JF4CADの運用日誌2.5

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「第54回京の冬の旅」に(ちょっとだけ)行ってきました④

2020-03-02 | 御朱印めぐり
「第54回京の冬の旅」、後半のレポートです。

尊陽院を出て大聖寺への道すがらにはラーメン屋が多くあります。同志社大学の近辺だからでしょうか。そんな中の一つ「麺屋 あかり」へ。地下にあるお店で、若い大将が1人だけでやっています。

つけ麺が一番に書いてあったのでつけ麺を頼みます。学生街のためか大(300g)までは同一料金です。中(250g)でお願いしました。

歯ごたえのある太麺で、最近流行の低温で作ったチャーシューなどが具材です。テーブルにガーリックパウダーなどがあるので味を変えるにはもってこいです。


お腹を満たしていよいよ大聖寺です。

大聖寺は1382年に無相定円尼によって創建された臨済宗のお寺です。無相定円尼は足利義満の正室だった日野業子の叔母にあたり、義満も自らの居所であった「花の御所」内に屋敷を与え資金を援助していたようです。

その後大聖寺は岩倉や寺町上立売などを転々とし1697年に現在の烏丸今出川に移転しています。烏丸今出川から室町今出川にかけては「室町幕府」の由来となった「花の御所」の所在地で、結局元の地に戻ったことになります。

正親町天皇の皇女が入山以来「御寺御所」と呼ばれる門跡寺院となっています。「京の冬の旅」では7年ぶりの公開です。

撮影できるのはここまで。大聖寺では本堂や庭園を公開しています。本堂は1943年に大正天皇の御所を移築したものだそうです。また昭和天皇の皇后・香淳皇后の御物であった洋装の御所人形を明治天皇の椅子に座らせて展示していました。

香淳皇后は2000年に亡くなられていますが、もう20年経って御物は文化財になるのですね。

大聖寺の御朱印です。


まだまだ時間があります。

地下鉄で本能寺に行ってみたら久々に龍雲院に「②御朱印所」の看板が出ていました。こちらの上人は穏やかな語り口の方です。

今回も有り難いお話を頂きました。

龍雲院の御首題です。


本能寺から錦に行ってみるとガラガラ。観光客がほとんどおらず、観光客の食べ歩き向けの商品は全然売れていません。井上さんも休みなので何も買わずに大丸で買い物をしました。

あとは洛陽三十三観音の未訪問のお寺を巡ってみましょう。

地下鉄で京都を通り越し九条で下車します。

地下鉄の出口からすぐに城興寺があります。

1113年に藤原忠実により創建された真言宗泉涌寺派のお寺です。本尊は千手観音で、慈覚大師が838年に遣唐使の一員として入唐した時に無事の帰朝を念じて船中で作ったものだそうです。

元は大きなお寺だったとされますが今はこの小さな本堂などと墓地があるのみです。その代わり納経所がちゃんと設置されており、観音霊場として人気なのでしょう。

城興寺の御朱印です。洛陽三十三所観音霊場の再興記念の印が押されています。

随分歩きましたので今日はここまで。


今年の「京の冬の旅」は「どこかで見たことのある寺院」がほとんどで新鮮味がなく、目玉らしき目玉のない残念な公開となりました。テーマ自体も天皇陛下の即位に合わせた皇室ゆかりの寺院公開と大河ドラマ「麒麟がくる」に合わせた明智光秀ゆかりの寺院公開という何とも中途半端な構成でした。

皇室ゆかりでは「薄雲御所」の慈受院を入れても良かったはずですし(昨年の古文化協会の春の特別大公開で公開がありましたが)、明智光秀をテーマにするなら本能寺が入っておかしくないはずでしたが、いずれも漏れておりテーマがボケてしまった感じもしています。加えて新型コロナウイルスの流行により苦戦を余儀なくされています。惜しかったなぁと言うのが正直な感想です。


今回の御朱印情報です(御朱印料は特記ない限り300円)。
妙満寺 2種を寺務所で授与。手書き御首題は500円。オリジナル御朱印帳あり。
妙円寺 5種を大黒堂で授与。御首題は500円。
妙覚寺 2種を事務所で授与。500円。
尊陽院 数種を庫裏で授与(季節限定御首題あり)。500円~。
大聖寺 1種を拝観受付で授与。書き置きのみ。
龍雲院 2種を庫裏で授与。「②御朱印所」の看板が出ている時に授与可。
城興寺 1種を納経所で授与。洛陽三十三所観音霊場の集印帳あり。

次の大きな特別公開は京都古文化保存協会の春の特別大公開ですが、こちらも目玉になりそうな寺院が少なく、しかも今回から拝観料が1,000円に値上げされます。洛陽三十三所観音霊場を回ってみたり、「京都観光navi」などで各寺院が自主的に行っている特別公開を探してみるのもいいと思います。
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