医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

日本酒は紙パックにかぎる!

2008-09-28 17:15:19 | 薬局
「効果同じ」ってホント!
こんな書き方をすると、ちょっと疑心暗鬼になりませんか。
28日の日経新聞の医療版でのジェネリックに関する記事のタイトルです。
どんなものでも同じでない限り、いや同じものでも効果は変わると思います。
体を維持する仕組みは微妙です。
精神的な部分も大きいです。
高齢者施設に入所している方に、毎晩頭痛薬として乳糖が出ています。
本人はすこぶる効いているようです。
ひょっとして本物の頭痛薬が投与されると効かないって怒るかもしれません。
高齢者は薬が好きな方が多いです。
いろいろな症状を訴えて薬を出してもらいます。
自己管理をしている方は、集めた薬を自分で調整して飲んでいたりします。
また、中には睡眠導入剤やシップ剤などを人に分けている方もいます。
医療費の1割負担は安いのかもしれません。
まして生活保護を受けている方は無料です。
多少とも負担は必要な気もします。
なぜかと言うと、生活保護の方のほうが薬も多いように感じます。
限りある医療費です。
もっと効率的に使いたいものです。

さて、新聞の記事に戻りますが、どこだかの教授が先発品と後発6種類を24人に服用してもらって比較したそうです。
結果は大きくばらつきがあって、中には7分の1しか吸収されない製品があったとあります。
「特定の製品を批判するのが目的ではない」とコメントしていますが、本当に確かな事実であれば公表するのが道理だと思います。
ジェネリック全体に対する不安を煽るだけのコメントは困ります。
また皮膚科の医師が「後発品で必ず効果が得られるとは限らないが、納得の上で試したい患者には処方する」とあります。
これもいかがなものでしょうか。
ここまで言われて処方してくださいと言える患者は勇気があります。

後発品を薦めるつもりはありません。
しかし、受け入れる必要は大いに感じています。
世の中に、効果があるように見せかけている後発品があるなら、それをどのように退場させるかの議論が大切です。

医療費は毎年1兆円近く増えています。
その要因の一つに医療技術の進歩があります。
高度先進医療などめまぐるしい進歩です。
そこに財源を回せるように、節約できることは努力することも必要です。

医療費の自己負担が全員3割になったら、きっとジェネリックに切り替えて欲しい患者さんが増えるでしょう。
そして、いつの間にかジェネリックが体に合ってブランドが合わなくなる時代が来るかもしれません。

そう言えば、我が家の日本酒はいつの間にか紙パックになっていました。
これも結構いけます。
ビンに入ったお酒よりも飲みやすいかもしれません。


コメント
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