医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

何でも届ける卸さん

2008-09-18 08:18:01 | 薬局
こちらの高齢者もそれなりに薬剤の量は多い。
平均すると5種類程度になる。
それでもわが国に比べると少ない方かもしれない。
ベンリー薬局に来る処方せんに内服だけで13種類の方がいた。
こうなると何が効いているのか、どんな副作用が起きるのか不明である。
この5種類がそれぞれ異なる同じようなケースに入れて渡される。
こちらには一包化なるサービスはない。
13種類もあると、どのケースまで飲んだか分からなくなる。

薬が多い原因は、診療体制が症状に対処する(薬を投与)スタイルにある思う。
これは出来高制度の一つの弊害でもある。
海外では治療方針・指針がある程度決まっているようだ。
それがICD-11 などの疾病区分となる。
これに基づいて治療がすすめられている。
…らしい。
日本の場合、症状に薬が出るので気がつくと多くなっている。
…かもしれない。

さて、ジェネリックの注文は主に卸からとなっている。
これが驚きであるが、卸側で勝手にオーダーとは異なるジェネリックを届けることも多々あるようだ。
したがって、きちんと銘柄を指定しないと面倒なことになる。
さらに、色が異なることも珍しくないようだ。
なんとアバウトなお国柄である。
もちろん急配もできるそうだ。
但し、地元の比較的小さな卸によるサービスとなっている。

薬歴は処方箋内容を記載して保存する程度となっている。
特に、患者情報や服薬状況などは必要としていない。
5年間保存が義務付けられている。
また、処方内容は保険会社に電子データとして管理されているため、他の薬局で薬をもらったなどの情報は確認することができる。
但し、保険会社が多いため管理は簡単ではないようだ。

以上が、今回の視察で断片的であるが、アメリカにおける調剤薬局の現状を垣間見た報告である。
本当に垣間見た一部であることを強調したい。
アメリカには保険会社やその制度によってバラバラだからである。
日本は楽です。
面倒なのは生保や自立支援、労災などの一部ですから。


コメント
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