火星への道

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JAXAがESAとの協力の進化を発表・・・

2017-05-17 11:24:55 | 日本

JAXAが5月15日に、欧州宇宙機関(European Space Agency:ESA)との協力をさらに拡大・深化させることで合意して、共同声明を発表しました。

詳しくは、下記にて
http://www.jaxa.jp/press/2017/05/20170515_esa_j.html

日経のオンラインニュースは、下記にて
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15HA2_V10C17A5CR8000/

------------「内容を以下に引用します。」-------------------

JAXA-ESA共同声明
JAXA-ESA Joint Statement(仮訳)

 2017年5月15日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長 奥村 直樹と、欧州宇宙機関(ESA)長官 ヨーハン=ディートリッヒ・ヴァーナーは、東京において会合を行い、以下の内容について確認した。

(協力関係の継続・拡大・深化)
 両機関長は、長年にわたり実施されてきた両機関の協力実績を総括し、地球観測、宇宙環境利用、宇宙科学等の分野における共同ミッションや、さらには国際宇宙ステーション(ISS)での協力が大きな成果を上げてきたことを確認した。

 そして、気候変動問題への貢献を目指す雲・エアロゾル・放射観測ミッション「EarthCARE」や、太陽系の中でほとんど探査がされていない惑星の起源と進化の解明に取り組む水星探査ミッション「BepiColombo」等の共同ミッションが計画通り進行し、両機関及び世界に大きな恩恵をもたらすことを確認した。

(地球規模の課題と共同貢献の確認)
 両機関長は、より良い社会のため、また持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する衛星による全球観測やその他の宇宙アプリケーションの重要性を認識した。とりわけ、両機関長は、地球温暖化対策に貢献する温室効果ガス(GHG)排出量報告の精度向上に衛星観測データを活用するための協力を深めるとともに、宇宙技術による統合的なアプリケーションの促進を図り、多くの分野での新たな事業の拡大に結び付けていくことに合意した。

(人類の活動領域の拡大における連携)
 さらに両機関長は、国際パートナーシップ活動によるISSの2024年までの最大利用を促進することの重要性を確認するとともに、新たに、月をはじめとする宇宙探査分野で欧州と日本の強みを生かしたミッション創出の検討を行うことに合意した。
また、両機関長は、宇宙探査に係る閣僚級会合である第2回国際宇宙探査フォーラム(ISEF2)が2018年3月3日に日本で開催されることを受け、その成功に向け協力していくことに合意した。

(まとめ)
 最後に両機関長は、上記の特定された分野での協議を年内に完了させるため、担当役員レベルのワーキンググループを設置した。両機関長は、全ての協力活動を通じ、宇宙技術による社会課題の解決や産業振興、人類の活動領域の拡大に貢献していくことを宣言する。

-------------------以上、引用終わりーー

ところで、
Jan Woernerさんは、下記資料によりますと、
2015年7月1日、ヨーロッパ宇宙機関(European Space Agency)長官として就任したようですね。
https://en.wikipedia.org/wiki/Johann-Dietrich_W%C3%B6rner

また、JAXAの記事によりますと
「ヴァーナー長官の就任後初来日の折に、両機関の協力をさらに拡大・深化させるべく機関間の会合を開催しました。」となってます。
つまり、今回の来日の主目的では、なかったということのようですね。
とは言っても、JAXAとESAの協力関係が継続・拡大・深化したということを素直に歓迎したいと思います。
でも、要望および懸念として、日本も有人火星探査および有人宇宙活動に関して主体的に取り組む必要があるということを言っておきたいと思います。

ジャンル:
宇宙開発
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2 コメント

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Unknown (狩谷)
2017-07-17 14:12:53
お初にコメントさせて頂きます。火星探査に関するニュースには結構アンテナを張っていたつもりでしったが、これほどよくまとめられたブログがあるとは存じませんでした。
ところで、日本の宇宙探査計画というと、有人月面着陸を目指すという嘘かホントかわからないような話が出ています。
アメリカの場合、ブッシュ政権の頃は「月を経て火星へ」、オバマ政権下では「小惑星を経て火星へ」という路線で、どちらにしろ最終的には火星を目指していたと思います。トランプ政権になってからは今ひとつ方針が見えませんが。
将来の有人火星探査を見据えた中で、中間目標として月面着陸というのは益のある話なのでしょうか?
私は、そうでないからオバマ政権は中間目標を小惑星に変更したのだと思っていましたが。
今回の日本の動きが、せっかく日米欧手を組んで火星への階梯を登り始めていた動きに水を差すものにならないか、憂慮しています。
まったく!です。 (観無量)
2017-07-18 00:10:07
狩谷さま>コメントありがとうございます。
今回の有人月探査がどこから出た話か分かりませんが、今はやりの官邸主導かもしれませんね。
「のぞみ」を失ってからJAXAの主流は、火星より金星などに向かっていたのですが、2015年頃からいきなりいくつかの火星ネタが採用されています。下記にて
http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/406008daddc40fc08cad9d45aece2c98
何となく、ビジネスがらみ的においがしてます。従来のJAXAの動きとは違うような・・・

欧米の有人宇宙探査計画には、根本に大きな理念があって、それがすべての活動の意義付けをしています。「生命の起源」、「人類の持続可能な発展」、「平和」と言ったところです。日本の場合は、そういった理念なしで目先の活動を経済的な面から細切れにやっている印象です。日本の技術は、ある面、素晴らしいものがあると思いますが、昔、日本人が「エコノミックアニマル」と評されたときとあまり変わってないですね。
今回は、NASAが火星を目指して月周回軌道にDeep Space Gateway を建造する方針を打ち出したことに便乗して、日本人を月へ送り込もうと言うことのようです。でも、「何もやらないより良いことかな」とも思います。ぜひ、日本として月だけでなく、有人火星探査に本気で取り組んで欲しいと願っています。
http://blog.goo.ne.jp/japanmarssociety/e/5be199fdcbb07762913835cd94c11d06

仰るとおり来年の3月に国際宇宙探査フォーラム(ISEF)を日本で開催することになってますが、JAXAは、理念ではなく、世の流れに追随していく考えですね。個人的には「ちょっと残念!」と思っています。
ISEFに関しては、下記にて
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/kagaku-dai9/sankou3-1.pdf#search=%27%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E5%8D%94%E5%83%8D%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%27

https://mainichi.jp/articles/20170128/ddq/041/040/004000c

現在、当協会の理事でもある村上祐資氏が北極のデボン島で火星模擬実験を行っています。有人火星ミッションで日本人が活躍する可能性があると思って期待してます。
今後とも、ご意見等よろしくお願い致します。
また、有人火星探査にご興味を持っておられますなら、ぜひ、当協会へのご参加をお待ちしてます。

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