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ベトナム料理

 家の近くにベトナム料理店が開店した。以前は喫茶店であった建物を、長い時間かけて改装して昨日やっと開店した。外壁を青く塗ってベトナムの青い空をイメージしようとしたのだろうか。


 新しい物好きである私は早速行ってみたいと思っているが、ベトナム料理というものを今までに一度も食べたことがない。ベトナムという国はどうしてもベトナム戦争の悲惨さが頭から離れず、近年の目覚しい経済発展を見るにつけても、よくぞここまで復興できたものだと感慨を抱くばかりであった。勿論国民の懸命の努力が結実したのであろうから喜ばしいことであり、今日本にいてベトナム料理を味わえる平和の尊さを噛み締めなければならないだろう。
 だが、いかんせん私にはベトナム料理の知識がほとんどない。辛うじて妻が家で食べていたフォーという一風変わった麺がベトナム料理であったと記憶しているのみである。これでは折角開店した店に行っても、ベトナム料理を十分に堪能することなどできないなのではないか、と心配になって少し調べてみた。

 『ベトナムは古来から、中国の一部となるなどして、中国文化の影響を強く受けてきたため、ベトナム料理にも中華料理の影響が色濃く現れている。また、19世紀から20世紀にかけてフランスの植民地統治を受けていたため、他のインドシナの国々同様、フランスの食文化の影響も多く残されている(バゲットやコーヒー、プリンなどが日常の食生活の中に定着しているといったような点はその例である)』

 食文化がその国の歴史を語っているというのは興味深い示唆だが、一国の歴史とは言うまでもなく国民一人一人の生活の記録の総体であり、食文化は国民一人一人の生活の表象であるのだから、それも至極もっともな話である、などと柄にもなく思索に耽ってしまったが、今はそれが目的ではない。ベトナム料理を予習することこそが眼目である。そこで「ベトナム料理図鑑」というサイトを見つけたので、そこから美味しそうなものをいくつか選んでみた。と言っても、あくまでも素材(好き嫌いの多い私には一番大切なポイント)と見た目だけで選ぶのであるから、実際に食べてみなければ私の嗜好に合うかどうかは分からないが。

 

まずは前菜。左はバナナの花のサラダ(Goi Hoa Chuoi ゴイ・ホア・チュイ)。バナナの花を千切りにし、野菜や肉とともに甘酸っぱいドレッシングで和えたもの。
右はカニ肉とアスパラガスのスープ(Sup Mang Cua スプ・マン・クア) カニ肉とホワイトアスパラガス、溶き卵などが入ったとろみのついた中華風スープでクセのない優しい味付け。

 

次はメイン。左はエビのココナッツジュース蒸し(Tom Hap Nuoc Duaトム・ハップ・ヌックズア)。エビをココナッツジュースで蒸したもの。ほんのり甘味がつき、後引くおいしさ(らしい)。右は、牛肉のフォー(Pho bo フォー・ボー)。 フォーとは水につけた米を挽き、蒸してから細く切った平打ち麺のこと。スープをはった汁麺で、この牛肉のフォーは、ゆでた牛肉か生の牛肉をのせ、スパイスの香りが漂う牛骨ダシのスープをかけたもの。(私は勿論牛肉は食べない)

 

最後にデザート。左はベトナムぜんざい(Che チェー)で、冷たいものも温かいものもあり種類豊富。写真はココナッツミルクで煮たチェーバーバー。右はハス茶(Tra Sen チャー・セン) 、ハスの香りがするお茶。

 なかなかのメニューだ、どれもこれも美味しそうだ。さてお味は如何に。
 近いうちに出かけられるといいんだけど・・。 




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