火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

雪が降る~雪が~

2008-10-01 23:35:47 | Phoenix
http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=36680&cID=322



いよいよ大詰めです。
9月29日の発表によると現時点で太陽の沈んでいる時間(つまり夜と言うことです)が4時間以上との事です。5月に着陸してから3ケ月は、太陽は沈みませんでしたので、十分の電力を使えましたがこれからは、節約しつつ最後まで頑張るつもりのようです。
その一つとして、火星の音を採取するためにPhoenixのマイクを動かすようです。どんな音が拾えるのでしょうか?10月末には、電力不足によりRAは全く使えなくなると予想されてます。
下図の表は、Phoenixが着陸してからのSolを横軸に、日照時間を縦軸で表したものです。黄色い線が日照時間の変化を表し、黄色い線上の緑色の線が現在時点を示してます。棒状の茶色は、合になる時期です。棒状の緑は、北極がドライアイスの氷で包まれる時期を示します。来年、2月2日から11月20日まで極寒の冬が続きますね。また、ドライアイスの氷が溶けた時、Phoenixは我々に応えてくれるでしょうか?

http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=36971&cID=322




しかしながら、今回の発表は、盛りだくさんでした。一つは、カナダSpaceAgencyのMET付属のレーザーで着陸地点上空4kmの雲の中に雪(水の結晶)を見つけました。雪は、上空3km位から地表に向って落ち初め、途中で昇華しているとの事ですが、カナダのチームは雪が地表に達している事を確認したいと張り切っているようです。

http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=36972&cID=322



また、「白雪姫」溝から採集したサンプルでTEGAでは、サンプルを高温まで過熱した際に二酸化炭素(CO2)を質量分析計で確認しました。サンプルからCO2が放出されたときの温度は、炭酸カルシウムを加熱したときにCO2を放出する温度として知られている温度と同じだったとの事です。
反応式  CaCO3 → CaO + CO2
炭酸カルシウムの分解温度は、1,000℃~1,100℃です。
更に、MECAのWCLでも「白雪姫」溝から採集したサンプルで作られた溶液のカルシウム濃度が炭酸カルシウムで作られる緩衝液で予想されるものと同一であったとの事です。
TEGAとWCLの結果からPhoenixチームは、炭酸カルシウムの存在は間違いないと確信しているとの事です。そして、このことは過去に「白雪姫」溝から採集した土と液体の水とで相互作用があった事を示すとの事です。いよいよ水に近づいてきましたね。

もう一つ、原子間力顕微鏡と光学顕微鏡で粘土のようなものを発見したそうです。これも水に繋がる発見ですね。
もう一踏ん張りお願いしましょう!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする