火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

搭載機器の概要

2012-07-22 17:00:32 | MSL

Curiosityは、多くの機器(約75kg)を使って、下記の目的を達成する為の調査を実施します。

1.火星にかって生命が誕生したか?

2.火星の気候の調査

3.火星の地質学的調査

4.有人探査のための準備

下記にCuriosityの装備を紹介します。

分析機器は、4つのカテゴリーに分けられます。

1.遠隔測定機器(マストに設置)   
  Mastcam (Mast Camera)
       ローバーの視点で火星の土地のカラー画像およびカラービデオを撮影します。
  ChemCam (Chemistry & Camera)
       7m離れた目標物をレーザーで蒸発させてその元素組成を測定することが出来ます。

2.接触測定機器(ロボットアーム先端に設置)
  APXS (Alpha Particle X-ray Spectrometer)
       目標物の表面に接触させて岩や土中のNaから重元素まで分析します。
  MAHLI (Mars Hand Lens Imager)
       ロボットアームの先端に取り付けられており、調べたい岩石等の近接写真を撮ることが出来ます。

3.成分分析機器(ローバー本体に設置)
  CheMin (Chemistry and Mineralogy)
       X線回析分析と蛍光X線分析を備えた分析機器で、鉱物の同定と定量を行います。また、Mg以上の元素の検出を行います。
  SAM (Sample Analysis at Mars)
       固体のサンプルと大気などガスのサンプルの分析が出来ます。

4.環境測定機器
  RAD (Radiation Assessment Detector)
       Curiosityが受ける高エネルギー放射線をすべて測定し識別出来ます。
  DAN (Dynamic Albedo of Neutrons)
       水、氷そして鉱物中の結晶水を見つけることが出来ます。
  REMS (Rover Environmental Monitoring Station)
       大気の風速/風向、気圧、相対湿度、気温、地熱および紫外線を測定します。
  MARDI (Mars Descent Imager)
       着陸のための降下中にCuriosityの着陸地点を詳細に撮影します。

この他に下記のものがあります。
  MEDLI(Mars Science Laboratory Entry Descent and Landing Instrument)
       Curiosityが火星大気圏突入後に受ける熱と圧力を測定します。
  UVsensor
  Hazcams(Hazard-Avoidance cameras)
  Navcam(Navigation Camera)
  HazcamsとNavcamについては、こちら

  搭載カメラ17台の機能については、こちらが良くまとまっています。


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