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故郷はいいものである~最後東国原宮崎県知事のおまけ(失礼!)もあった。

2009年07月12日 | 瑞祥
 故郷はいいものである。昨日,祖母の13回忌,父の7回忌で帰郷した。久しぶりで,祖母や父の遺影,それに仏壇をおがみながら,昔を思い出していた。

 関西や北陸には,浄土真宗の僧侶を「ごえんさん」と呼ぶ地域があるようであり,私の故郷もそうした地域にあるが,実家が檀家になっているお寺の「ごえんさん」も,法事でお経を唱えた後に,祖母や父の思い出話をしてくれた。その中に,孫・息子の私が知らない話があったりして少々驚かされた。

 例えば,私の故郷は,浄土真宗の信心深い地域なのだが(昨年11月10日の瑞月さんの書込みに対するコメント参照),祖母の嫁入り道具には,蓮如上人の「御文」五帖が入っていて,大事にしていたというのである。そういえば,毎晩,年端もいかない孫の私も,お経につきあわされたが,その後には,必ず祖母の「御文」朗読があって,私は意味もわからず眠たい思いをしていたものである。祖母が「御文」を嫁入り道具として実家に持ってきていたのは以前から知っていたが,五帖全部を持ってきていたとは初耳であった。あれを全部聞かされていたのか・・・。
 父は,地域の役員をよくやっており,小学校の100周年には,記念行事のために走り回っていたが,その中で,小学校に校訓がないとして,アンケートを採ったことがあったとのことであった。そして,アンケート結果をもとに校訓となるべき言葉を選び出し,学校とどんな交渉をしたのかは?であるが,努力の甲斐あって,小学校設立100年目にして初めて校訓を作ったとのこと。そういえば,小学校には,件の校訓が掲げられており,校舎の外からでも眺めることができる。そうか,あれは父が尽力したのか・・・。

 「ごえんさん」の話の後には,いつもの会食があったが,私は,親戚の人たちから裁判員制度のことを尋ねられることが多かった。これもご時世であろう。年の近い人たちが集まってきて,賛否や運用方法について意見が飛び交ったが,最後「こんなに裁判のことが身近に感じられるようになったのは,裁判員制度のおかげ」と自然に衆議一致したのが印象的であった。
 
 懐かしい人にも沢山会い,接待のお酒もつぎ回り,いささか疲れたものの,祖母や父のおかげで,総じていい1日だったと感じて帰ってきたら,新大阪駅のタクシー乗り場がなにやら騒がしかった。見ると,最近マスコミでよく拝見する顔がくっきりと・・・「あれ,東国原宮崎県知事だ。橋本大阪府知事と会見でもするのかな。」と思いつつ,これは今日のおまけかなと感じて帰途についた。


1 コメント

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Unknown (nana)
2009-07-14 14:24:10
私は東京に住んで居るのですが、お寺が埼玉にあるので盆供は8月です。子供の頃から今は亡き父に「墓参りは生きている人間の務めだ」と言われ育ち、よって私は墓参りが結構すきです。行くたびに報告することお願いする事が年々増えますが自分が鬼籍の人になった時、果たして我が子は墓参りに来てくれるだろうかそれも亡き父に頼みたい事の一つである。今、私は墓石屋に勤務しているが、継承者問題は深刻である。
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