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見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。
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お化けの棲家2025(深川江戸資料館)と深川七不思議

2025-08-21 22:14:47 | なごみ写真帖

深川江戸資料館 『お化けの棲家』(2025年8月15日~8月17日)

 写真を主にしたイベント報告が続く。「お化けの棲家」は、毎年お盆の3日間に行われる深川江戸資料館の夏の風物詩らしいが、私は初めて行ってみた。

 江戸末期の深川の町並みをリアルに再現した常設展示室は、いつもより暗めの照明。入口に用意された「お化けマップ」によると、全部で24体のお化けが隠れているという。たとえば大店の門口には傘お化け。

 川岸の柳の下には、女性ののっぺらぼう。

 米蔵を覗くと「蔵の大足」。あとで調べたら「本所七不思議」に、毎晩「足を洗え」という声とともに、天井から巨大な足が降りてくる話があるそうだ。迷惑な妖怪である。「稲生物怪録」にもなかったかしら?

 これは「五徳猫」。人がいない間に火吹竹を使って囲炉裏に火を起こす猫の妖怪だそうで、いいやつなのか悪いやつなのか、よく分からない。鳥山石燕の『百器徒然袋』に登場するのだという。さすが石燕先生。

 床下や屋根の上や、トイレの中に潜んでいる妖怪もいる。しかし大人も子供も「ケウケゲンだ、ケウケゲン!」とか「トイレにはがんばり入道が出るぞ」とか、お化け・妖怪に詳しすぎるのは、私が全力で「日本文化スゴイ」と思うところ。

 このほか、生身の人間が扮したお化けも3~4体うろうろしていた。頼めば一緒に写真を撮ってくれたり、フレンドリーなお化けだが、怖がって泣き出す子供もいた。私も産女のお姉さんにはドキドキしてしまってあまり近寄れなかった。

 展示コーナーには「深川七不思議」の浮世絵風新作版画が展示されていた。私は、母親が深川、父親が本所の生まれだったので、幼いことから「本所の七不思議」の話はよく聞いたが、こちらは初耳だった。「深川七不思議」は、「永代の落橋」「高橋の息杖(いきづえ)」「閻魔堂橋恨みの縄」「仙台堀血染めの下駄」「八幡山の破れ障子」「六万坪の怪火」「万年橋の主」の7つで、全体に血なまぐさくて、「本所」の「置いてけ堀」のようなユーモアが薄い。なお、ほかに「木場の錆鎗(さびやり)」という、どういう内容か伝わらない不思議が1つあるそうだ。

 実は、千住や馬喰町、八丁堀など、「七不思議」は江戸の各地にあったそうで、たまたま見つけた「霊岸島の七不思議」に笑ってしまった。「蕎麦屋だが米屋三左衛門という店がある」って、「深川七不思議」とは、ずいぶんテイストが違う…。

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深川八幡祭り2025:二の宮神輿渡御

2025-08-19 22:13:37 | なごみ写真帖

 富岡八幡宮の例祭「深川八幡祭り」、8月17日(日)は丸一日かけて「御本社二の宮神輿渡御」が行われた。二の宮神輿は重さ2トンを誇る日本最大級の神輿。本来、3年ごとに渡御が行われるが、2022年は新型コロナの影響下でトラックに載せた「御車渡御」巡行となった。担ぎ手による渡御は7年ぶりというから、前回は2018年である。2018年8月のブログを確認したら、私は2泊3日で北海道に遊びに出かけていたらしい。

 この日は朝7:00宮出と聞いていたので、早起きをして、7:00少し前には富岡八幡宮の門前(道路の反対側)に行った。7:00には打ち上げ花火(音だけ)が上る。例大祭のときは両車線とも通行止めになるが、二の宮渡御の場合は、八幡宮側の片側車線だけ封鎖されていた。まもなく、神輿が運び出される。

 宮出の担ぎ手は青地に鳩のマークの法被の皆さん。

 すぐに(木場の手前、汐見橋付近)で「木場五」「冬木」などの高張提灯を掲げた「二部会」の町会の皆さんが待ち構えていて、担ぎ手を交代する。

 深川八幡祭り、例大祭では、町会ごとに異なる色とデザインの法被を着用するが、二の宮神輿渡御の担ぎ手は、全員が白い法被に茶色の帯を締める。

 青地の背中に鳩のマークの法被は、各町会の総代さん。揃って神輿の前を歩いていらした。

 富岡八幡宮の宮司さんも神輿の先を歩く。猛暑の中、さすがに丸一日はキツいらしく、午後は違う方に交代されていた。

 巡行ルートは東京ベイネットワークの「深川八幡祭り」特設サイトに掲載されているが、例大祭の巡行ルートとは少し異なるらしい。玄関先に顔を出したおばあちゃんが「うちの前をお神輿が通るなんてうれしいねえ」とつぶやいていらした。

 私は1時間ほど二部会の巡行を追いかけ、神輿が清澄通りに戻ってきたところで、いったんお別れして家に戻った。次は12:05に牡丹町通り入口に行ってみると、予定より進行が早かったらしく、すでに神輿は牡丹町通りを進んでいたので、慌てて追いかける。「牡丹」「古石場」などの提灯が見える。

 「水かけ」は、二の宮神輿に対しても行われる。要所要所に消防団や消防署員が待ち構えていて、消火栓の点検を兼ねているのではないかと思われた。

 猛暑にへばっていたので、このコースは短時間で引き上げて夕方を待つ。16:05、永代橋西詰から一部会が発進する。私の住んでいるエリア(永代二丁目南)はこの部会に含まれる。

 橋を渡る神輿の図は大好き。

 このあと、門前仲町の交差点くらいまでは順調だったが、富岡八幡宮が近づくにつれ、観客が車道にあふれ出し、交通規制をする予定でなかった反対車線も車を通せなくなって、大混乱だった。警備の皆さんは、本当にお疲れ様でした。

 さあ来年は本祭りだ!という期待が、すでに高まっている。

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深川八幡祭り2025:石見神楽

2025-08-17 22:48:53 | なごみ写真帖

 富岡八幡宮の例祭「深川八幡祭り」、8月16日(土)は夕方6時から石見神楽の公演があった。後半だけでいいかなと思ったので、6時半頃から出かけたら「塵輪(じんりん)」という演目を上演中だった。

 仲哀天皇(帯中津日子/たらしなかつひこ)とその臣下・高麻呂が、異国より日本に攻め来る数万騎の軍勢を迎え撃ち、塵輪という悪鬼(赤鬼・白鬼)を退治する。神2人鬼2人が速いテンポで激しく舞う、代表的な鬼舞だという。勇壮で楽しかった。

 次いで、おめでたい「恵比寿」。さらにヤマトタケルノミコトを主人公にした「東大和(ひがしやまと)」。東国平定のため、英雄ヤマトタケルがやってくると知った、駿河の兄ぎし・弟ぎしの兄弟は大弱り。何とか追い返す方法はないものかと賊首(うちのだんさん)に相談する。松明と刀を授かり、抵抗しようとするが、ヤマトタケルは宝剣で草をなぎ倒してしまう。

 兄ぎし・弟ぎしと賊首の相談は完全なチャリ場。石見神楽はこれが面白くて好きなのだ。石見弁のトボけた味わいがよい。時節柄の闇バイトネタとか、剣にからめた鬼滅・るろ剣ネタで笑ってしまった。

 最後は「大蛇(おろち)」。8頭の大蛇が舞台狭しと暴れまわる。この胴体は竹ひごと石州和紙でできていると聞いて驚く。破れないんだろうか。

 舞台の端に追い詰められているのは、クシイナダ姫と、テナヅチ・アシナヅチの老夫婦。

 最後は、スサノオノミコトが8頭の大蛇の首を次々に斬り捨てて退治し、めでたしめでたし。

 公演のあとは、長澤社中のみなさんと同行の浜田市長からご挨拶。20~30代の若い世代がたくさん参加しているのは頼もしい。伝統芸能の中でも、神楽は比較的、若者がとっつきやすい芸能かもしれない。浜田市、行ってみたくなった。

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深川八幡祭り2025:ガムラン演奏と舞踊

2025-08-17 15:00:47 | なごみ写真帖

 富岡八幡宮の例祭「深川八幡祭り」、2025年は「二の宮神輿渡御」が行われる蔭祭りの年である。私は門前仲町で暮らし始めて9年目、毎年この時期はお盆休みを利用して旅行などに出かけていたのだが、今年は(あまりに暑すぎるので)遠出を止めて、地元のイベントを楽しむことにした。

 8月15日(金)は夜8時から、富岡八幡宮の境内でガムランの奉納があると聞いたので行ってみた。本殿・拝殿に続く参道が舞台、参道の左右(東西)が見物席になっており、参道の西側に演奏者席の一角が設けられている。時間になると、聞き覚えのあるガムランの演奏が始まり、すっかり南国の夜の雰囲気。拝殿の反対側、社務所の方角から、高張提灯を捧げ持つ法被姿の男衆に先導されて、獅子(聖獣)バロンが登場する。

 威風堂々、歩みを進め、拝殿の奥に消えていくバロン。

 次いで、これも高張提灯に先導されて民族衣装の女性たちが現れ、幻想的な群舞を披露。

 拝殿の中から再びバロンが現れ、左右を睥睨し、音楽に合わせて身体を震わせたり、足を踏み鳴らしたりする(さすがに中華系の獅子舞のような曲芸はしない)。小さな顔が、上下に大きく動く作りになっているのが面白い。バロンは社務所のほうに退場していった。

 それから、しばらく演奏だけの時間があったが、全く飽きなかった。抱えて叩くような太鼓が音頭取りだろうか。木製の台に多数の鍵盤を取りつけた鉄琴のような楽器が、主旋律を奏でる。管楽器も入っていた。

 突然、拝殿の中から怪しい人影(?)が現れる。口から長い舌を垂らし、長く伸びた爪をプルプルと震わせて威嚇するので、悪鬼の類だろうと分かる。観客にも睨みを利かせるが、秋田のなまはげみたいにちょっかいは出さない。

 え?もしかして、バロンがこいつを退治に来る?と思って、わくわくしていたら、社務所の方角から、ゆっくりバロンが歩み出てくるのが見えた。来た!

 両者は参道でぐるぐる回りながら睨み合う。バロンは悪鬼をじりじりと退却させ、石段を上がって拝殿の前へ追い詰める。

 とうとう拝殿の中に逃げ込んだ悪鬼を、数人の男たちが飛び掛かって組み伏せるのが見えた。観客席から拍手が湧く。追いかけるようにバロンも拝殿の中に入っていったと思ったら、神主さんと巫女さんが一礼して、ばたばたと拝殿の扉を閉じてしまった。――幕。

 いやあ、面白かった。八幡宮の境内で演奏されるガムランとインドネシア舞踊に何の違和感もなかった。私は、今後、富岡八幡宮にお参りするたびに、聖獣バロンに守護された八幡神を思い浮かべてしまうだろう。

 記憶をたどって、私がバロンの存在を知ったのは、学生時代に読んだ河合隼雄先生の本だったことを思い出した。そして、さきほどの悪鬼は魔女ランダなのだろうと思い当たった。半世紀近く前に本で読んで心惹かれたバリ島の祭礼を(実際に現地を訪ねる機会はないまま)こんな東京の下町で目の当たりにするのも不思議な話である。

 演奏と舞踊の奉納をおこなったのは深川バロン倶楽部の皆さん。深川出身のメンバーが中心となり、バリガムラン、バリ舞踊を基本に活動しているという。こういう共生や文化の融合はとても好き。

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2025連休始まる

2025-04-26 06:06:30 | なごみ写真帖

先週末から昨日まで、ずっと仕事に忙殺されていた。やれやれ。もう若くないので、こういう日々は卒業したいと、しみじみ思った。

なんとかたどり着いた連休。今年は、ゴールデンウィークと呼ぶほど、うれしいカレンダーではないが、今日から2泊3日、関西方面で遊んでくる。

これは、近所で見つけたモッコウバラ。

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2025桜咲く

2025-03-27 21:19:27 | なごみ写真帖

昨日、3月26日(火)の朝、ようやく窓の外の桜の木に白い花が認識できるようになった。

そして、昨日は1日初夏のように暖かかったので、今日27日(水)の桜はこんな感じ。

窓の外の遊歩道は、大横川の護岸工事のため、昨年夏頃からずっと通行止めだったが、サクラの季節だけは通行止めが解除されたので、久しぶりに人の姿がある。今日は在宅勤務だったので、私も昼時に桜の下を歩いてきた。

ひとつ残念なのは、遊歩道の入口(茶色いビルの前)にソメイヨシノとは別種の、緑の葉に白い花を咲かせる桜の樹があって、薄ピンクのソメイヨシノと競い合うような美しさが好きだったのだが、護岸工事が始まったと思ったら、いつの間にか跡形もなく撤去されてしまった。かなりの大木だったのに。もう戻ってはこないのだろうな。

「年々歳々花相似たり」というけれど、今年の花を来年も拝めるとは限らないのだ。そう思って、目の前のサクラを楽しもう。

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2025桜を待つ

2025-03-23 22:32:31 | なごみ写真帖

今年の2月~3月は旅行と出張続きで、梅も桃も、おかめ桜も河津桜も見逃してしまった。そして、ソメイヨシノは例年より遅いような気がする。我が家の窓の下の大横川では、お江戸深川さくらまつりの遊覧船の運航が始まったが、まだ全く花は咲いていない。

それでも昨日から少し暖かくなったので、清澄庭園を覗いてきた。ちょうど見頃だったのは、梅に似ているが、アンズの花とのこと。5~6月には実が成るらしいので、また見に行こう。

早咲きの寒緋桜(カンヒザクラ)はもう散り始めだった。

かなり気温が上がっていたので、大泉水を渡ってくる風が、笹や竹の葉をそよがせるのが気持ちよかった。

我が家の前のソメイヨシノ、夕方に見たら、糠星のように小さな花が、わずかに1つ2つ開いていた。

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2025年3月大阪市立美術館リニューアル

2025-03-15 22:02:42 | なごみ写真帖

 水曜の午後から金曜まで広島出張の仕事が入っていたので、私費で1泊付け足して、大阪と奈良でちょっとだけのんびりしてきた。大阪のお目当ては、大阪市立美術館のリニューアルオープン展。展示の参観レポートは別に書くとして、まずは施設情報から。外観は基本的に変わっていないが、大階段の横に新しい入口ができた。最近のリニューアルにはよくある改修スタイル。エスカレータで展示室階に行けるのは、足の弱い高齢者にはありがたいだろう。

 エントランスホールに入って天井を見上げると…何もない! 「展示室1はこちらで~す」と案内をしていた女性に、思わず「シャンデリア、無くなっちゃったんですね!」と話しかけてしまった(※シャンデリア→これです)

 案内スタッフの方は、「そうなんですよ、でもこの白い天井が本来の色なんだそうです」と教えてくれた。『美術手帖』の記事によれば、シャンデリアは耐震のために撤去されたそうで、やむを得ないけど、残念である。

 参観中に気づいたのだが、展示室の入口の上枠(かなり高いところ)には古風な字体で室名が表示されている。いつの頃からあるのか知らないが、そのまま残ってよかった。

 『青銅鍍金銀 羽人』(後漢時代1~2世紀)は、今回のリニューアルオープンを機に、正式に同館のマスコットに就任したらしい。この3Dアニメ風キャラはちょっと怖い。

 1階の奥におしゃれなカフェもできた。

 もともと素晴らしいコレクションを持っている美術館なので、それにふさわしい施設になってよかったと思う。しかし今回のチケットは1,800円。招来の特別展はともかく、館蔵品展はもう少し安く設定してほしいなあ、公立美術館なのだから。カフェのケーキとコーヒーも美味しかったけど、気軽に利用できるお値段ではなかった。

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2025年2月:大雪の金沢散歩

2025-02-21 21:22:42 | なごみ写真帖

2泊3日の金沢出張に行ってきた。去年の同じ時期は兼六園で梅が咲いていたと記憶しているのだが、今年は大雪。最終日の昨日の朝は、少し自由時間があったので、駅周辺を歩いてみたが、近江市場の入口もこんな感じ。

ここは照円寺(金沢市笠市町)。府中市美術館の春の江戸絵画まつり2024『ほとけの国の美術』に出ていた地獄極楽図を所蔵するお寺である。地獄極楽絵図は春秋の特別公開期間でないと見られないことは分かっていたが、どんなお寺か興味があって来てみた。しかし門から先は、一面にふかふかの雪が積もっていて、ショートブーツでは足首まで埋もれそうだったので、敷地内に立ち入ることは断念した。

お土産を買おうと金沢駅2階にあるスーパーを覗いたら、なぜか福井名物「えがわの水ようかん」があって即購入してしまった。関東の物産展では、ひとまわり大型のものしか見たことがなかったが、これはB6サイズくらいで、ひとりで食べるのに最適。

金沢駅観光案内所で見た羽生結弦くん「石川県応援企画」の等身大パネル。いま、パネル7種類とポスター19種類が県内各所に設置されているそうだ。「私も能登を応援しています!みんなで能登を応援!」というキャプションが、押しつけがましくなくていいと思った。

能登、行ってみたいなあ。今年の夏は行けるだろうか。

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2025大阪初春散歩

2025-01-12 20:11:38 | なごみ写真帖

 初春三連休、1泊2日だけ関西で遊んできた。文楽初春公演を見るのが主な目的で、ついでに京都と大阪で、気になっていた展覧会をいくつか見てきた。今朝は朝イチで東洋陶磁美術館を見に行ったら、ずっと工事続きで落ち着かなかった中之島一帯が、だいぶ落ち着いた雰囲気になっていた。

 久しぶりに中之島図書館の正面に立ってみたが、日曜祭日は休館のため、中には入れなかった。

 周囲をぐるっと回ってみたら、何やら新しい建物が連結されているのを発見。あとで図書館のホームページをみたら、別館(新書庫棟)らしい。工期は2025年1月まで(予定)というからまもなく完成だろう。へええ、よかったね!

 東洋陶磁美術館も、改修増築と聞いたときは、どうなるかとハラハラしたが、従来の建物を生かして開放的なエントランスを付け加えた、品のいいリニューアルだった。

 中央公会堂の正面が広場として整備され、日曜祝日の日中は公会堂周辺が歩行者天国となったのもよかったと思う。ただ、相変わらず、ケバケバしいプロジェクションマッピングで人を呼ぼうとしているらしいのは私の趣味に合わない。青空を背景にしたレンガの赤と大理石の白をアーチの緑が引き締めていて、このままが一番美しいと思う。

 アーチの頂上に人影(?)を発見。調べたら、学問の神ミネルヴァと商業の神メルキュール(メルクリウス)で、2002年の改修工事で60年ぶりに復元されたものだという。

 私は公会堂の中に入ったことは、まだ一度もない。ガイドツアーや特別見学会が開かれているらしいので、いつか行ってきたい。

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