火星への道

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品質チェック完了!包装してください!

2011-08-16 11:56:05 | MSL
スペースサイトさんに教えていただきましたが、8月14日付けのSpaceflightNowによりますとNASAは、Curiosityの高機能なシステムのチェックが完了したとのことです。



今週からは、11月25日10:21a.m.(EST:) の打上げに向けて、Curiosityをヒートシールドやクルーズステージなどに対応した設定を開始するとのことです。
Curiosityは、2重、3重にくるまれて繭のような状態で打上げられます。



そのカプセル化は10月末に終了して、いよいよロケット(Atlas 5)に積み込まれるために発射台へと運ばれる予定です。
Curiosityの動力源であるプルトニウム電池(plutonium power source)は、Atlas 5が発射台にある状態で設置されるとのことです。
通常、こういう形なんでしょうか?
福島原発事故の影響でしょうか?
放射線がかなり漏れている状態と言うことはないと思いますが・・・

当ブログで2010年12月5日に紹介したMars Hopperも放射性同位元素(a mixture of plutonium oxide PuO2 and americium sesquioxide Am2O3)を使用して、火星の大気を暖めて推力にする計画です。
放射性同位元素を使用するという点で同じです。
原子力電池は、長寿命ということと太陽光の影響を受けないということで多くの探査機に使用されています。
あと、アポロ計画の月震計のエネルギー源として使用実績がありますね。
火星の地表に降りる探査機としては、初めてではないかと思います。(お詫び:Vikingが積んでいました。)
NASAはかなり環境への配慮をしているので、環境に影響を与えるようなことはないと信じています。

東電のように「直ちに影響は無い」という詭弁は使わないで欲しいですね。

ともあれ、一番の関心事は着陸方式です。sky crane方式は、初めての試みですので、絶対成功して欲しいと思ってます。
sky crane方式で重量物の軟着陸が出来るようになると、今後の火星の地表面に多くの物資を安全に効率よく送り込むことができるようになります。
更にsky crane方式を他の惑星探査機にも利用することで探査機の開発費用を抑える計画もあります。
この方式が成功することは、今後の探査計画にも影響することとなります。
大変だ~。ぜ~ったい成功を祈る!


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1 コメント

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Viking着陸船 (観無量)
2011-08-21 12:15:25
RTG(Radioisotope Thermoelectric Generator)は、Vikingが使用してましたね。よく確認せず、お恥ずかしいです。4基のニッケル・カリウムバッテリーのみと勘違いしてしまいました。

http://www.ne.doe.gov/pdfFiles/MMRTG_Jan2008.pdf

その他、Apollo、Pioneer、Voyager、Galileo、Cassiniなど。アメリカとしては、過去40年間で26ミッションに45機のRTGを使用しているが、RTGが原因での事故は起こしていないそうです。また、RTGを搭載したままで地球に帰還したApollo13号等の事例がありますが、環境汚染を防いでいるとのことです。RTGの優れている点は、太陽光の影響を受けず、長期間の運用が可能である点です。Voyager1号、2号は、1977年打上げられてから、未だに活動しており、まもなく太陽圏の外に出る予定です。

http://www.asahi.com/special/space/TKY201108110137.html
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