柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

金木犀

2008年10月06日 | 音楽など
 我が家とお隣の両方の庭に「金木犀」が咲きました。
おいでになった人が異口同音に「すてきな香り!いいですね」とおっしゃいます。
その甘い香りに酔う感じです。「幸せの匂い」かな、などと思ったりしています。
   (ちょっとピンボケで大きくできません!)


 ところで、どうしても書いておきたいことがありました。
10月1日(水)、この日は午後から「にいがた音楽鑑賞会」企画のコンサートでした。
「りゅーとぴあ」にいそいそと急ぎました。

 「日本フィル・名曲コンサート」でした。
この日を待ち焦がれたのは、指揮者「西本 智美」、ピアニスト「田部 京子」だからでした。

 演奏曲目は
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
モーツアルト:「ピアノ協奏曲代21番 ハ長調」
ムソルグスキー(編曲ラヴェル):組曲「展覧会の絵」でした。

 私は、午前中、我が家の「CDライブラリー」の中から、演目の3曲を聴いてみていました。
特に「フィンランディア」のCDは前回の「日本フィルのコンサート」で求めていました。

 今日の私の席は、本来なら「オーケストラボックス」になるはずのステージから2列目、やや右手でした。コントラバスのグループが目の前でした。

 オーケストラのチューニングも済み、万来の拍手の中颯爽と指揮者「西本 智美」登場です。
なんということでしょう、宝塚男性役スターにも負けない容姿の方でした。

 曲(フィンランディア)が始まって、重々しい出だしから「テンパニー」へと続きました。
確かな、華麗で美しいその指揮が「日本フィル」の演奏を最高に引き出していました。

 2曲目は、以前にも「音楽文化会館」での演奏を聴いたことのある、美人ピアニスト「田部 京子」を迎えての「モーツアルト:ピアノ協奏曲21番」でした。
オーケストラとも息の合ったピアノ演奏で、指揮者の心配りがよかった。

 第2部の「組曲・展覧会の絵」は、最高の指揮だったのではないでしょうか。
その美しい指揮ぶりに聴き惚れて、いや見とれていたというのがほんとのところでした。

 もう私だけではありません。会場から感嘆の声、それに拍手が鳴り止みません。
リクエストにこたえて、くるみ割り人形から「花のワルツ」が演奏されました。
そして、その指揮は先ほどまでの「きりり」とした顔つきから、ときには微笑みももれる、にこやかな「指揮ぶり」となりました。
このことがまた聴く人に深い感銘を与えたのではないでしょうか。

 才色兼備でカリスマ性も感じられる、このような指揮者が日本にいたことが、とてもうれしく思われました。
なぜか、久しぶりに興奮したように思います。