火星への道

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Sol54-55

2012-10-03 11:18:17 | MSL

Sol54-55でCuriosityは、 "Bathurst Inlet" をMAHLIとAPXSで詳細に調査しました。
Sol55には、ChemCamでも測定したようです。
調査終了後、約23.5m移動して次の調査対象である"Rocknest"に近づきました。総移動距離は、480mとなりました。
 "Rocknest"は、風によって堆積した土の一部分です。 この土を掬い取る作業をするとのことです。
いよいよCHIMRA("Scooping Paw" Collection and Handling for In-situ Rock Analysis)の出番ですね。

下図は、右のNavCamによる画像です。Curiosityの右後部が写っており、遠くにSharp山の裾野が見えます。

下図は、MAHLIによる"Bathurst Inlet"のアップ画像です。
27cmの距離からの8枚の画像の合成写真です。
カバーしている範囲は、約16cm×12cmで、解像度は、約105ミクロン/ピクセルです。
"Bathurst Inlet"は、ネズミ色で、非常にきめが細かいので、MAHLIがその中の粒あるいは結晶を解像することができないように見えます。
これは、粒か結晶は、約80ミクロンより小さいサイズであることを意味します。
いくつかの風に吹かれた砂サイズの粒あるいは、ダストの集合体は、岩の表面に蓄積してます。
しかし、岩より下の小石の多い基層(例えば、このコンテキスト・イメージ中の上部の左およびより低い右)と比較して、この表面は滑らかです。

下図は、"Bathurst Inlet"の拡大画像です。
4cmの距離からの画像です。カバーしている範囲は、約3.3cm×2.5cmで、解像度は、約21ミクロン/ピクセルです。
Spirit と Opportunityのthe Microscopic Imager cameras の解像度は、約31ミクロン/ピクセルです。

上記の2枚の画像は、それぞれ8枚の画像の合成ですが、Curiosityは、地球からの支援なしで画像処理しています。
通信データー量の軽減を図っているとのことです。
これからどんどん情報が増えるでしょうから、いい準備をしていますね。

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