかし、2025年までは高齢者人口の増加は確実である。
そこに期待は大きい。
さて、薬局に商機が無いのかと言うとそうでもなさそうだ。
サプリメントを愛用している高齢者は、ほぼ例外が無く処方薬との関係など不安を持っていると聞く。
薬局で売れないのではなく、売り気が無い薬局が多いのではないのか。
要は薬局がその気になるかならないかのだと講師は指摘する。
一部の薬剤師が頑張っても、社長が激を飛ばしても難しい。
会社全体で取り組む姿勢が大切になる。
その時に、薬局として何が必要か。
それは薬を管理する薬剤師として、サプリメントとの相互作用を理解する知識が必要だ。
血圧を下げる、血糖値を下げるなど医薬品に類似する効果が期待されるサプリメントも出ている。

次に、調剤過誤を取り上げた。
薬剤師であり弁護士の資格を有する講師である。
歯切れのよさは彼の性格を現すようだ。
ここでも事例を使った説明がいくつか紹介された。
クレーマーの定番である「誠意を見せろ」は全国共通のようだ。
また、弁護士には事例に合った「誠意を見せろ」の相場金額が1冊の本にまとめてある。
それを見ると以外に誠意は安い。
ちょっとした事で大きな誠意を見せるのは、後々の禍根になる可能性があるので、薬局誠意メニュー表なるものを用意する必要がある。
「誠意を見せろ」と言われたら「どんな誠意がお好みですか」と返して欲しい。

翌日は、中所得者層にターゲットを絞った高齢者専用賃貸住宅の話である。
特に、生活支援サービス付高専賃がこれからの主流になる。
その根拠とこれからのビジネスモデルを詳しく説明される。
具体的な収支も公開された。
これから増えることが予想される高齢者住宅に薬局も目が離せない。

未来塾では、ネット、ブログ、ツイッターなどを使った学生への就職支援を行なっている方からの情報である。
彼は学生と企業の橋渡しがビジネスになることを願っている。
ささやかではあるが応援している一人である。

などなど、あっという間に2日間が終了した。
金曜の懇親会では参加者の飲みっぷりと弾けんばかりの笑い声が次回の企画に向けた励みとなる。
このセミナーを通じて何かを気付き、何かを行動してくれることを願っている。




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