○ 日本発!!文化情報の発信と共有「第2回 資源共有化に関する研究集会」
1月14日(金)の午後、仕事を休んで国文学研究資料館に出かけた。標記の研究集会を覗くためである。
主催者は大学共同利用機関法人「人間文化研究機構」である。これは、昨年4月、国立大学の法人化と時を同じくして、6つの国立の研究機関のグループ化によって成ったものだ。千葉にある国立歴史民俗博物館、東京にある国文学研究資料館、そして関西の国際日本文化研究センター、総合地球環境学研究所、国立民族学博物館が含まれる。
主催者の説明によれば、もともと、このうちの幾つかの研究所に籍を置く何人かの研究者が、それぞれの機関で作られている、さまざまなデータベースを「あたかも1つの情報資源であるかのように」横断的に検索することができないだろうか?という夢を語り合い、ささやかでナイーブな研究のかたちにしたことがあるらしい。
それが、現実に1つの「機構」にまとまってしまったのだから、本気でやってみよう、ということで、開始されたのが、このプロジェクトである。上記の研究所のほか、東京大学史料編纂所、京都大学東南アジア研究所などを含め、複数の機関が提供する、全文テキスト、書誌、写真、画像など、各種のデータベースを1つの窓口から横断的に検索してしまおうという試みだ。
今回はまだデモンストレーションの段階だったが、平成19年度には試験公開、平成20年度には本運用を目指している。検索できるデータベースも、それまでには100以上に増やしたいと言っていた。
私は学生時代、国文学を専攻していたので、この国文学研究資料館には何度も足を運んだが、まさか、この場所で、こんな(横文字の飛び交う!)研究集会に出会おうとは思ってもいなかった。研究集会のあと、知人の案内でサーバ室を見せてもらって、一層びっくりした。
それにもまして、嬉しい驚きだったのは、歴史や文学をフィールドとする若い研究者たちが、情報学の技術や知見をきちんと咀嚼し、かつ、それを鵜呑みにするのでなくて、どうすれば自分の研究課題に適用できるかを積極的に考えていたことだ。さらに、データベースの使い勝手、どうすれば利用者に歓迎されるかという点に関しても、真剣な討論が行われていた。そうか、国文学って、今やこういう世代に担われているんだと思うと、オバサンは感慨深かった。
質疑応答の際、「メールマガジンACADEMIC RESOURCE GUIDEを発行している岡本です」と名乗られた男性がいて、はっとした。私はメールマガジンは購読していないが、サイトはときどき見に行く。「いつもお世話になってます」とお礼を申し上げたいような、恥ずかしいような。結局、何もご挨拶できなかったが、お奨めサイトとして、ここにリンクを貼っておこう。
■ACADEMIC RESOURCE GUIDE
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/
1月14日(金)の午後、仕事を休んで国文学研究資料館に出かけた。標記の研究集会を覗くためである。
主催者は大学共同利用機関法人「人間文化研究機構」である。これは、昨年4月、国立大学の法人化と時を同じくして、6つの国立の研究機関のグループ化によって成ったものだ。千葉にある国立歴史民俗博物館、東京にある国文学研究資料館、そして関西の国際日本文化研究センター、総合地球環境学研究所、国立民族学博物館が含まれる。
主催者の説明によれば、もともと、このうちの幾つかの研究所に籍を置く何人かの研究者が、それぞれの機関で作られている、さまざまなデータベースを「あたかも1つの情報資源であるかのように」横断的に検索することができないだろうか?という夢を語り合い、ささやかでナイーブな研究のかたちにしたことがあるらしい。
それが、現実に1つの「機構」にまとまってしまったのだから、本気でやってみよう、ということで、開始されたのが、このプロジェクトである。上記の研究所のほか、東京大学史料編纂所、京都大学東南アジア研究所などを含め、複数の機関が提供する、全文テキスト、書誌、写真、画像など、各種のデータベースを1つの窓口から横断的に検索してしまおうという試みだ。
今回はまだデモンストレーションの段階だったが、平成19年度には試験公開、平成20年度には本運用を目指している。検索できるデータベースも、それまでには100以上に増やしたいと言っていた。
私は学生時代、国文学を専攻していたので、この国文学研究資料館には何度も足を運んだが、まさか、この場所で、こんな(横文字の飛び交う!)研究集会に出会おうとは思ってもいなかった。研究集会のあと、知人の案内でサーバ室を見せてもらって、一層びっくりした。
それにもまして、嬉しい驚きだったのは、歴史や文学をフィールドとする若い研究者たちが、情報学の技術や知見をきちんと咀嚼し、かつ、それを鵜呑みにするのでなくて、どうすれば自分の研究課題に適用できるかを積極的に考えていたことだ。さらに、データベースの使い勝手、どうすれば利用者に歓迎されるかという点に関しても、真剣な討論が行われていた。そうか、国文学って、今やこういう世代に担われているんだと思うと、オバサンは感慨深かった。
質疑応答の際、「メールマガジンACADEMIC RESOURCE GUIDEを発行している岡本です」と名乗られた男性がいて、はっとした。私はメールマガジンは購読していないが、サイトはときどき見に行く。「いつもお世話になってます」とお礼を申し上げたいような、恥ずかしいような。結局、何もご挨拶できなかったが、お奨めサイトとして、ここにリンクを貼っておこう。
■ACADEMIC RESOURCE GUIDE
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/