JF4CADの運用日誌2.5

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第55回京都非公開文化財特別公開を見てきました②

2019-11-05 | 御朱印めぐり
京都古文化保存協会の「第55回京都非公開文化財特別公開」のご紹介から後半です。


JRで京都駅に戻り市バスの9番で堀川五条で下車します。

真如院があります。1535年に日映により創建された日蓮宗のお寺で、元は本圀寺の塔頭でした。本圀寺は京都の日蓮宗八大本山の一つでしたが戦後に寺勢が衰退、訴訟に巻き込まれるわ寺宝が行方不明になるわの末期的状態になりました。日蓮真筆の曼荼羅が行方不明になる大失態を引き起こし今も所在不明のままと言われています。最終的には日蓮宗本部が介入して収拾にあたり、住職を更迭し堀川六条にあった寺地を売り払い山科に移転しました。しかしながら塔頭は周辺に残され別れ別れとなりました。

本圀寺は11/16から開催予定の山科区5寺院特別公開の1つになっています。足を運びづらい場所にあるため今回の特別公開はいいチャンスだと思います。

真如院は自主イベントとして11/4まで枯山水の庭園を公開しています。この庭園は織田信長が足利義昭のために造ったとされており、その後荒廃していましたが1961年に重森三玲が復元しています。

元は300坪の大きな庭園だったといいますが、1949年に明徳商業高校の建設にあたり寺地を提供、移転し小さくなっています。明徳商業高校は本圀寺が経営母体の私立学校で現在は京都明徳高校と名乗っており1992年に西京区に移転しています。旧校地は売却され住宅地になっています。

山内撮影禁止のためご紹介できませんが随分コンパクトな庭です。うろこ型の石を並べて水の流れを表現した他にない枯山水です。

真如院の御朱印です。もちろん御首題も頂けるのですが御首題は書き置き、御朱印は書けるとのことで変則で御朱印にします。


堀川五条からバスに乗り直し、堀川今出川でバスを乗り換えます。うまい具合に59番のバスが来たのでこれで千本上立売まで行きキッチンパパでお昼にしましょう。

今日は厚切りの生姜焼き定食です。お米屋さんがやっているのでご飯は特別美味しいです。本日のお米は丹後産のミルキークイーンでもちろんおかわり自由、存分に楽しめます。



北野白梅町で嵐電に乗り換えて等持院で下車、金台寺です。

妙心寺の境外塔頭で、平安中期に寛忠が創建したとされています。元は泉涌寺の末寺でしたが北山に移転、その後衰退し1576年に再興されますが江戸時代には国泰寺、さらに鳳台院と名前を改め妙心寺の塔頭となります。1876年に元の金台寺に戻し現在に至っています。

非公開でほとんど情報がないお寺です。今回は御本尊の釈迦如来像や狩野永岳の襖絵などを公開しています。

立派な鬼瓦は要チェックです。

ただ昨年の台風で大きな被害を受けており、池の上にある茶室は壁が大きく破損して仮復旧されたままです。江戸後期に描かれた狩野永岳の襖絵も劣化が著しく修復が待たれます。今回の特別拝観で集まった拝観料の一部はこうした修復に充てられるようです。

金台寺の御朱印です。

北野白梅町から少し歩き、天満宮前の澤屋へ。言わずと知れた粟餅の名店で、お願いするとその場で作ってくれます。いつでも作りたてなのが嬉しいです。


京都古文化保存協会の特別公開はここのところ玄人好みの渋い寺社が入ってくるようになっています。前例踏襲で面白みを失っている京都市観光協会の「京の冬の旅」や「秋の大公開」(この数年全く同じところが公開されている)に比べるとオススメできそうです。

次回は来年4/25~5/10の予定です。公開箇所は来年1月下旬公開予定です。


今回の御朱印情報です(御朱印料は特記ない限り300円)。
大雲寺 拝観受付で直書き1種を授与。
宝塔寺 庫裏で書き置き1種を授与。
正覚庵 庫裏で書き置き1種を授与。
一華院 本堂前で書き置き3種を授与。
真如院 拝観受付で直書き(御朱印)、書き置き(御首題:500円)各1種を授与。
金台寺 本堂で直書き・書き置き(500円)各1種を授与。

金台寺では拝観受付で御朱印帳を販売していましたが、このお寺オリジナルなのかは確認できませんでした。
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