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NASA>太陽系探査の2つのミッションを始動!

2017-01-21 12:14:44 | Weblog

NASAは、太陽系誕生から1,000万年も経たない時期の様子を探るために5つの候補の中から2つを選定しました。
それは、Lucy と Psycheと呼ばれています。
詳しくは、こちら> https://www.nasa.gov/press-release/nasa-selects-two-missions-to-explore-the-early-solar-system

①Lucy:木星のトロヤ群の調査を目的としています。
    詳しくは、こちら> http://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2016/pdf/2061.pdf

 Lucyミッションは、2021年10月に打ち上げ予定で、2025年には最初の目的地である小惑星帯に到着する予定です。
 2027年から2033年にかけてルーシーは、6つの木星のトロヤ小惑星を探索します。
 これらの小惑星は、木星と軌道を共有する2つの群(木星のラグランジュ点L4またはL5)に分かれています。
 トロヤ群は、太陽系の歴史の中で、はるか初期の時代の遺物であると考えられています。

②Psyche:火星と木星の間の小惑星帯を公転する、幅200kmあまりの巨大な鉄の塊であるPsycheを詳細に調査します
    詳しくは、こちら> https://sese.asu.edu/research/psyche 

 Psycheミッションは、地球よりも太陽から約3倍遠く離れた16個のPsycheとして知られている巨大な小惑星帯の中で、最も興味深いターゲットの1つを探索します。
 2023年10月に打ち上げられ、探査機が火星を超えてPsycheに到着するのは、2030年の予定。
 この小惑星は、直径約210キロメートルで、岩石や氷の多い大部分の小惑星とは異なり、大部分は地球の核と同様の金属鉄とニッケルで構成されていると考えられています。
 科学者たちは、Psycheが火星と同じ大きさであったが、何十億年も前に数多くの激しい衝突のために岩石の外層を失った初期の惑星の核となるのではないかと考えています。   

今日は、Psycheについて大きな話題になっているので、メモしておきます。
初期の惑星の核ということは、鉄を主成分とした大きな金属の塊です。
惑星の核を直接調査できるという素晴らしい機会を得たわけです。
下図は、目標のPsycheの画像です。サイケデリックな感じです。

下図は、金属核がむき出しになった様子です。

そして、巷でPsycheの出現によって地球上での金属相場が暴落するのではないかと話題になっています。
それによりますと、Psycheは、直径約210メートルで高密度(7,000 kg /m³)であるとのこと。
それから概算するとPsycheには、世界経済の総額(約7370兆ドル)のおよそ1356倍にあたる1000京ドル(約10垓円)相当の鉄が含まれているということです! 
さらに、金・プラチナ・銅などのレアメタルも含有しているとみられています。
でも、地球に持ってくるわけではないので、直接的な影響はないとのことです。
しかしながら、火星基地建設やバナール球を建設するための良い鉱山となるかもしれませんね。(笑

Daily Mail(1月17日付)
 は、こちら>http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4128582/Nasa-plans-explore-expensive-asteroid.html

日本語のTOCANAは、こちら>http://tocana.jp/2017/01/post_12074_entry.html  


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