火星への道

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2010-10-14 00:59:12 | 火星地形


10月11日のMarsDailyで見つけましたが、大気科学者のJoel LevineさんがNASAのスカウトミッションに応募するために250人を組織して準備しているとのことです。
それは、火星の空に飛行機を飛ばして今まで出来なかった探査をしようというものです。
元ネタは、Astrobiology Magazineの10月7日のPrachi Patelさんの記事です。

詳しくは、下記にて
http://www.astrobio.net/exclusive/3638/airplanes-could-unlock-mars-mysteries

過去30年間いろいろな軌道船や探査機で北極の氷から大気中のメタンまで探査してきたが、南半球の探査が十分ではない。
なぜ、南半球の探査が難しいかというと火星の地形が関係しているわけです。
南のほうが高地になっていて北半球が低くなっているため探査機を着陸させるには、北半球のほうがやさしいのです。
また、南半球のほうがでこぼこしているとも言ってます。
そのため南半球への着陸は、見送られてきています。

ARES(Aerial Regional-Scale Environmental Surveyor)は、全長5メートル、翼幅6.5メートルでロケットエンジンを使用します。
火星の大気には酸素がありませんからね。
ARESは、aeroshellの中に折りたたまれて火星大気中に突入します。
その後、パラシュートでaeroshellが減速して、高度32kmでARESは、aeroshellから放出されます。
ARESは、翼を広げてロケットエンジンに点火します。
そして、1,600メートルの高度から約2時間、距離にして約1,500kmの地域を調査して火星表面に到達する計画です。
その間に、飛行機に搭載されたビデオカメラ、地磁気センサー、質量分析計、point spectrometer(点分光計)、context camera(背景カメラ)でデーターを集めるとのことです。
空気中のサンプルは、3分置きに採取するようです。



来年打上げ予定のMSLは、着陸時に逆噴射クレーン方式での着陸を予定していますが、ARESのほうが確実性が高いと言ってます。
従来の探査機は、数年単位で活動を続けています。
これに対してARESは、数時間の探査で終わってしまうとの指摘に対しては、着陸後も地表のローバーと同様に探査を続けることが可能であるとのことです。
MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)が約280km上空から観測しているのと比較して超接近となるので、地上の様子がもっと詳しくわかることが期待できます。
ビデオ撮影も期待値高いですね。
どうもPhoenixのライバルだった様で、次のスカウトミッションに採用されることを祈ります。
コメント
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