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「日本そばの話」(1)

2008年06月13日 | ムサシ
1 私は日本そばが好きである。裁判官や弁護士など法曹関係者にはそば好きが多いようにも思えるが,私の観察の対象者の年齢が高いせいかも知れない。私は何を食べても美味しい人間なので,味覚が余り発達しているとは思えない。その割には,日本そばやうどん,ラーメンなどについて,どこの店が安くて美味しいなどという情報には敏感に反応している。
2 私が住んでいる市内の日本そば屋を本で調べて,これまで20軒くらい食べ歩いた。美味しい店は大体値段が高いので,リピーターにはなりにくい。そして半年ほど前についに念願の安くて美味しい店を見つけたので,そこを日本そばの行きつけの店にすることに決めた。そして他の店を探すことはやめ,その店で十数回ざるそばを食べてみた。安くて美味しく満足した。
 私はスイミングクラブの会員で,週1回を目標にプールに通うことになっているが,プールのすぐ近くにその店があるので,夕方事務所の営業時間終了後,車でプールに行き,泳ぐ前に580円のざるそばを食べることを大いなる楽しみにしてきた。その日の夕食はそれで済ましてしまうのである。プールでは5分間サウナに入るので,翌朝50グラム単位で測定できる精密体重計で計る体重は大幅に減っている。プールがサービス券をくれるので,駐車料金は無料となる。
3 ところが,最近偶然に見つけた本で,そばつゆの作り方を試してみたところ,とても気に入ってしまった。本の記載よりも砂糖を多少多くして,やや甘くしてみたところ,すっかり気に入ったのである。
 また乾燥そばの茹で方についても,大きな鍋に水を入れ,水からそばを入れて茹でるとそばの香りが強く,美味しく茹でられるという話をテレビで見たので試してみた。なるほど沸騰したころには茹で頃となっており,とても美味しい。
4 さらに最近コンビニで,生のそば粉で打った乾燥そばを見つけて食べてみた。とても美味しい。これは材料が生なので,多少長く茹でる必要があり,水からではなく,沸騰した湯で6分茹でるのである。
 これを水から多少時間をかけて茹でるともっと美味しくなるという理屈になるのだろうが,実験してみたところ,私の舌では到底判別できないレベルの問題であることが判ったので,できるだけ手軽に茹でるという意味で,沸騰した状態で茹でることにした。
 100グラムのそばが3束入って300円を少し超える。多少高いかも知れないが,できれば今後もこのそばを食べようと思っている。
5 そばつゆの他に,だし汁も一応本で調べて自分で作ってみた。こんぶや削りかつおの量は,本よりもかなり減らしても十分美味しい。そばつゆとだし汁を混ぜるのであるが,お気に入りのそば店で食べるのに比べて遜色なく,大いに気に入ってしまった。
 そばの上に細切り海苔を載せる。まただし汁を作る際に使ったコンブと削りかつおで,細切り乾燥椎茸を煮付けて,ざるそばに添えてみた。なかなかいける。だし汁を作るとき,細切りこんぶを使うと一層便利である。
6 さらに100円ショップで,ざるそばを盛るざるを買ってきた。いっぱしのそば通の気分である。わさびとネギも当然入れる。このようにして1か月以上の期間,2日に1回の割合で朝食にざるそばを食べてみて,すっかり満足した。これならそば屋を開店しても繁盛するのではあるまいかとさえ思える位である。
 何よりも,安くて手軽にしばしば「ざるそば」を食べることができ,なかなか美味しいのが嬉しい。今後そば屋に行こうという気持ちは余り起きないような気がする。自宅でのざるそば調理がほぼ合格点に到達し,気持ちも治まったので,今後はペースを落として,ジックリそばを味わい,更に改良を重ねて「ほんまもん」の「そば通」を目指してみようと思っている。(ムサシ)

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