ある弁護士から,成年後見人となっている件の被後見人の脈拍が止まりそうだとの連絡を受けて,病院に駆けつけたという話を伺った。
成年後見人の職務は,被後見人の死亡により基本的に終了し,家庭裁判所へ終了の報告等を行えばよいことになっているが,相続人がいないとか,相続人間に対立があって,遺体の引き取りや葬儀の実施等に支障をきたすような場合は,成年後見人が、それらの処理のために、臨終前後やむを得ず関わることはあるようである。
しかしながら,臨終そのものにも立ち会うのかと思い,少々驚いた。病院側からすると,相続人がいない場合や,相続人に連絡できない場合は,やはり成年後見人に連絡を取らざるを得ないということになるだろうし,事情がわかっているだけに,成年後見人としても,病院に駆けつけなければならないのだろう。大変な職責だと思われた。
裁判官は,人の死の後に生じる様々な紛争の解決や財産等の処分に関係する事柄に関わるが,裁判官の仕事には,上記のように,人の死そのものに立ち会わなければならない仕事というのは当然見あたらない。弁護士は,もともと当事者に近い立場にあり,成年後見制度及び介護保険の整備等で,高齢者の財産管理及び療養看護に関わることが多くなったと思われ,その仕事の中で,上記のような立会いの機会も生じているのであろう。改めて裁判官との職責の違いを感じさせられた。
こうした成年後見人であるが、まだまだ利用が少ないとして、もっと利用率を高めようとのPRやシンポジウムが行われることが最近多いようである。裁判所の人間からすると、すでに利用が広まってきたと思われるが、確かに、介護保険ほどではないであろう。今後、高齢化社会,少子化社会が進み,しかも「おひとりさま」と呼ばれる独身を貫く男女が増えていくと,利用が飛躍的に伸びて、臨終に立ち会うのは成年後見人である弁護士というのも多くなるのかもしれない。
成年後見人の職務は,被後見人の死亡により基本的に終了し,家庭裁判所へ終了の報告等を行えばよいことになっているが,相続人がいないとか,相続人間に対立があって,遺体の引き取りや葬儀の実施等に支障をきたすような場合は,成年後見人が、それらの処理のために、臨終前後やむを得ず関わることはあるようである。
しかしながら,臨終そのものにも立ち会うのかと思い,少々驚いた。病院側からすると,相続人がいない場合や,相続人に連絡できない場合は,やはり成年後見人に連絡を取らざるを得ないということになるだろうし,事情がわかっているだけに,成年後見人としても,病院に駆けつけなければならないのだろう。大変な職責だと思われた。
裁判官は,人の死の後に生じる様々な紛争の解決や財産等の処分に関係する事柄に関わるが,裁判官の仕事には,上記のように,人の死そのものに立ち会わなければならない仕事というのは当然見あたらない。弁護士は,もともと当事者に近い立場にあり,成年後見制度及び介護保険の整備等で,高齢者の財産管理及び療養看護に関わることが多くなったと思われ,その仕事の中で,上記のような立会いの機会も生じているのであろう。改めて裁判官との職責の違いを感じさせられた。
こうした成年後見人であるが、まだまだ利用が少ないとして、もっと利用率を高めようとのPRやシンポジウムが行われることが最近多いようである。裁判所の人間からすると、すでに利用が広まってきたと思われるが、確かに、介護保険ほどではないであろう。今後、高齢化社会,少子化社会が進み,しかも「おひとりさま」と呼ばれる独身を貫く男女が増えていくと,利用が飛躍的に伸びて、臨終に立ち会うのは成年後見人である弁護士というのも多くなるのかもしれない。
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