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人生の黄金期

2010年04月06日 | ムサシ
1 先日,学生のころ生活した学生寮の同窓会に出席した。上下3学年位の幅のある学年を含んでおり,30数名が出席した。40数年振りに会う友人が多く,みんな老人風の歳相応の風貌になっていた。

2 挨拶の話の際に,私は例の調子で,皆さんに「オリーブオイル健康法」を推奨した。「今からでも髪が黒くなるか?」などと色々な質問が出た。私は同時に,「人生の黄金期はいつか」という議論を展開した。我々の世代は,裁判官の定年年齢である65歳から75歳までの前期高齢者の世代であるが,この前期高齢者の世代こそが人生の黄金期ではないかという議論である。その年代の多くの人は定年退職し,時間的にも経済的にも余裕があり,人生で初めて好き勝手に生きることができる年齢になっている筈なのである。我々は今人生の黄金期の真っただ中に生きていることになる。この年代を,健康でかくしゃくとして楽しまないのは,余りにも勿体ないのではないか,という議論である。

3 私は,人生の黄金期をピンピンと元気に生きて,颯爽と人生を楽しもうではないかと述べた。もっとも,簡単には颯爽と生きることなどできはしない。しかしピンピンと生きて,家族に余り迷惑をかけずにコロリと死ぬ。「ピンピンコロリ」すなわち「ピンコロ人生」こそが目指すべき人生ではないかと言ったのである。いかに生き,特にいかに死ぬかは,人生の達人のメルクマールでもあるだろう。

4 この話は結構受けたが,私は更に次のように付け加えた。『以前に私が高校の同級生と飲む機会があって,「ピンコロ人生論」をぶったところ,口の悪い友人が,「君は(「まるでブタのように太っているから」とは言わなかったが,)ピンピンコロリではなく,トン(豚)コロリだろう。」と言われてしまった。』という話である。寮の同窓会の会場は爆笑の渦となり,暫く騒然となった。

5 更に私は大学の同窓会で,「高校の友人のアッパーカットで,私は見事に一発でノックアウトされてしまった。」と述べ,「ヨーシ見ておれ」と思って,その後私は人生の最終戦争と称して,本気で減量に取り組むことになったことを話したのである。

6 かくしてもはやどう見ても,私には大幅減量の道しか生きてゆく道はないような気がするのである。(ムサシ) 

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