健康寿命を超えた先には何が待っているのだろうか。
先日の敬老の日に、厚生労働省は全国の100歳以上の高齢者が9万5,119人となった発表した。
これは昨年から2,980人増加して54年連続だそうだ。
全体のうち女性が8万3,958人、男性が1万1,161人となった。
圧倒的に女性が多い。
超高齢社会はある面では女性の生き方が問われるのかもしれない。
その点、男性は弱い。
女性の最高齢は116歳、男性は110歳だそうだ。
100歳以上の高齢者の調査を始めた1963年は153人しかいなかった。
それが81年には千人を突破し、98年には1万人を超えた。
何が長寿の要因だろうか。
あやかりたくもあり、あやかりたくもなし。
そんな現状からふと思ったのが高齢者施設の男女比である。
多くの施設が2:8で女性が多い。
そうなると高齢者施設には高齢女性に対する何らかのニーズが存在する。
内閣府から発表された「高齢者の日常生活に関する意識調査」によると、高齢者女性の約7割、高齢者男性の約5割が「おしゃれをしたい」と考えており、おしゃれへの関心が増加傾向にあるようだ。
何となく見えてきたような気がする。
高齢者施設への訪問理美容ビジネスは従来からあった。
ここから高齢女性のエステやマニキュアなども好評らしい。
薬局の高齢者施設への営業活動は行き詰まり状態に陥っているような気がする。
そろそろ新しいサービスメニューをぶつけての開拓が必要じゃないだろうか。
薬局からの訪問エステやマニキュアのサービスなどは付加価値が高い。
そんなサービスがある高齢者施設には入居希望が増えそうな気がする。
かつて高齢者施設を積極的に展開していた薬局では、骨密度計を定期的に持参して測定サービスを実施していた。
高齢者施設にとって骨折は入居者の家族との大きなトラブルのもとになる。
事前に骨粗しょう症だと分かって対応した場合は家族も納得してくれるが、知らずに骨折させると訴訟にもなりかねない。
そんな事前診断はありがたいサービスである。
そう言えば、当社からの情報で”赤ちゃん先生”の提案をしていたことがある。
これも大好評だった。
これからは高齢者施設も差別化の時代を迎えている。
そんなことを真剣に考えている高齢者施設へのサポーターとしての薬局の営業スタイルも考える時代じゃないだろうか。