火星への道

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水が流れていた!絶対に!

2012-09-28 23:49:10 | MSL

凄いです。やはりそばに行って見ることで新しい発見に繋がりました。
NASAの28日3:00 JSTのCuriosity科学調査報告にて、上記のGoulburn、Link、Hottahにて水の流れによって形成される丸い砂利を含んだ礫岩層を確認したと発表しました。
Goulburnの観察によってヒントを得て、LinkとHottahの両方の露頭を注意深く観察したことで確信を得たとのことです。
水は、短期間の流れではなく、かなりの長期間継続して流れていたか、または繰り返し流れていたものと推測されています。

露頭の礫岩の中の小石は微量の砂からゴルフボールのサイズで、いくつかは角ばってますが、多くは丸い形をしています。
小石は、風などでも運ばれる可能性もありますが、大きさから水で運ばれたことに間違いないようです。
その小石のサイズから、水が約3フィート/秒(91.44cm/秒)で移動していたことが分かるそうです。
更に深さは、足首とヒップの高さの間であったろうとのこと。
この発見は、私たちが初めて火星の地で、水に運ばれたであろう小石を実際に見ているということになります。
今までの推測から直接観察への大きな進歩です。

科学チームは、、この礫岩の元素組成を調査する為にCuriosityを使用するかもしれないとのことです。
これらの堆積層は、水のあった環境のより多くの特性を明らか持っている。そして、礫岩の中の石は、火口縁の上からのサンプルを提供することとなります。
したがって、科学チームは、さらにより広い地域の地質学に関して学習することになるわけです。
現時点での最優先の目標は、Sharp山での有機物の探査であることは、変わりないとのことです。
しかしながら、科学チームは、この長いなだらかな水の流れの発見は、生命に適した場所の最初の発見として保証となると言ってますね。
Sharp山の粘土層でどのような発見があるか?期待が膨らみます。
早く辿り着いて欲しい、でもここら辺も良く見て欲しい。なんて贅沢な悩みでしょうか?
微生物!御用だ!

下図は、MROのHIRISEによる画像で、色は高度を表わしています。
Curiosityは、黒い楕円線の中の×印に着陸しました。
扇状地の広がりの中の低地に着陸したことが分かります。
こう見ると、Curiosityは、絶好の場所に着陸したことになりますね~

Goulburnでの礫岩です。

Linkでの礫岩です。

Hottahでの礫岩です。

Hottahでの礫岩のアップです。

下図は、火星と地球の礫岩を比較したものです。色合いは、異なりますが、構造は似通ってますね。

下図は、アタカマ砂漠(チリ)での扇状地上の乾燥した河床を示します。

YouTubeでテレビ朝日が速報していました。火星に水があった証拠を発見」NASAが発表(12/09/28)


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