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ネットの10周年

2009年11月24日 | 
土曜日のネット創立10周年大会はなかなか熱気のこもったものでした。主要なメディアはすべて来ていたように思います。

それだけネットが一般市民から注目や関心を集めている証拠と思われます。

鳥越俊太郎さんの講演は,サンデー毎日編集次長当時の誤報問題やアメリカでの誤報対応の見聞から,誤りはできるだけ率直にするほうが回復も早いと述べ,足利事件に対して警察も検察庁も謝罪したのに,裁判官はなぜ謝罪しないのか,直接の謝罪は困難としても,なぜ誤判防止のためのアクションをただちに起こせないのか,との厳しいご指摘がありました。

たしかに,誤判問題についてなんらかの検証や対策が裁判所内部からもあっていいのではないかと感じた次第です。

第2部はかなり時間が足りませんでしたが,第1次司法改革から取り残された問題として,刑事分野では,裁判員裁判における否認事件の審理の問題(取調可視化や公判速記録の導入),公判前整理手続きの公開,公判後整理手続きの導入,守秘義務の明確化等が提案され,民事分野では,民事単独事件に労働審判的な柔軟な運用を取り入れることはどうか,との提案があり,司法行政分野では,裁判官人事に公募制や高裁単位の分権化などを取り入れる案が提起され,なかなかインパクトがあったと思います。

他方,ネットがこれからも周囲の熱い期待に応えていくことができるか,今後の課題も大きいと感じた次第です。

                   ネットの10周年総会に参加した「花」    

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